アニメやゲームのキャラクターの必殺技としてよく使われている「疾風迅雷」
疾風迅雷の意味を、ご存知ですか?
力強いものというイメージで使われていますが、疾風迅雷の漢字の意味は、
- 「疾風」:激しく速く吹く風
- 「迅雷」:激しく鳴る雷、激しい雷
[chat face=”tameninaruzo2.jpg” name=”ためになるZO” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]
- 天候が悪天候だったとき
- 素早さについて言いたいとき
- 事態が急変してしまい大荒れになってしまったとき
などを表すことわざです。[/chat]
本記事では、「疾風迅雷」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
読み方 | 疾風迅雷(しっぷうじんらい) |
---|---|
ローマ字 | Shippu jinrai |
意味 | 勢いや行動が素早く、激しい様子を表す |
使い方 |
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英文訳 |
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類義語 |
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対義語 | 意気阻喪 |
疾風迅雷とは
由来
中国の前漢時代の儒教者らによって編集された書物「礼記」(らいき)の一節にある言葉。
礼記・「玉藻(ぎょくそう)」の篇で、疾風迅雷が出てきている。
「玉藻」篇では、
礼服や礼儀作法についての教えが記載されている。
[chat face=”先生-4-189×300-1.png” name=”先生” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]一部を紹介します![/chat]
もし疾風迅雷甚雨有れば
すなわち必ず変じ、
夜といえども必ず興きて
衣服し冠して坐す
[chat face=”先生-4-189×300-1.png” name=”先生” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]意味を説明しますね[/chat]
もし急に疾風が吹いて、激しい雷や雨が降ることがあれば、
寝ていた姿を変え、
夜だとしても必ず起きて、
衣服を着つ冠をつけて座っているのだ
[chat face=”先生-4.png” name=”先生” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]事態が急変したときに、迅速に対応できるよう準備していることを指しています。備えておいたほうがいいということですね![/chat]
「意味」疾風迅雷とは
「疾風迅雷」とは、勢いや行動が素早く、激しい様子を表しています。
強い風と激しい雷から転じて、「素早く激しいさま」という意味が使われるようになり、
「素早く激しいさま」がさらに広がって、
人の行動が速い様子から「迅速な行動」「物事のスピードが速い」「物事の急激な変化」という意味にも使われるようになりました。
「疾風迅雷のイメージ」
「疾風」は、激しく速く吹く風。
「迅雷」は、激しく鳴る雷、激しい雷。
「疾」と「迅」という文字には、「速い」という意味を持つ。
「疾風」と「迅雷」を合わせて、速い風と激しい雷のことをいう。
「疾風」と書いて、「はやて」とも読みますが、四字熟語では「しっぷう」と読むので、読み方を間違わないように注意しましょう!
「使い方」速さを強調するとき、急激に事態が変わったとき、天候が悪い時
行動や対応などの速さを強調するとき
[chat face=”businessman_dekiru_woman.png” name=”OL A子さん” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]あれ?A子さんは?[/chat]
[chat face=”businesswoman_b8_niyari.png” name=”OL B子さん” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]今日は、合コンなんだってー疾風迅雷のように仕事を片付けて会社出て行ったよー[/chat]
急激な事態が変わったとき
[chat face=”count_boy.png” name=”ファンA君” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]僕のアイドルグループのメンバーが総入れ替えしてしまったよー[/chat]
[chat face=”stand1_front03_youngman.png” name=”ファンB君” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]メンバーが変わって、曲の方向性まで変わったよなー[/chat]
[chat face=”count_boy.png” name=”ファンA君” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]変わってしまったよーファン層も変わってしまったし[/chat]
[chat face=”stand1_front03_youngman.png” name=”ファンB君” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]本当、メンバー変わって一瞬で今までとは違うグループになってしまったなー疾風迅雷のようだよー[/chat]
天候が悪い大荒れのとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]日の天気は、大荒れじゃのー。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”おばあさん” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]そうですねーいつまで続くのですかねー[/chat]
[chat face=”job_otenki_oneesan.png” name=”お天気お姉さん” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]只今の天気ですが、各地で疾風迅雷の大荒れとなった模様です。明日まで続きますので、皆さん突風や落雷には、注意してください。[/chat]
「例文」2つ紹介
弥次馬の追う隙もなさそうな、全く疾風迅雷の早業で、誰しも事の次第を見届けた者もあるまいが、それにしても群集の気配が余りにも馬耳東風なのがむしろ私は奇態だった。
引用元:青空文庫「鬼涙村」
疾風迅雷の例文と疾風迅雷と似たような意味を持つ電光石火の例文を紹介します。
①サッカーの試合で、疾風迅雷のように勢いよく攻めてきた。
②あの職人さんの電光石火のような早技を、私もできるようになりたい。
どちらも動きが”速い”ということを指しますが、使い分けをするとしたら、
素早い意味、激しい場合は→疾風迅雷
速さのみならば→電光石火
と使い分けするといいでしょう。
[chat face=”先生-4.png” name=”先生” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]①は、素早いスピードと強さを強調している例文です。②は、とても素早い早技だと言っていますね。[/chat]
「類義語」4つ紹介
迅速果敢(じんそくかかん)
物事の進行や行動が非常に速いといった意味の「迅速」と物事を思いっきりよく決断するといった意味の「果敢」を合わせた四字熟語。
「素早く決断する」「素早い行動」「実行力のある」といった意味にも使われる。
目の前にある物事を素早く決断し、すぐに実行できるという意味。
[chat face=”sports_soccer_boy.png” name=”サッカー少年A” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]今回の試合、あいつの迅速果敢な判断がなかったら、ここまで来れなかったなー。[/chat]
[chat face=”soccer_boy_brazil_asia.png” name=”サッカ少年B” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]そうだなー負けて終わってたなー[/chat]
迅雷風列(じんらいふうれつ)
激しく鳴る雷と強く吹く風ということから、事態が急激に変わる様子、行動が非常に早い様子という意味です。
<例文>
この城は、迅雷風列に耐えるほど頑丈にできている
電光石火(でんこうせっか)
稲妻の光を指す「電光」と、一瞬で消える火打ち石を打ち付けたときに出る火花「石火」の二つの文字を組み合わせた四字熟語。どちらも一瞬の光ということから、
「とても素早い様子」「とても短い時間」といった意味を指します。
<例文>
彼の電光石火のような恋は、一瞬にて消え去ってしまった。
紫電一閃(しでんいっせん)
研ぎ澄まされた剣や刀をひと振りするとき、一瞬きらりと反射して光ることから、一瞬や極めて短い時間のことです。
事態が一瞬で急激に変わる、切迫した状況を指示してます。
ビジネスシーンや歴史小説、時代、文学的な表現として使われることが多いですね。
<例文>
今回の試合、紫電一閃で勝負に決着がつくほど、両者の力は歴然としていたね。
「対義語」1つ紹介
意気阻喪(いきそそう)
意気込みや気力を失い、勢いがなくなってしまうことを指します。
やる気や元気がなくなってしまう、ということですね。
彼は、徹夜で作った会議資料のデータが消えてしまい、意気阻喪してしまった
「英文」3つ紹介
like a whirlind ;まるで竜巻のように
「whirlwind」は”つむじ風、竜巻”、「like 」は”〜ようである”、二つをくっつけて、”竜巻のように”。
She left like a whirlind.(彼女はまるで竜巻のように去っていった)
as quick as lightning
as quick as~は”〜と同じくらいの速さ”、lightningは”光”を合わせて、”目にも止まらむ速さで稲妻のような速さで”
She work is as quick as lightning,so it is twice or three times as smooth.(彼女の仕事は稲妻のように速いので、2倍か3倍スムーズです)
with lightning speed
with”は様子を表す単語、lightning speedは”目にも止まらぬ速さ、一瞬のうちに”を合わせて、”稲妻のスピードで、一瞬のうちに”
His frind ran through with lightning speed.(彼の友達は稲妻のスピードのように駆け抜けた)
まとめ
いかがでしたか?
疾風迅雷とは、強い雷と激しい雷が転じて、行動・動きが非常に素早いということを指します。
「天候が大荒れの時」「あの人は、迅速な行動ができる」「事態が急激に変化した時」などに使われます。
いろんな場面で使われるので、参考にしてみてください。
疾風迅雷とは、強く速い風という意味の「疾風」と激しい雷、速い雷の意味を指す「迅雷」の二つを組み合わせた四字熟語です。
・行動が素早い
・勢いが激しい
・事態が急変する様子
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