心頭を滅却すれば火もまた涼し(しんとうをめっきゃくすればひもまたすずし)の意味とは?使い方や例文を解説!

心頭を滅却すれば火もまた涼し
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心頭を滅却すれば火もまた涼しということわざをご存知でしょうか?

意味は、心の持ち方ひとつで、いかなる苦痛も苦痛とは感じられなくなることです。

「火もまた涼し」の部分が「いかなる苦痛も苦痛とは感じられなくなる」を表していて、

例えば、火の中にいるとしたら、ものすごく熱く、苦しいと感じるはずです。それを、心の持ち方ひとつで涼しくなるという意味です。

これは現実には起こりえないほどのことを(相当大変なことを)耐えるというイメージです。

この記事では心頭を滅却すれば火もまた涼し意味や使い方、例文などを徹底解説していきます。

読み方 「心頭を滅却すれば火もまた涼し」(しんとうをめっきゃくすればひもまたすずし)
意味 心の持ち方ひとつで、いかなる苦痛も苦痛とは感じられなくなること
使い方 心を無にして集中したり、我慢することを促すとき。
英文訳 If you destroy your mind, the fire will cool, too.(心の持ち方次第で、どんな苦痛も苦痛と感じない。)

Any pain is irrelevant.(どんな痛みも無関係)

類義語 明鏡止水/堅忍不抜/心頭滅却

 

目次

「心頭を滅却すれば火もまた涼し」とは

心頭を滅却すれば火もまた涼し

 

[box03 title=”由来”]「心頭を滅却すれば火もまた涼し」の出典は杜荀鶴とじゅんかく(中国の詩人)の『夏日悟空上人かじつごくうしょうにんいんだいす』という詩より。

[box04 title=”詩の内容”]「安禅必ずしも山水をもちいず、心中を滅し得れば自ら涼し」[/box04]

これは「安らかに座禅を組むために、必ずしも山水が必要なわけではない。心の中から邪念を取り除けば、火でさえも涼しく感じるものだ」という意味になります。[/box03]

[chat face=”obousan.jpg” name=”お弟子くん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]火でさえ涼しく感じるものというたとえから、どんなつらい状況でも心の持ちようだという意味になったんですね。[/chat][box06 title=”あわせて読みたい”]1582年、甲斐国の恵林寺けいりんじが織田信長に焼き討ちされた時、住僧の快川かいせんが「心頭滅却すれば火もまた涼し」と言って焼死したことは有名です。[/box06]

 

「意味」心の持ち方ひとつで、いかなる苦痛も苦痛とは感じられなくなること

前向き

 

「心頭を滅却すれば火もまた涼し」の意味

[jin-iconbox03]心の持ち方ひとつで、いかなる苦痛も苦痛とは感じられなくなること[/jin-iconbox03]

・「心頭」とは、心のこと

・「滅却」とは、消し去ること

「ことわざのイメージ」

[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]どれだけ苦しい状況であっても、心を無にして集中したり、我慢することを促す。

「使い方」頑張らなきゃいけないという気持ちに切り替えるとき

頑張る

 

 

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]いや~なるこさん、こんなにやらなきゃいけないことあるの?無理~。[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]私、今日一日居ませんからね。洗濯、掃除、食材の買い出し、夕飯の準備お願いしますね。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]料理や買い出しなんてしたことがないのに・・・。[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]あと、回覧板も回しておいてくださいね![/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]心頭を滅却すれば火もまた涼し!全部こなしてやるー![/chat]

[jin-iconbox09]なるぞうさん!自分へエールを送る意味「心頭を滅却すれば火もまた涼し」を使っていますね。[/jin-iconbox09]

「例文」心頭を滅却すれば火もまた涼し(悪い例・良い例)

・今日は学校の宿題がプリント1枚だけだったのにやるのを忘れていた。お母さんに「心頭を滅却すれば火もまた涼し、きちんとやりなさい」と叱られた。

怒る母

[jin-iconbox14]宿題が1枚だけだったのにやるのを忘れたという文から、少ないのに忘れてしまったことが読み取れます。険しい道のりでない場合には、「心頭を滅却すれば火もまた涼し」は使えません。[/jin-iconbox14]

・「今月は売上が落ちている。心頭を滅却すれば火もまた涼しの精神で、仕事をしないとボーナス出なさないからね。」と社長に言われた。

社長

[jin-iconbox09]ここでの「心頭を滅却すれば火もまた涼し」は、仕事に集中するよう啓発を促すために使っています。[/jin-iconbox09]

心頭を滅却すれば火もまた涼しという通り、このくらいの暑さならへっちゃらだ。

しろまる

[jin-iconbox09]ここでの「心頭を滅却すれば火もまた涼し」は、「夏の暑さを我慢する」という意味で使われています。[/jin-iconbox09]

 

武田家の菩提寺が、塩山の恵林寺。ここで名僧快川が火中にあって、「心頭滅却すれば火もまた涼し」といったのは有名である。水原秋桜子がこの寺を訪ねたかえりに、塩山駅前の食堂で昼食をとっていたら、近所から火事が出たので、あわてて避難したという話をした時、こう付け加えた。       参考文献:戸板康二『新々ちょっといい話』

 

それにすぐに慣れてくるはずだ。心頭滅却しんとうめっきゃくすれば火もまたすず

 

「類義語」心頭を滅却すれば火もまた涼し(3つ紹介)

類義語

 

明鏡止水(めいきょうしすい)

よこしまな気持ちを持たない、澄み切って落ち着いた心

[box05 title=”例文”]明鏡止水の気持ちを持って、試験当日を迎えた。[/box05]

堅忍不抜(けんにんふばつ)

どんなことがあっても心を動かさず、我慢して堪え忍ぶこと。

[box05 title=”例文”]一度決めたなら、堅忍不抜を貫きなさい。[/box05]

心頭滅却(しんとうめっきゃく)

心を無にすること。

[box05 title=”例文”]心頭滅却すれば、この程度のけがは痛くもかゆくもない。[/box05]

[chat face=”obousan.jpg” name=”お弟子くん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]「心頭滅却」は、「心頭を滅却すれば火もまた涼し」の略語のため、同じ意味です。[/chat]

 

「対義語」心頭を滅却すれば火もまた涼し(2つ紹介)

対義語

 

意馬心猿 (いばしんえん)

落ち着かない心を抑えられないこと

[box05 title=”例文”]もう成人を迎えるのだから、意馬心猿ではなく周りに配慮して行動するべきだ。[/box05]

心慌意乱(しんこういらん)

あわてて心が乱れ、何がなんだか分からなくなってしまう状態

[box05 title=”例文”]あれだけ心慌意乱な状態では何事もうまくいかないだろう。[/box05]

「英文」心頭を滅却すれば火もまた涼し(2つ紹介)

ガーベラ

 

If you destroy your mind, the fire will cool, too.

心の持ち方次第で、どんな苦痛も苦痛と感じない。

[chat face=”obousan.jpg” name=”お弟子くん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]「destroy」・・破壊する

「mind」・・心

「destroy your maind」・・無心になればという意味合いになります。[/chat]

Any pain is irrelevant.

どんな痛みも無関係。

[chat face=”obousan.jpg” name=”お弟子くん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]「pain」・・痛み

「irrelevant」・・無関係 [/chat]

 

まとめ

「心頭を滅却すれば火もまた涼し」の意味とは

[jin-iconbox02]心の持ち方ひとつで、いかなる苦痛も苦痛とは感じられなくなること[/jin-iconbox02]

[jin-iconbox02]由来:杜荀鶴とじゅんかく(中国の詩人)の『夏日悟空上人の院に題す』という詩より[/jin-iconbox02]

[jin_icon_bulb color=”#e9546b” size=”21px”]心を無にして集中したり、我慢することを促すために使います。

[jin_icon_bulb color=”#e9546b” size=”21px”]自分自身、他人に対してエールを送る意味を込めても使います。

火を熱く感じないというほど、雑念や邪念を払うことは、簡単にできることではありません。

しかし、心の持ちようで苦しみや辛さを、前に進む気持ちに変えることができたなら、

それに越したことはないですよね。

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