堂に入る(どうにいる)の意味とは?使い方、例文などを解説!

堂に入るとは?
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「堂に入る」、ということわざを聞いたことありますか?日常ではあまり使うことがないことわざだと思います。

何と読むかわかりますか?

[chat face=”小学生.jpg” name=”わからん君” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]「どうにはいる・・ですか?」[/chat]

[chat face=”孔子-2.jpg” name=”孔子さん” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]「どうにいる」と読みます。「はいる」と間違えやすいので気を付けてくださいね。[/chat]

「堂に入る」(どうにいる)意味は、「物事に習熟していること、十分に身につけてしっかり慣れていること」です。

本記事では、「堂に入る」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。

 

読み方 堂に入る(どうにいる)
意味
  • 物事に熟練している
  • 十分に身につけて、しっかり慣れている
使い方 何かに長けている人を表したいとき
英文訳
  • be a master of the art(芸術における達人である)
  • Skilled in things(物事に熟練)
類義語
  • いた
  • さまになる
対義語 るにりない

 

目次

堂に入るとは

堂に入るとは?意味や使い方を解説

 

[box03 title=”由来”]

孔子(こうし)の言行録『論語(ろんご)』にある一文より

堂に升りて室に入らず(どうにのぼりてしつにいらず)」

  • 」とは、中国の建物では「応接間
  • 」とは、「奥の間

応接間にのぼった程度では、建物の奥の様子は殆ど分からない。すなわち、「ほとんどのことを知らない未熟な状態」

この事から、学問や技術に対して道を究めていないことを

「堂に升りて室に入らず」と言うようになりました。

この「堂に升りて室に入らず」→「堂に入りて室に入る」と肯定形に、そして省略し「堂に入る」となりました。

[/box03]

[chat face=”孔子-2.jpg” name=”孔子さん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]「堂に入りて室に入る」の省略された「室に入る」というのは、その道の奥義を究めた様子のこと。

したがって、「堂に入る」=「学問や技術などを深く身につけている」という意味につながるわけです。[/chat]

  • 孔子:春秋時代の中国の思想家
  • 『論語』:孔子と彼の位が高い弟子の言行を記録した書物
  • 言行録:ある人の言った言葉や行動などを記録したもの

 

「意味」物事に熟練しているということ

頂上

 

「堂に入る」の意味とは、

[jin-iconbox02]

  • 学問や技芸が優れて、深奥をきわめている
  • 技術的に熟練していて、身についている[/jin-iconbox02]

その対象となるのは、

  • 学問や知識
  • 芸術
  • 芸能
  • 任務や役割
  • 何らかを製作する技術等

様々です。これらが優れていることが、衆目が認めるところであるというニュアンスがあります。

 

「ことわざのイメージ」

  • 一定以上のレベルに達している
  • 高いレベルであるだけではなく、経験も豊富でありながら熟達している
  • 十分に身につけて、しっかり慣れている

[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]何かに長けていて素晴らしい人を表すイメージ

 

「使い方」十分身について、すっかり慣れているとき

スピーチ

 

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]なるこさん、先日の結婚式の司会とても素晴らしかったのぉ。さすがなるこさんじゃ![/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]実は司会の仕事、もう20年やっていますので、だいぶ慣れていますよ。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]本物の司会者だったんだね。さすが堂に入った挨拶じゃった![/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]まぁ!お褒め頂き嬉しいです。[/chat]

[jin-iconbox03]技術が熟練しているだけではなくて、十分身についてすっかりなれる時にも「堂に入る」を使うことができます。[/jin-iconbox03]

 

「例文」堂に入る(悪い例・良い例)

1ヶ月前にバイオリンを始めて、すごく上達していて堂に入るような技能だ。

バイオリンがんばる

 

[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]上達していて上手であったとしても経験値が浅いようでは「堂に入る」とは言えません。

あの留学生の日本語は、語彙力も発音も立派なもので堂に入っていた。

流暢な日本語

 

[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]外国語を学ぶ際には語彙力と発音は簡単に身につかないものですが、立派と言われるレベルに達しています。このような場合には使えます!

以下参考文献を紹介します。

俳句を学んで堂に入る者は意匠と言語と並び達せんことこそ最も願はしけれ。誰でも先づ両者相伴ふて進歩する者なれど、それはある一部分の事にて全体の上にあらず。

参考文献:『俳諧大要』正岡子規

 

娯楽のために活動している。胡蝶こちょうの花にたわむるるがごとく、浮藻うきもさざなみなびくがごとく、実用以上の活動を示している。この堂に入るものは実用以上に余裕のある人でなくてはならぬ。

参考文献:『野分』夏目漱石

 

「類義語」堂に入る・2つ紹介

熟練者

 

「堂に入る」の類義語を2つ紹介します。

板につく(いたにつく)

経験を積んで、動作や態度が地位、職業などにしっくり合うこと。

[box04 title=”例文”]コックの仕事がすっかり板についてきた。[/box04]

[chat face=”役者.png” name=”歌舞伎役者さん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]「板」は「舞台の板」のこと「つく」は「その場に適応する」ことを意味します。[/chat]

様になる(さまになる)

それらしくなる

[box04 title=”例文”]努力の結果、先生として様になってきたが、目に見えない人間的な成長も必要である。[/box04]

「様」は、「状態や様子」を表し、「姿かたち」「格好」という意味

[chat face=”先生.png” name=”先生” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]姿かたちやその様子などが人目に恥ずかしくない一定の水準に到達しているという意味につながっています。[/chat]

 

「対義語」取るに足りない

「堂に入る」の対義語は

[jin-iconbox03]「取るに足りない」[/jin-iconbox03]

意味:取り上げるだけの価値はない。ささいなこと、つまらないこと。

語源:取り上げるには不十分であるの意から

[box04 title=”例文”]あなたやあなたの友人から見れば、私などは取るに足らない貧乏人に過ぎないかもしれませんね。[/box04]

「取るに足ない」は「取るに足ない」とも言います。

  • 「足ない」は現代語的
  • 「足ない」は古語的

 

「英文」堂に入る・2つ紹介

めがね

 

be a master of the art

芸術における達人である

  • be:~になる
  • master:達人
  • of the:~の
  • art:芸術

※be a master:達人になる

例文:he is a master of the art.(彼は芸術の達人です。)

「be」は「is」の原形です。主語がheのように三人称単数の場合は動詞は「is」になります。

Skilled in things

物事に熟練

  • Skilled:熟練 
  • things:物事

 

まとめ

「堂に入る」とは

[jin-iconbox02]読み方:「どうにいる」[/jin-iconbox02]

[jin-iconbox02]意味:物事に熟練しているということ[/jin-iconbox02]

[jin-iconbox02]由来:孔子『論語』にある一文より[/jin-iconbox02]

「堂に入る」には、物事に熟練しているという意味から、十分身につけて慣れているというニュアンスがあるため、

  • 堂々とした振る舞い
  • 自信が感じられる

という意味合いも含んでいます。プラスイメージで使う表現です。

何かに長けていて素晴らしい人を表すときに使います。

「堂に入る」「どうにはいる読まないよう注意しましょう。

身の周りで「この人は堂に入っている」と思う人がいたらぜひ使ってみて下さいね。

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