「怪我の功名」ということわざを知っていますか?聞いたことはあるけれど、どんな意味かはわからない…という方も多いのではないでしょうか。なんとなくイメージはできそうだけど、説明するには自信がないなんてこともありますよね。
「怪我の功名」とは、間違いや失敗など、たまたま行動したことが、思いがけず良い結果をもたらすということをあらわしています。「どういうこと?」と思われた方もいるかもしれませんね。
本記事では、「怪我の功名」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、明日誰かに話をしたくなることでしょう。
読み方 | 怪我の功名(けがのこうみょう) |
---|---|
意味 | 間違いや失敗など、たまたま行動したことが、思いがけず良い結果をもたらすということ |
使い方 | 思いがけない発見をしたとき |
類義語 | 過ちの功名/怪我勝ち |
対義語 | 不幸中の幸い/藪をつついて蛇を出す |
英文訳 | Injury merit(怪我のメリット) |
「怪我の功名」とは
「怪我の功名」
・「怪我」とは、「予期しない出来事やしくじり」のこと。
・「功名」とは、「成果をあげて名を上げること」のこと。
[jin-iconbox01]「怪我の功名」は、古くは「怪我の高名」と書かれていたが、明治以降は「功名」と表記されるようになる。また、「怪我の巧妙」や「怪我の光明」と書くのは誤りなので注意しましょう。[/jin-iconbox01]
「意味」間違いや失敗などが良い結果をもたらすということ
「怪我の功名」とは、思いがけない間違いや失敗が、偶然にもよい結果がもたらされるいう意味をあらわしています。
「ことわざのイメージ」
失敗や過失、事故や災難、または何気なくした行動などが、偶然にもよい結果をもたらすというイメージです。
予期せぬことが起きた時には、ショックだったり落ち込んだりもしても、「その出来事がきっかけで偶然、発見することや良い方向に出来事が進んでいく」ということをあらわしています。
「使い方」思いがけない発見をしたとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]今日は記憶を頼りにでかけたら、道に迷ってしまったんじゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]あら、それは大変でしたね。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]困っていたんじゃが、誰かに聞こうと歩いていたら、お店を見つけたんじゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]あら、まぁ。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]それが、中に入ってみたらとっても美味しそうなパン屋さんでのう。つい買ってしまったんじゃが、それがまた美味しくてな。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]まさに怪我の功名ですね!今度、教えてくださいな。[/chat]
この例文のように、道に迷ったから、偶然美味しいパン屋さんを発見したという意味合いで使っています。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」失敗の結果で予期せぬいい結果が起こること
肝心な調味料を買い忘れたので、入れずに作ったらあまり美味しくなかった。怪我の功名である。
うっかり買い忘れた失敗が、よい結果になっていないことを意味しているので使いません。
寝坊して乗り遅れたバスが、事故に遭遇し立ち往生しているとニュースになっていた。まさに怪我の功名である。
寝坊して乗り遅れたことは大きな失敗だったが、乗らなかったおかげで良い結果になったということをあらわしています。
關所に頑張らずに曲者の後を追つたのは八五郎の出過ぎですが、其代り、曲者の消えた場所を二人の眼で、左右から正確に見定めることの出來たのは怪我の功名でもありました。
「類義語」怪我の功名2つ紹介
・過ちの功名
失敗や過失と思われることや、意図しない行動が、偶然にもいい結果になること。
初めてDIYに挑戦したが、失敗してしまった。余っている木材を使ったら、とても使い勝手のいい本立てが完成した。過ちの功名だ。
・怪我勝ち
思いもかけず、勝利すること。
運動会のリレーで、ライバルチームのアンカーがバトンを落とし、自分のチームが勝利した。まさに怪我勝ちといえる。
「対義語」怪我の功名2つ紹介
「怪我の功名」の、はっきりした対義語はありません。「怪我の功名」の反対に近い意味を持つことわざを紹介します。
・「不幸中の幸い」
不幸な出来事が起きた中、唯一の救いや慰めとなるということ。
多重事故に巻き込まれたが、重傷者や死者がいなかったのが、不幸中の幸いである。
不幸な出来事が起きたが、最悪の事態だけは回避したという意味があります。
[chat face=”tameninaruzo2.jpg” name=”ためになるZO” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]不幸な出来事が起きたことで思いがけず良い方向で進んだという意味の「怪我の功名」とは、反対の意味じゃな。[/chat]
・藪をつついて蛇を出す
余計なことをして、かえって悪い結果をまねくこと。
久しぶりの彼女とのデートで話に困り、「その服、可愛いね。最近買ったの?」と言ったら、「あなたからのプレゼントだけど…」と不機嫌になってしまった。まさに藪をつついて蛇を出すである。
何気なく言ったことで話の流れが変わってしまい、状況がさらに悪化するということをあらわしています。
[chat face=”tameninaruzo2.jpg” name=”ためになるZO” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]わざわざ藪をつついて蛇を出し、その蛇に噛まれることから、不必要なことをしてかえって災いを招くという意味じゃな。[/chat]
「英文」Injury merit(怪我のメリット)
・Injury merit
直訳すると、「怪我のメリット」。google翻訳より
・Lucky break
[box03 title=”意味が似ている英文”]
・Get through well.(うまく切り抜ける)
・Get out of a difficult situation.(困難な状況から抜け出す)
参考:google翻訳
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「まとめ」怪我の功名
「怪我の功名」とは、間違いや失敗など、たまたま行動したことが、思いがけず良い結果をもたらすということですね。
予期しないことや意図してないことが起きた時、パニックなってしまったり、混乱することもあるかもしれません。だけどその起きた問題がきっかけとなり、何かを発見したり、今まで見えていなかったものが見えたりするのかもしれませんね。
間違いや失敗などは誰にでもあることです。失敗もチャンスだと捉えて、冷静に前向きに挑戦していきたいですね。
・失敗や過失、事故や災難、何気ない行動などが、偶然にもよい結果をもたらすこと。
・それがきっかけで偶然発見することや、良い方向に出来事が進んでいくこと。
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