「家貧しくて孝子顕る」ということわざを知っていますか?家庭に関する素敵な意味を持ったことわざです。家族の大切さを再認識することができますよ!
本記事では、「家貧しくて孝子顕る」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!
読み方 | 家貧しくて孝子顕る(いえまずしくてこうしあらわる) |
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意味 | 家庭が貧しいとと子が親孝行しようとして善行が世間に知れる |
使い方 | 貧しい家庭の子供が出世したとき |
英文訳 | If the house is poor you can have a good child.(家が貧しいと良い子ができる) |
類義語 | 功成り名を遂げる
陰徳陽報 |
家貧しくて孝子顕る
この「家貧しくて孝子顕る」は中国 明時代の賢人の言葉を集めた書物『明心宝鑑』からきています。
明心宝鑑には
「家貧しくて孝子顕れ、世乱して忠臣を識る」
と記述されています。
「家貧しくて孝子顕れ」の孝子は親孝行をする子供
「世乱して忠臣を識る」は世間が混乱したときに本当に誠実な人が誰かわかる
という意味があります。
「意味」家が貧乏だとその子供の善行が良く分かる
この「家貧しくて孝子顕る」には、家庭が貧しいとその子供が親を助けようとして、その行いが周りからよく見える、逆境の時こその人の本質が現れるという意味があります。
家庭が貧しいとその家庭を支えようと子供が親を助けようとします。
子供が親を支えてあげ、家庭を築き上げていくとその行いが周りの人々の目に留まっていきますよね。
このように「家貧しくて孝子顕る」は貧しいときこそ、親孝行をする子が現れる
逆境の時こそ、その人の本領が発揮されるという意味があります。
「家貧しくて孝子顕るのイメージ」
貧しいながらも親や家庭を支えようとする子供を意味としたことわざです。また逆境の時こそ、その人の良い行いが目立つという意味で捉えれば、良い行いをしている人を喩えることもできます。
「使い方」貧しい家庭の子供が出世したとき
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]くわしいぞうさんのお子さん。ついに、あの超難関の大企業に就職したんですって?[/chat]
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]そうなんじゃ、わしが貧乏のせいであいつには昔から苦労させておるのに「俺が必死に働くから親父は無理するな」と言ってくれるんじゃ…。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]家貧しくて孝子顕るというやつね。くわしいぞうさんの育て方が良かったんじゃないですか?[/chat]
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]それもそうかもしれんな!誇りの息子じゃわい。[/chat]
この例文のように、家庭の貧しい子供が親孝行をする、その行いが人に知れ渡るという意味合いで使っています。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」悪い例・いい例
近所で裕福な家庭の子供が大規模な親孝行をしている。家貧しくて孝子顕るというやつだ
家貧しくて孝子顕るというのは人の良さはいつ何時にでも現れるものだ
悪い例では、ただ単に子供が親孝行している、人の良さは逆境など関係なく現れるという意味で使われています。
家貧しくて孝子顕るというようにあの芸人は下積み時代にボランティア活動をしていたそうだ
うちの娘は貧乏だったにも関わらず、出世した今でも仕送りをくれる。家貧しくて孝子顕るとはこのことだ
良い例では、逆境でもその人の誠実な行動が現れている、貧乏な家庭でも親孝行をしているという意味で使われています。
「類義語」家貧しくて孝子顕る2つ紹介
①功成り名を遂げる
努力や苦労を積み重ね、成功し有名になる、多くの名声を獲得する
②陰徳陽報
誰も見ていないところで良い行いをするとその行いは人に見える形で必ず報われる
この二つの言葉を使った例文も紹介していきます。
「長年努力した結果、大会で優勝を果たし功成り名を遂げることができた
「誰も見ていない場所を丁寧に掃除していたら、上司が気づいたらしく褒めの言葉をいただいた。陰徳陽報というやつだ」
このように苦労や努力が報われ、その行いが人に知られるという意味で使います。
「対義語」家貧しくて孝子顕る2つ紹介
①医者寒からず儒者寒し
医者は老若男女(ろうにゃくなんにょ)問わず、需要があり儲けるもの
だが、儒者(学者のこと)は少数の勉学者にしか需要が無いので儲けないこと
同じように誰かのためになろうと苦労しているのに儒者はその報いが無い喩え
②親苦子楽孫乞食
親が苦労して稼いだ財産も、その子供が楽して使い果たし、孫の代には乞食するほどに貧しくなっていること
この二つの言葉を使った例文も紹介していきます。
「小集団でボランティア活動を頑張っているのに、番組のチャリティー募金ばかりが高く評価されている。医者寒からず儒者寒しというのはこのことだ」
「先代が努力家で裕福だったあの家庭は、子供は楽してばかりで職を持たず、孫は食にもありつけないほど貧しくなっているという。親苦子楽孫乞食というやつだ」
というように良い行いが人に知られない、子供が親を助けずに家庭を支えていないという意味で使われます。
「英文」家貧しくて孝子顕る2つ紹介
① If the house is poor, you can have a good child.(家が貧しいと良い子ができる)
この例文で使った英単語には
「If the house is poor」=家が貧しければ、「you can have a good child」=良い子供を持つことができる
という意味があります。
② The true value appears in adversity.(逆境で真価が現れる)
この例文で使った英単語には
「The true value 」=真の価値は、「appears in adversity」=逆境に現れる
という意味があります。
「家貧しくて孝子顕る」の家が貧しい子供が良い行いをする、逆境で人の真価が現れるという意味につながりますね。
「家貧しくて孝子顕る」まとめ
以上が「家貧しくて孝子顕る」の意味や分かりやすい使い方になります。
貧しい子供が親孝行をする、恵まれていないときこそ人の誠実さが見れる
貧しい家庭の子供が出世したり、逆境や窮地で頑張りその行いが人に知られたときに使える
家庭が恵まれていなくても親を支えようとする子供を喩えた温かいことわざです。
また、逆境や窮地の中でも誠実さを忘れずに頑張るという意味もあります。
根の人の良さや精神力の強さがあって良い未来へとつながるわけですね!
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