あなたには、親友と呼べる人はいますか?いつまでも変わることのない友情は、とても理想的な関係と言えますよね。
実はそんな友情を「金石の交わり」と呼ぶんです!ほとんどの方があまり耳にした事がない言葉ではないでしょうか。
本記事では、「金石の交わり」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。しっかりと理解して使えるようになりましょう!
読み方 | 金石の交わり(きんせきのまじわり) |
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意味 | 極めて堅く結ばれた友情のたとえ。 |
使い方 | 僕は彼と金石の交わりをする友だ。 |
類義語 | 水魚の交わり/刎頸の交わり |
対義語 | 犬猿の仲 |
「金石の交わり」とは
「由来」:漢書『韓信伝』
”今足下は漢王と金石の交わりを為すと言えども、然れども終には漢王の擒とする所と為らん”
これを分かりやすく訳すと、「今あなたは漢王と固い絆で結ばれていると思っているようだが、最終的には漢王に従わなければいけないことになるぞ。」となります。
「意味」極めて堅く結ばれた友情のたとえ
「金石の交わり」とは、極めて固く結ばれた友情のたとえです。
変わることのない友人関係、心変わりをしない友情を表しています。
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]”金石”は「金と石は共にとても固く、容易に割れるものではないことから、永久に変わらないもの」を表しており、それを「固い友情」にたとえてあるのじゃ。[/chat]
「使い方」以前は不仲だった友と和解し、親友となったとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]学生時代にあることがきっかけで不仲になっていた友達と、この間久しぶりに一緒に登山へ行ったんじゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]不仲だったのに二人で登山をしたんですか?[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]そう、数年前に和解したんじゃ。本当に長らく話しておらんかったから、わしも嬉しくてのぅ。もう今では金石の交わりをする仲じゃよ![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]あらまぁ、そうなんですね。それは良かった。そのような存在の人は一生大事にしなければいけませんね。[/chat]
この例文のように、”これから先変わることのない友情”という意味合いで使っています。
”金鉄の交わり”と表記するのは間違いですので注意しましょう!
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」金石の交わり3つ
「金石の交わり」を使った例文を3つご紹介します!
①彼とは生涯にわたって金石の交わりと言える関係だよ。
②どんな時も私の話を聞いてくれて、喜怒哀楽を一緒に感じてくれる彼女とはまさに金石の交わりなの。
③あの二人の仲の良さを見ていると、金石の交わりとはこういうことかと感じさせられたよ。
「類義語」金石の交わり2つ紹介
「金石の交わり」の類義語はいくつか挙げられますが、今回はその中から2つご紹介します。
水魚の交わり
魚は水がないと生きていくことが出来ません。このことから、水と魚は切っても切れない関係、極めて親密な友情や交際のたとえです。
”金と石”は固いもの同士であること、この場合は”水と魚”がお互いなくてはならない存在であることを固い友情にたとえてあるのですね。
また、夫婦の仲がいい場合にも使われる表現です。
例:「あなたは小さい頃からずっと一緒にいる彼女と、水魚の交わりを結んだかのように仲がいいね。」
刎頸の交わり
”刎頸”とは”首をはねる”という意味です。このことから「刎頸の交わり」とは、”お互い首をはねられても構わないほどの仲”となります。生死を共にしてもいいと思えるほどの親しい交際や、友人関係を表現しています。親友・幼馴染を超えたさらに固い絆を表していますね。
例:あんなに悪いことをした彼を世間は嫌がるが、あの人は見放さないんだ。刎頸の交わりとはこんなことをいうのかな。
「対義語」犬猿の仲
「金石の交わり」の対義語として、「犬猿の仲」ということわざが挙げられます。
『犬猿の仲』
昔から日本では犬と猿は相性が悪いとされています。このことから犬と猿のように互いにいがみ合う関係。非常に仲が悪いことのたとえです。
干支が由来となった日本独特の言葉ですね。
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]地域の清掃活動の時に、町内会長さんと隣のAさん、わしの3人で同じ箇所を掃除することになったんじゃが、あの2人はみんなが知っている通り犬猿の仲じゃろう。わしは気まずくて仕方なかったよ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]なるぞうさんも間に挟まれて大変だったでしょうね^^;[/chat]
このように、”絶対分かり合えない関係・近くにいるだけでお互いを毛嫌いして喧嘩を起こしそうな関係”であるときに使われます。
「英文」金石の交わり
「金石の交わり」を英訳すると、「firm friendship」となります。
これは直訳すると、”強固な友情”という意味になります。
まとめ
いかがでしたか?「金石の交わり」は理解出来たでしょうか?
『金石の交わり』
・極めて固く結ばれた友情のたとえ
・変わることのない友人関係
このことわざは、なかなか日常生活では使う事が少ないかもしれません。
友人がいくらたくさんいたとしても、金石の交わりのような友人が一人もいないのは悲しいものです。心から理解し合える親友が一人でもいたら、それはまさに財産と言える存在かもしれませんね。
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