[chat face=”onnnanoko.jpg” name=”女の子” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]清濁併せ呑む男ってカッコいいよね![/chat]
[chat face=”onnnanohito.jpg” name=”お姉さん” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]急にどうしたの!?[/chat]
[chat face=”onnnanoko.jpg” name=”女の子” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]さっき読んでた本に出てくる王様がそんな感じで、かっこよかったんだ![/chat]
[chat face=”onnnanohito.jpg” name=”お姉さん” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]なるほどね~。それで、清濁併せ吞むってどういう意味なの?[/chat]
[chat face=”onnnanoko2.jpg” name=”女の子” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]う~ん、とりあえずカッコいい感じかな…?[/chat]
ということで、この女の子のように
「清濁併せ吞むって聞いたことあるけど、意味を確認したことないな…」
という方も多いのではないでしょうか?
本記事では、「清濁併せ呑む」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
読み方 | 清濁併せ呑む(せいだくあわせのむ) |
---|---|
意味 | 善人でも悪人でも、来る者はすべて受け入れる度量の大きさを表すたとえ |
使い方 | 彼女の母は厳しい人だったが、清濁併せ呑む心の広さも持っている人物だった |
英文訳 | Take the rough with the smooth.(人生の浮き沈みを気にしない。) |
類義語 | 度量が大きい(広い)/来る者拒まず |
清濁併せ呑むとは
「法令は治の具にして制治清濁の源に非ず。」
出典:中国前漢時代の歴史書『史記』
これは、
「法令は統治のためのものであって、決して清濁を裁くものとは限らない」
という意味で、この言葉が「清濁併せ吞む」の語源となっています。
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]「清濁」は「清流と濁流」のことで
- 清流は清らかな水
- 濁流は濁っている水
を表すのじゃ。[/chat]
[chat face=”onnnanoko.jpg” name=”女の子” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]「清濁併せ吞む」は、「清流も濁流も区別することなく、全てを受け入れる海」のようなイメージってことね![/chat]
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]その通り!さらに「清濁」は、
- 「善と悪」
- 「善人と悪人」
- 「賢者と愚者」
を表すのじゃ。[/chat]
一般的には、自分に濁っているがかかりそうになったら「うわっ」と避けようとしますよね。
しかし、海はどんな水でも受け入れてくれます。
このように、どんな波でも受け入れてくれる海のイメージから、
転じて「どんな人やものでも受け入れる人」という意味で使うようになりました。
海のように広い心を持った、人格者というイメージですね。
「意味」 来る者はすべて受け入れる度量の大きさを表すたとえ
清濁併せ呑むとは、善人でも悪人でも、来る者はすべて受け入れる度量の大きさを表すたとえ。
出典:故事ことわざ辞典
[chat face=”onnnanoko.jpg” name=”女の子” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]つまり「来る者拒まず」ってことね![/chat]
そうですね。
「善でも悪でも、分け隔てなく受け入れる」という意味では近いかもしれません。
ただし、「来る者拒まず」は皮肉として使われることもあるのに対し、
「清濁併せ吞む」は、小説などで王様や政治家などに対し、誉め言葉として使われることが多いです。
たとえば異世界ファンタジー小説を読まれる方は、小説の中で王家が「影」(忍者みたいな集団)に指示するシーンを思い浮かべていただくとイメージしやすいかもしれません。
[chat face=”ousama.jpg” name=”王様” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]影、おるな?[/chat]
[chat face=”ansatsusha.jpg” name=”影” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””](シュタッ)ここに…。[/chat]
というシーンです。
そういうシーンでは王様が、
「証拠を残していないために、表立っては処罰できないが、確実に国にとって害になる」
という人物を「影」に命じて暗殺してしまうシーンもよくありますよね。
現代社会で人の話を盗み聞きしたり、暗殺することはもちろん犯罪なのでやってはいけません。
ただ、国のために悪役のキャラクターを暗殺するといった場合の王様は
「清濁併せ吞む」人物と言えるでしょう。
[chat face=”onnnanoko2.jpg” name=”女の子” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]国を守る立場として考えると、時には清く正しい手段だけでは対処しきれないこともあるってことかな?[/chat]
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]その通り!そんな時に清濁併せ吞む王様だと、清廉潔白な部下しか持たない王様では対処しきれないような事態にも対処できるのじゃな。[/chat]
「ことわざのイメージ」
・清く正しい人だけではなく、法的に悪い人なども受け入れる。
その人たちをうまく使える人格者のイメージ。
・異世界ファンタジー小説などでよく出てくる、暗部(忍者みたいな集団)を持つ王様のイメージ。
「使い方」自分と違う意見も寛容に受け入れるとき
[chat face=”komaru_oniisan.jpg” name=”新米リーダー” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]自分はこうした方が良いと思うのですが、チームがまとまらなくて困っています…。[/chat]
[chat face=”ojisann2.jpg” name=”先輩リーダー” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]君の考えは正しいのだけど、意見が違う人に対して、ちょっと言い方がキツイこともあるかもね。[/chat]
[chat face=”komaru_oniisan.jpg” name=”新米リーダー” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]そうなんですよね。自覚はあるのですが…なかなか清濁併せ吞むような人物にはなれていないようです。[/chat]
[chat face=”ojisann2.jpg” name=”先輩リーダー” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]最初はそんなもんだし、私だってまだまだだよ。[/chat]
清濁併せ呑むとは、器が大きく、善悪問わずすべてのものを受け入れること。
新米チームリーダーは、「自分とは違う意見でも寛容に受け入れるようになりたい」という意味で使っていますね。
「例文」他の人の意見も受け入れるようアドバイスするとき
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]清濁併せ吞むとは、他の言葉で表すと寛容と言い換えることができる。つまり、「善と悪の両方を兼ね備えている」という意味で使おうとするのは誤りになるんじゃ。[/chat]
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]海のように広い心で、少し意見の違う人の意見も受け入れるようになると良いじゃろうな![/chat]
「類義語」清濁併せ呑む・2つ紹介
度量が大きい/度量が広い
度量
心の広がり。他の人の言動をうけ入れようとする心構えや性質。
出典:精選版 日本国語大辞典
度量とは、元々は度をはかる物差と量をはかる枡のことでした。
桝ってどんなものかイメージつきますか?
↓こんな感じの入れ物です。
それが大きいと、測りたいものを入れても、ゆとりができますよね!
度量は、心の広がりのこと。
つまり度量が広いとは、心の広さを表す言葉になるのです。
あの人には結構ひどい陰口を言われていたのに、聞かなかったことにしてあげるなんて、あなたは度量が大きいんだね。
[chat face=”onnnanoko.jpg” name=”女の子” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]心にゆとりがあると、陰口を言われても相手を許せるのね。[/chat]
来る者拒まず
来る者拒まず
向こうから慕って来る者は、拒絶はしない、ということ。
出典:故事成語を知る辞典
[chat face=”onnnanoko.jpg” name=”女の子” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]これ、モテる人がよく言われている言葉だわ。[/chat]
確かに、次の例文のように使われることが多いですよね。
[chat face=”onnnanohito.jpg” name=”お姉さん” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]「来る者拒まず去る者追わず」のタイプは、男女問わずモテるって言うよね![/chat]
「来る者拒まず」とは、
- 自分のところに来る人を拒否しないという意味
- 「相手の意志を尊重する」というニュアンスが強い言葉
また
- 褒め言葉
- 皮肉
としても使われます。
相手に伝えたい意図、意味合いに注意が必要です。
「対義語」去る者追わず
去る者追わず
去る者は追わず
自分から離れてゆこうとする人を、無理に引き留めはしない、ということ。
出典:故事成語を知る辞典
類義語でもある「来る者は拒まず」と対にして、参加するもやめるも自由という意味で使われることが多いことわざです。
人気女優が他の事務所に引き抜かれると、後で会社側から「去る者は追わずという方針なので」というコメントが発表されるけど、絶対ウソよね!
あんなに人気があるんだから、引き留めるに決まっているわ。
「英文」Take the rough with the smooth.
Take the rough with the smooth.
take the rough with the smooth.
人生の浮き沈みを気にしない, のん気に構える。
“Take the rough with the smooth.”の意味を直訳すると、
「ざらざらしたもの(the rough)は、すべすべしたもの(the smooth)と一緒に受け取る」となります。
[chat face=”onnnanoko.jpg” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]「清濁併せ吞む」は「(海が)清流も濁流も呑みこむ」というイメージだったよね。[/chat]
そうでしたね。
この英文では「清濁併せ吞む」でいうところの清流を「すべすべしたもの」、
濁流を「ざらざらしたもの」と表現しています。
[chat face=”onnnanoko.jpg” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]それぞれ物事の悪い所・良い所の2つの側面を表したたとえとなっているんだね![/chat]
つまり、”Take the rough with the smooth”は、「ざらざらしたもの(the rough)は、すべすべしたもの(the smooth)と一緒に受け取る」から転じて、
「(物事の)悪い所と良い所を一緒に受け取る」という意味になったのです。
さらにそこから、
- 「人生における浮き沈みを両方とも受け入れる」
- 「のんきに構える」
といった意味となり、
「何事も、完璧なものはないと受け止めるべきだ」
というニュアンスで使われています。
まとめ
・「清濁併せ呑む」とは、善人でも悪人でも、来る者はすべて受け入れる度量の大きさを表すたとえ。
・英文では”Take the rough with the smooth.”「人生の浮き沈みを気にしない。」という意味になる。
・類義語は「度量が大きい」「来るもの拒まず」
・対義語は、「去る者は追わず」と表現することができる。
「清濁併せ呑む」の理解を深められたでしょうか?
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。
次回の記事も楽しみにしていてくださいね!
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