「終わりよければすべてよし」、1度は口にしたことがあると思います。途中上手くいかなくても完成したものが良ければ達成感がありますよね。
そんな何気なく使っている言葉ですが由来など少し気になりませんか?
本記事では由来を含め詳しい意味、使い方などわかりやすく解説していきます。
さっそく見ていきましょう!
読み方 | 終わりよければすべてよし |
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意味 | 最初や途中はどうであれ大切なのは結果であるということ |
使い方 | 前向きな考えであるとき |
類義語 | 有終の美 立つ鳥跡を濁さず |
対義語 | 仏作って魂入れず 画竜点睛 |
英語訳 | All’s well that ends well. |
「終わりよければすべてよし」とは
比較的耳にする機会が多い言葉である「終わりよければすべてよし」。そんな言葉の由来は有名な劇作家のウィリアム・シェイクスピアからきています。
「意味」終わりよければすべてよし
イギリスに作家ウィリアム・シェイクスピアの劇に“All’s well that ends well”があります。英語の直訳で「終わりよければすべてよし」と言います。
この劇は身分の違う貴族に恋をした女性が男性をあの手この手で振り向かせようとするお話です。ウィリアム・シェイクスピアの作品の中でも問題作として数えられているなか、主人公である女性が劇中に言う言葉が由来となっています。
「All’swell that ends well,still the fine’s the crown,Whate’er the course,the end is the renown.」
終わりよければすべてよし、終わりこそが肝心です。途中はどうであろうとも、終わりに花が咲けば良いのです。
主人公の言葉にもある通り最初や途中がどうであれ、大切なのは結果であるということです。
「使い方」前向きな考え
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]この間私が作ってきた作品がようやく完成したよ。[/chat][chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]それはおめでとうございます。1年程かかりましたね。[/chat][chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]途中はどうなるかと思ったが完成してよかったよ。終わりよければすべてよしだな。[/chat]
前向きな姿勢や、プラス思考を表現したいときに適した言葉ですね。
「例文」悪い例と良い例
終わりよければすべてよしと言うし物が出来上がればいいよな
結果をだせば何もしなくていいという意味では使いません。
先が不安になることもあったけどおかげで今の幸せがあるようなものだ。終わりよければすべてよしだな。
「終わりよければすべてよし」には、「めでたしめでたし」や「失敗もあったけど最後は良かった」「失敗したことは考えない」などといったニュアンスが含まれています。
結果が良ければそれでいいという意味の言葉ですが物事の分岐点や苦労や困難があったときに使います。
「類義語」終わりよければすべてよし3つ紹介
終わりよければすべてよしの類義語を3つご紹介します。
有終の美
物事をやり通し最後を立派に仕上げること
彼はいくつもの困難を乗り越え有終の美を飾った。
立つ鳥跡を濁さず
立ち去る者は見苦しくないようにしっかり始末をしていくべきだということ
先週会社を辞めた上司の机は奇麗になっていた。まさに立つ鳥跡を濁さずだ。
仕上げが肝心
物事は途中の段階よりも最後が一番大事であるということ
仕上げが肝心というように最後まで手を抜いてはいけない。
「対義語」終わりよければすべてよし2つ紹介
終わりよければすべてよしの対義語を2つご紹介します。
仏作って魂入れず
一番大事な部分が抜けていることのたとえ
車を買う前に駐車場を契約してしまった、まさに仏作って魂入れずだ。
画竜点睛
物事を立派に完成させるための最後の仕上げを忘れること
彼は仕事で画竜点睛を忘れたことがない。
詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
「画竜点睛」の意味とは?使い方や英文、類義語を分かりやすく解説! – ことわざのナルゾウ (japanese-note.jp)
「英語訳」終わりよければすべてよし2つ紹介
・All’s well that ends well.
(終わりよければすべてよし)
・The end crowns all.
(終わりがすべての物事の冠となる)
まとめ
いかがでしょうか?
「終わりよければすべてよし」意味は最初や途中がどうであれ、大切なのは結果であるということでした。
この言葉通り最終的に人の目に見られ評価されるのは結果ですが、そこにたどり着くまでの過程は自分に有益なものに違いありません。「終わりよければすべてよし」とつい口にしてしまいますが、自分にとって大事なのは結果か過程か考えてみるのも良いと思います。
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