「盆と正月が一緒に来たよう」と言うことわざを、誰もが耳にしたことがあるのではないでしょうか。「盆と正月が一緒に来たよう」は、非常忙しいと言うことを表したことわざです。
「盆と正月が一緒に来たよう」なことが、普段の生活のなかでどのような事を言うのか、またどのような意味をもつのか由来等を解説して行きたいと思います。
- 意味 非常に忙しいさま
- 由来 一年の中で、盆と正月が忙しいところから
- 使い方 喜ばしい出来事が重なる時に
読み方 | ぼんとしょうがつがいっしょにきたよう |
ローマ字 | BONTOSYOUGATUGA ISHONIKITAYOU |
意味 | 喜ばしい出来事が、いくつも重なることで忙しくなるさま |
使い方 | 姪甥が小学校の入学式と中学校の入学式と重なり忙しくて、盆と正月が一緒に来たようだ。 |
類義語 | 猫の手も借りたい |
対義語 | 月雪花は一度に眺められる |
英 語 | Too Sundays come together. (二つの日曜日が一緒に来る)As busy as all quarter day have come together.(全ての四半期支払い日が一緒に来たのと同じ忙しさである) |
毎日が忙しと盆と正月が一緒に来たようと言いたくなりますが、忙しいだけで盆と正月が一緒に来たようを使ってはいけません。使用する場合は注意が必要です。それでは意味と由来、使い方を詳しく見てみましょう。
盆と正月が一緒に来たようとは?意味や使い方を解説
【意味】喜ばしい出来事が、いくつも重なることで忙しくなるさま
意味は、非常に忙しいことや、喜ばしい出来事が重なることのたとえとして、使われる慣用句です。
また、一年のうち最もせわしない日が、二つ同時に来ることぐらい忙しくて、賑やかなことでもあります。
盆はお墓参りや法要を行い、正月は歳神様を迎え、どちらも親族が一堂に会する喜びに満ち溢れた時期でもあることから、 ことわざに例えています。
【由来】盆の時期は先祖の供養
由来は、盆の時期は先祖の供養、正月は歳神様を迎えると言う行事が多くせわしないところから、更に重複して忙しいということから来ています。
また、江戸時代の奉公人は藪入りと宿りと言う習慣がありました。藪入りは盆で、宿りとは旅先で宿を取るということです。 奉公人は商家に住み込みで、休む暇もなく働いていた為、盆と正月だけ休暇を貰うことができました。主人からお土産やおこずかいをもらい、服を着飾り実家に帰ったそうです。
奉公人は一年に二度休暇がもらえることが、きっと待ちどうしかったのではないでしょうか。
【使い方の例】
例1 今月は会議の資料作成や、外部訪問などが重なり盆と正月が一緒に来たような忙しさだ
例2 今日は嬉しいことが重なり、盆と正月が一緒に来たように忙しくなる。
ことわざのイメージ
【盆と正月が一緒にきたよう】は、とてつもなく忙しいまた、非常に忙しいと言うイメージがあります。
なるぞうさん夫婦の会話で【盆と正月が一緒に来たよう】の使い方
今日は孫たちが来るが、食事の準備は
できてるかな?
できていますが今日は町の役員会もあるので
一人では猫のても借りたいぐらい忙しいです。
それは大変だ!
私も手伝いましょう。
助かります。
孫に会えるのは嬉しいけど、一日に二つの事が重なると
盆と正月が一緒に来たように忙しいです。
良い例と悪い例「盆と正月が一緒に来たよう」
「盆と正月が一緒に来たよう」悪い例
今日は子供の学校に行き、明日は仕事に行かなくてはならず忙しくて、盆と正月が一緒に来たようだ。
「盆と正月が一緒に来たよう」良い例
いつも客が少ない店だが、商店街のイベントのおかげで、盆と正月が一緒に来たように忙しい。
「類義語」
- 猫の手も借りたい(非常に忙しくて人手不足で手伝って欲しいことのたとえ)
「対義語」
- 月雪花は一度に眺められる (良いことが複数一度に 起こるのはあり得ない)
「英語」
- Too Sundays come together.(二つの日曜日が一緒に来る)
- As busy as all quarter day have come together.(全ての四半期支払い日が一緒にきたのと同じである)
まとめ
「盆と正月が一緒に来たよう」の意味や由来を解説してきましたが、いかがでしたか?
普段の会話では、ことわざをあまり使うことが無いと思いますが、是非とも会話を楽しむ為に使ってみましょう。
- 意味 良いことが、二つ同時に重なり忙しくなること
- 使い方 良い知らせが二つも来たので盆と正月が一緒に来たようで嬉しい
ここまで読んでくださりありがとうございます。参考になれば幸いです。
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