人間は”ないものねだり”という言葉があるように、あらゆる時に欲が出てしまうものですよね。それが時に自分自身を苦しめる場合もあります。
『蛇の口裂け』とは、”欲が深すぎるあまり、身を滅ぼす”という意味のことわざです。
口裂け…なんだか怖そうな言葉ですよね。
本記事では、「蛇の口裂け」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。しっかりと理解して正しく使えるようになりましょう!
読み方 | 蛇の口裂け(くちなわのくちさけ) |
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意味 | 欲が深すぎるあまり、身を滅ぼすこと |
使い方 | せっかく上手くいっていたのに、欲張った為に蛇の口裂けになった |
類義語 | 欲の熊鷹股裂ける |
英文訳 | Tear the mouth of the snake. |
『蛇の口裂け』
”蛇”とは、漢字の表記通りヘビのことです。
では、なぜヘビのことを”蛇”と呼ぶのでしょうか?
それはヘビの姿形が朽ちた縄(腐って形が崩れた縄)に似ていることからとされていて、西日本では普通に使われている言葉でもあるのです!
「蛇の口裂け」の語源:ヘビは欲深い生き物であって、自分の口より大きなものを口に入れようとして口が裂けてしまうことから。
「意味」 欲が深すぎるあまり、身を滅ぼすこと
「蛇の口裂け」とは、”欲が深すぎるあまり身を滅ぼすこと”という意味です。
身を滅ぼす、自分を苦しめることを”口裂け”という言葉で表したのですね!
『蛇の口裂け』イメージ
美容整形にハマってしまい、もっと綺麗になりたいと欲を出した女性が、何度も整形を繰り返してしまいます。しかし結局自分の思うような顔になることは出来ず、経済的にも破綻してしまう結果に…。
欲を出しすぎたばかりに、自分で自分の首を締めることになってしまっていますね。
「使い方」スーパーでの詰め放題イベントにて
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]さっきスーパーに買い物に行っていたけど、何を買って来たんじゃ?[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]月に一度の野菜の詰め放題イベントがあったんですよ!でも、一個でも多く持って帰りたいと思って入れすぎたばっかりに…最後に袋が破れてしまって。結局失格になっちゃいました…。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]ははは!それは残念じゃったのぅ。欲を出しすぎたせいで蛇の口裂けになってしまったら、何にもならんぞ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]次は欲張りすぎないようにしなければいけませんね。[/chat]
この例文のように、”欲を出しすぎると、後悔する結果になってしまう”という意味合いで使っています。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」蛇の口裂け3つ紹介
「蛇の口裂け」を使った例文を3つご紹介します。
①ここ最近パチンコで勝ち続けていたから、この調子だともっと勝てるだろうと欲を出しすぎたばかりに”蛇の口裂け”になってしまった。
②彼はせっかく仕事が順調に進んでいたのに、出世を望みすぎたばかりに、結局は”蛇の口裂け”になったな。
③”蛇の口裂け”になってしまってはみっともないから、あまり欲深くならず執着しすぎない事が大事だね。
「類義語」欲の熊鷹股裂ける
「蛇の口裂け」の類義語として「欲の熊鷹股裂ける」ということわざが挙げられます。
熊鷹が、二頭の並んでいるイノシシに両足でつかみかかったが、イノシシが左右に逃げようとするのをはなさなかったので、股が裂けて死んだという昔話によることば。
”欲が深すぎるとそのせいで災いを招くことになる”というたとえになります。
「欲」に関することわざ3選
ここで「欲」に関することわざを3つご紹介します。
親の欲目
親は我が子が可愛いため、実力以上に評価すること。
例文:親の欲目かもしれないけれど、うちの息子は何をさせても出来がいい気がするよ。
己の欲するところを人に施せ
自分が他人にしてもらいたいことは、人にもしてやりなさいということ。
例文:己の欲するところを人に施せということを心がけて行動すると、自然と相手に感謝される人間になるよ。
二兎を追う者は一兎をも得ず
欲を出して同時に二つのことを上手くやろうとすると、結局はどちらも失敗したり中途半端に終わってしまうことのたとえ。
例文:成績が落ちてしまったのは、サッカーの練習に夢中になりすぎて勉強をおろそかにしていたせいだな。二兎を追う者は一兎をも得ずで、どちらかに集中するべきだった。
「英文」蛇の口裂け
「蛇の口裂け」を英訳すると、「Tear the mouth of the snake」となります。
”tear“には、”涙・涙状の水滴”の他に”引き裂く・苦しめる”という意味もあります。
つまりこれを直訳すると、”ヘビの口を引き裂く”となります。
まとめ
いかがでしたか?理解できたしょうか?
『蛇の口裂け』
・”蛇”とは”ヘビ”のこと。
・欲が深すぎるあまり、身を滅ぼすこと。
物事が上手く進むと、ついついそれ以上の利益を望み、欲が出てしまいがちです。
欲深くなりすぎて自分が後悔することのないよう、『蛇の口裂け』という言葉を思い出しながら行動していきたいものですね。
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