「酒は天の美禄」ということわざを知っていますか?
酒は天の美禄とは、酒は天からの有り難い贈り物であるという意味です。
美禄ってどういう意味なんだろう?
いい質問だね!ぼくも知りたいよー!
本記事では、「酒は天の美禄」ということわざの意味や使い方、例文など徹底解説します!
それでは早速みていきましょう。
読み方 | 酒は天の美禄(さけはてんのびろく) |
---|---|
意味 | 酒は天からの有り難い贈り物であるということ。 |
使い方 | 酒をほめたたえるとき |
英文訳 | ― |
類義語 | 酒に十の徳あり/酒は憂いの玉箒/酒は百薬の長 |
「酒は天の美禄」とは
由来『漢書』
「禄」とは役人の報酬のことで、上から下に賜るものという意味があり、そこから酒の美称となりました。
美称とは、ほめたたえること、ほめていう呼び方、という意味を持っているよ!
「意味」酒はありがたいものであると褒めたたえる言葉
「酒は天の美禄」とは、酒はありがたいものであること、またそれを褒めたたえていう言葉です。
よく、酒は薬になる、なんていいますよね。
それだけ体もいいし、美味しくてありがたいものであるということです。
「ことわざのイメージ」
- 酒は有り難い飲み物
- 褒めたたえるほど価値のあるもの
「使い方」酒を褒めたたえるとき
あ~疲れた!!今日もよく働いたわい!作物もよく育っとる!
なるぞうさんお帰りなさい。はい、このお酒、隣のなるおさんが作ったらしくて分けていただいたの!
っくぅ~~!!うまい!仕事のあとの一杯は上手いの~~最高じゃ~!ありがたい。ありがたいの~~!
そりゃ~なるぞうさん、酒は天の美禄ですからね~。はい、二杯めもどうぞ。
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「例文」酒をありがたいと褒めたたえる
酒に酔って転んでしまって骨が折れた。これだから酒は天の美禄だ。
こんなに美味しいお酒を飲んだことがない。お酒を飲んでいたら体がぽかぽか温かくなってきたよ。酒は天の美禄だなぁ。
この文脈では、お酒が不幸のもとみたいな使われ方をしているから間違った使い方だね!
それでは、実際に文献で使われている例文を見ていきましょう。
他人が愛飲する酒の如きは、人によって天の美禄でもあり、百薬の長ともなるが、好まざる者には無価値である。
参考文献:北大路魯山人『味を知るもの鮮し』
この中には、和蘭渡りの赤酒がある。ほんの少しばかりだが、その味の良さというものは、本当にこれこそ天の美禄というものだろう。
参考文献:野村胡堂『銭形平次捕物控』
「類義語」酒は天の美禄3つ紹介
酒に十の徳あり
酒には十の長所があること。
酒の10の長所
- 百薬の長
- 延命
- 旅行の食となる
- 寒さを凌ぐ
- 持参するのに便利
- 憂いを忘れさせてくれる
- 位が違っても貴人と交われる
- 苦労を癒してくれる
- 万人と和合できる
- 独居の友となる
「お酒はいくらあっても困らないなあ。なんせ、酒に十徳ありだからな。」
酒は憂いの玉箒
悩みや心配事を忘れることができる素晴らしいものだとたたえた言葉。
「酒は憂いの玉箒だなあ。毎日飲まないとやってられないよ。」
・「玉箒」の「玉」とは、美称の接頭語。
・「箒」はほうきのこと。
酒は悩みや心配事をはらいさってくれる、美しいほうきのようであるという意味からきています。
酒は百薬の長
適量の酒は、どんな良薬よりも効果があるということ。また、賛美した言葉。
「百薬の長も度を過ごしては禍の因じゃて――町人、これは其許の持物じゃろう。しかと検めて納められい。」
参考文献:林不忘『釘抜藤吉捕物覚書』
「対義語」酒は天の美禄3つ紹介
酒は命を削る鉋
大工が使う木材の表面を削る鉋のように、徐々に命をむしばんでいくことを比喩したことわざ。
毎日毎日大量にお酒を飲んでいると、だんだん肝臓が悪くなるようだ。正に「酒は命を削る鉋」である。
酒は諸悪の基
酒は様々な悪いことを引き起こす元凶となるという意味。
酒によって暴力をふるい、あげくの果てには飲酒運転で交通事故。酒は諸悪の基である。
酒は百毒の長
酒には良い点など何もなく、毒そのものだということ。
酒を飲むと二日酔いになるし眠たいし肝機能数値が高いし、酒は百毒の長だ。
まとめ
それでは最後に、本記事の重要ポイントをまとめます。
- 「酒は天の美禄」とは、酒は天からの有り難い贈り物であるということ。
- 酒は、褒めたたえられるものである。
さて、いかがでしたか?
「酒は百薬の長」とよく呼ばれますが、これは適度な量であれば、という前提があることに気を付けましょう。
対義語にもあるように、飲みすぎると良いことがありません。
本記事をみているあなた!お酒は未成年を過ぎてから。そして、飲酒運転は絶対にしないようにしてくださいね!
本記事が、あなたの生活の助けの一部になりますように♪
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