「阿鼻叫喚」とは?意味や使い方と類義語も含めて徹底解説!

阿鼻叫喚
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「阿鼻叫喚」という言葉は、聞いた事あるけど、使い方がわからないと感じる方多いんじゃないでしょうか?簡単に言うと「酷い状況を見て叫んでいる」を言います。

まあ、叫ばなければならないといけない状況に遭遇したくはありませんよね。

本記事では、語句の意味また使い方そして英文での表現方法まで幅広く扱っています!

では、さっそく「阿鼻叫喚」について見て行きましょう!

読み方あびきょうかん
意味悲惨な状況に泣き喚く様子
使い方酷い状況を見て悲しみに暮れている時
英文訳screaming in agony 【直訳】

(苦痛の中で叫んでいる)

≒hell【英語で表すと】

(地獄)

(小西友七(監)、岸野英治『ウィズドダム和英辞典 (第二版)』(三省堂、二〇一二))

類義語阿鼻地獄、叫喚地獄、焦熱地獄、八大地獄、八万地獄、八万奈落、無間地獄、無間奈落 (田部井文雄『四字熟語辞典』(大修館、二〇〇四))
目次

阿鼻叫喚

叫び

(1)語源

まず、「阿鼻」というのは、地獄の一部である阿鼻地獄のことです。仏教では八つの地獄があるとされていて罪によって送られる地獄は異なるのですが、「阿鼻」はその中で最悪の地獄で父母を殺害するといった重罪の人々が送られる場所です。ここに送られた人々は、身を焼かれながら永遠に近い時間、苦しまなければなりません。恐ろしいですね。

次の「叫喚」は、泣き叫ぶことです。また、地獄には、叫喚地獄という物が存在しており、叫び声で満たされた地獄の名前でもあります。(飯間浩明『四字熟語を知る辞典』(小学館、二〇一八))

合体すると阿鼻地獄で苦しみながら泣き叫ぶ様子を表す意味になるんです。

(2)類義語

阿鼻地獄、叫喚地獄、焦熱地獄、八大地獄、八万地獄、八万奈落、無間地獄、無間奈落 (田部井文雄『四字熟語辞典』(大修館、二〇〇四))より

地獄に関係する語が類義語として使用されていますね。

「意味」酷い状況を見て叫んでいる

悲惨な状況に泣き喚く様子を表します。

地獄のような酷い状況に置かれた時に、何もできず泣くしかない。そんな状況での混乱、また悲惨さを表すのがこの「阿鼻叫喚」です。

加えて、「激しい苦しみに泣き叫ぶ声」を指して用いることもあります。(円満宇二郎『四字熟語ときあかし辞典』(研究社、二〇一八))

また別の辞典には「①阿鼻叫喚地獄に陥って叫び呼ぶこと。②非常なる悲惨な状態に陥り、叫んで教えを乞うさま。③大泣きして大騒ぎすること。」とあります。(加藤常賢・水上静夫『中国故事成語辞典(角川小事典 20)』,zp28(角川書店、一九八二))

このことからも根底のイメージとしては地獄があってその地獄で苦しみ叫ぶというという感じですかね。

「それぞれの字義」酷い有様だ叫ぶしかない

では一つ一つの字の意味を確認してみましょう。今回参考にさせて頂いた文献は、長澤規矩也(編者代表)・原田種成・戸川芳都『新明解漢和辞典(第四版)』(三省堂、二〇〇六)です。

では、一緒に確認しましょう。

(1)阿鼻(参考1)

サンスクリット語(古代インド語)を音訳したものです。(上記参考文献p672より)

(2)叫

①大きな声で叫ぶ

②なく

③さけぶ声

②や③の意味で使用されているのかなと思います。(上記参考文献p316より)

(3)喚

①呼ぶ

②大声で叫ぶ

②に意味合いが強いですね(上記参考文献p324より)

(参考1)一字一字の意味を確認しようとしましたが、「阿鼻」に当てはまる字義がなくよく見ると音訳と書かれていました。音訳とは漢字の音を利用して外国の言葉を表すやり方のことです。要するに音が似ている言葉を当てはめるという事ですね。

阿鼻の場合は、おそらく中国の人々がサンスクリット語を中国語に改めたと思われます。その時に「阿鼻」という漢字を当てたと思われます。実際に上述した(加藤常賢・水上静夫『中国故事成語辞典(角川小事典 20)』(角川書店、一九八二))に「阿鼻叫喚」記載があるので中国が発祥の言葉だと思います。

阿鼻は音だけで作られていますが、「叫喚」の部分は「叫」が「なく」の意味あいがあり、「叫」と「喚」はどちらも「大声で叫ぶ」の意味があり、叫ぶに重点が置かれていて、地獄という場所の残酷性を引き立ている様に感じます。

「使い方」酷い状況を見て叫んでいる

ためになるぞう
「阿鼻叫喚」のイメージはできたかな?
ためになるこ
いえ、残念ながらまだです。
ためになるぞう
飯間浩明『四字熟語を知る辞典』(小学館、二〇一八)の記述を見てみよう。これによると叫び声のイメージが想起させられるため激しい苦しみを表すとしているよ。また、地獄では多くの人々が苦しんでいるから大人数の悲惨な状況に当てはめるといいとしているね。加えて地獄と同じという部分を強調して一人でも使えるような表現であると指摘しているよ。
ためになるこ
そうなんですね。
ためになるぞう
「阿鼻叫喚」をまとめると、大人数の悲惨な場面加えて悲鳴が起こりそうな激しい苦しみをイメージするといいね。
ためになるこ
わかりました。ありがとうございます。

【例文】恐ろしい出来事に人々は叫ぶ

では、ためになるぞうとためになるこの会話を参考に例文を作ったので一緒に見て行きましょう。

「阿鼻叫喚」のポイントは大人数がいてなおかつ悲鳴が起こりそうな激しい苦しみという物でしたね。今回は大元のこの意味を使った例文を作成しました。

・銃を乱射された人々は阿鼻叫喚した

・人々は爆弾で荒れ果てた故郷を見て阿鼻叫喚した

・人々は衝突事故により燃え上がる車を見て阿鼻叫喚した

この様に惨たらしい状況を表すのが「阿鼻叫喚」でしたね。大勢の人+惨たらしく今にも叫びたくなる様な状況の時に使うと良いでしょう。

私個人が作った例文だけでは心もとないので例文を取ってきました

「・・・投下された爆弾が火災を起す以外に、各所に火を失し、そこに阿鼻叫喚の一大修羅場を演じ・・・」(桐生悠々「関東大震災演習えを嗤より

底本「畜生道の地球」中公文庫、中央公論社1989(平成元)年10月10日発行)(https://www.aozora.gr.jp/cards/000535/files/4621_15669.html)より引用)

阿鼻叫喚の「英文解釈」

筆者が英文訳を解釈します。一応参考程度にお願いします。では、「阿鼻叫喚」の英語訳を見てみましょう。

(1)screaming

「scream」は「叫ぶ」という意味の動詞です。そして後ろの「ing」は動詞を名詞に変える役割があります。勿論、他の役割もありますが、ここでは名詞に変える役割だと思います。

なので、「screaming」は「叫ぶこと」となりそうですね。

(2)in(参考2)

「in」は、前置詞と呼ばれるもので「~中に」という意味で使われることが多いです。ここだけでは意味は決められませんので「agony」を見てみましょう。

ちなみに「in」の後ろは基本名詞です。

(3)agony

この「agony」は「苦痛」という意味の名詞です。

といことは「in agony」は「苦痛の中で」と訳されます

つまり全体の意味では

「苦痛の中で叫んでいる」という意味になります。

(注意)文章で用いるとき

『ウィズドダム和英辞典 (第二版)』(三省堂、二〇一二))の例文を見ると

この様に書かれています。引用すると「The scene of the plane clash has changed [turned] into the very hell」。

またまたこの意味は引用すると「墜落事故の現場は阿鼻叫喚の巷(ちまた)と化した」となっています。

ここで注目していただきたいのが赤字の「the very hell」です。ここの部分が阿鼻叫喚という意味になっています。文法的にもう少し説明を加えると「very」の部分ですね。

名詞の前の「very」は「まさにその」という意味になります。

なので直訳すると「まさに地獄」という意味になります。

では「地獄」を掘り下げましょう。

同じく『ウィズドダム和英辞典 (第二版)』(三省堂、二〇一二))のhellを参照すると「地獄のような場所」という意味があるようなのでこの意味が当てはまるのかなと思います。

この様に見ると英語では、「叫ぶ」という部分に重点が置かれているのではなく「地獄」の部分を強調していることがわかりますね。

私個人の意見ですが、この様に「hell」と表現するということは英語圏の地獄には、「阿鼻地獄」という物が存在しないからかなと思います。

詳しく知りたい方は、ダンテの『神曲』辺りを参照するとキリスト教での地獄がわかると思いますよ。

(参考2)ここでの「in」ですが、「状態」を表しているそうです。(小西友七(編)、南出康世(編)『ジーニアス英和辞典(第四版)』(大修館、二〇〇六))

参考までに

「阿鼻叫喚」まとめ

ここでは、「阿鼻叫喚」という言葉について解説していきました。「阿鼻叫喚」というのは、地獄の様な悲惨な状況から叫び声が出る様子を表しています。

なので、悲惨な状況で且つ多くの人がいる場面で使うとこの言葉の意味が際立つと思います。

また英文でこの表現を使いたい時は「hell」を使うと良いと思います。

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