勝負は時の運(しょうぶはときのうん)の意味とは?使い方や例文、類義語などを徹底解説!

勝負 競馬 時の運
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 「勝負は時の運」ということわざを聞いたことがありますか?

勝負は時の運とは、勝負に運はつきものなので、必ずしも実力通りに決まるとは限らないという意味です。

何となく、ことわざからも意が分かりそうですね。何だか聞き覚えのあることわざだな、知ってるよ~って方もたくさんいるかもしれません。

本記事では、「勝負は時の運」の意味や使い方、類義語など詳しく見ていきます!

読み方 勝負は時の運「しょうぶはときのうん」
意味 勝負には運があるので、実力のみで決まるわけではない
使い方 励ましたり戒める時
英文訳 ・The race is not to the swift, nor the battle to the strong.

(競争は足の速い者が勝つわけではなく、また戦争は強い者が勝つわけではない)

・The chance of war is uncertain.

(戦いに勝利する見込みは不確か)

類義語 勝つか負けるかは時の運/勝敗は時の運/勝負へ兵家の常/成敗は時の運

 

目次

「勝負は時の運」とは

勝負 時の運

 

「意味」勝負には運があるので実力で決まるわけではない

「勝負は時の運」とは、読んで字のごとく、「勝負は時の運である」と分かります。「勝負には運があるので、実力のみで決まるわけではない」という意味となります。

勝ち負けは、そのときの運にも左右されるため、必ずしも強い者が勝ち弱い者が負けるとは限らないということですね。

また、運に左右される勝ち負けに絶対はないことから、勝ったからおごるべきではないし、負けたことに落胆する必要もないという意味合いもあります。

このように、敗者には慰めるときに、勝者にとっては自戒の意味を込めて使われます。

「ことわざのイメージ」

  • 勝負は実力があっても負けることもあるし、実力がなくても勝てることもある。
  • 勝負は結局やってみないと分からない。

[chat face=”usagi.png” name=”うさぽん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]このことわざは、何かを目指して頑張っている人たちに、とても勇気をあたえてくれるね![/chat]

 

「使い方」必ずしも強い者が勝ち、弱いものが負けると限らない

勝負 逆転 実力

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]なるこさんや!今回のレースは、この「なるぞうインパクト」っていう馬が確実に優勝じゃ!!なんてったって、今までのレースで負け知らずだからな!![/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]なるぞうさん、私はこの馬「なるこブラック」が勝つと思うわ!いつもは3位以下だけどの。…あ!レースが始まったわよ、なるぞうさん![/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]…あ~!!…なるぞうインパクトが抜かされた…。[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]わ~!なるこブラックが勝ったわ!!なるぞうさん、勝負は時の運っていうでしょ?やったー![/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]実力があるといって、勝つとは限らんのんじゃのお。いい勉強になったわい。トホホ…。[/chat]

 

「例文」勝負は実力のみでは決まらない

実力

 

それでは、例文をみていきましょう。

今度の宝くじ、勝負は時の運だ!買ってみよう!!

この例文の勝負とは、実力の有無など関係ない宝くじです。このように、運頼みの勝負事には使われません。実力と運が関係する勝負事に使われるので注意しましょう。

今度のN-1グランプリの出演者は、実力者ばかりだ。誰が勝ってもおかしくない、まさに「勝負は時の運」だよ。

この例文では、みな実力は同じなのであとは運次第だということ、実力だけが勝敗を決めることではない、という意味で使われているので合っていますね。

それでは、いくつか実際の文学作品に使われている例文をみて、理解を深めましょう。

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論戦に、あれこれ言ったのではかえって言いまくられるであろうから、勝負は時の運に任して、……

参考文献:岡本かの子『鯉魚』

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尤もお前は碁を知らないから、そんな風に考えるのだろう。碁って奴は弱ければ置いて打つから誰でも対等だよ。勝負は時の運さ。俺だって一生に一度ぐらいは全勝もしようさ。

参考文献:佐々木邦『或良人の惨敗』

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そのとき信長は、勝負は時の運だよ、と言った。彼には、それが全部であり、そして、それだけで、よかったのだ。なぜなら、彼はなすべき用意はしつくしており、そしてイノチをかけていた。してみれば、彼にとっては、あとは運がすべてであった。

参考文献:坂口安吾『織田信長』

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「類義語」勝負は時の運4つ紹介

勝負 実力

 

勝つも負けるも時の運

このことわざは「勝負は時の運」と同じ意味を持ちます。

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上人にむかってれっか烈火のごとくいきどおられまして、勝つも負けるも時の運であるのは申すまでもないこと、……

参考文献:谷崎潤一郎『盲目物語』

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勝敗は時の運

このことわざも、「勝負は時の運」と同じ意味を持ちます。

[jin-iconbox02]

勝負は時の運なれば、勝ったり負けたりとて、恥でも誉でもござるまい。

参考文献:中里介山『大菩薩峠』

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勝敗は兵家へいかの常

戦いというものは、勝つときもあれば負ける時もある、ということ。

[chat face=”hiyoko.png” name=”ひよぽん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]兵家へいかとは、中国の春秋戦国時代から漢の時代にかけて活躍した兵法家、軍学者の一群のことだよ![/chat]

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勝敗は兵家へいかのつね。人の成敗みな時ありです。……時来れば自ら開き、時を得なければいかにもがいてもだめです。

参考文献:吉川英治『三国志』

[/jin-iconbox02]

成敗せいばいは時の運

[chat face=”usagi.png” name=”うさぽん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]成敗せいばいとは、成功と失敗のことだよ。勝負は時の運と同じような意味をもつよ。[/chat]

[jin-iconbox02]このプロジェクトが上手くいくかどうか、成敗せいばいは時の運だ。[/jin-iconbox02]

 

「英文」勝負は時の運2つ紹介

勝負 時の運

以下の2つの例文は、勝負は時の運と同じ意味の英文です。

The race is not to the swift, nor the battle to the strong.

(競争は足の速い者が勝つわけではなく、また戦争は強い者が勝つわけではない。)

[jin-iconbox12]race(レース・競争)

swift(速い)

nor(~もまた~ない、そしてまた~ない)[/jin-iconbox12]

「競争は足の速い者は勝たない。」という文と「戦争は強い者が勝たない」

という文が、接続詞「Nor」によって接続され、上記の訳となっています。

The chance of war is uncertain.

(戦いに勝利する見込みは不確か。)

[jin-iconbox12]uncertain(確信がもてない・不確かな)

[/jin-iconbox12]

戦いの勝利の見込み(チャンス)は不確かだ、という意味ですね。

まとめ

それでは最後に重要なポイントをみていきましょう。

「勝負は時の運」とは、勝負に運はつきものだから、必ずしも実力通りに決まるとは限らないという意味。

・勝負には絶対はないのだから、勝ったから驕るべきでもないし、負けたからといって落胆する必要はないよって、敗者には慰めの言葉、勝者には自戒の意味を込めて使う。

いかがでしたか?

勝負は時の運ということわざとても良い言葉でしたね。

時には、実力が下の者や敗者を励まし、時には実力者や勝者に対して戒めたり自身を律する。

このことわざの精神を持てば、無敵になれそうな気がしますね!

本記事により、あなたの日常が豊になってくれると幸いです。

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