今回は、「青は藍より出でて藍より青し」という意味や使い方のことわざについて解説していきます。
なんだか独特な語感のことわざですが、そんなことわざが一体何に由来しているのか?そして、どのような使いかたをされるのか。一緒に学んでいきましょう!
読み方 | 青は藍より出でて藍より青し【あおはあいよりいでてあいよりあおし】 |
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意味 | 弟子が師よりも優れていることのたとえ |
類義語 |
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英訳 |
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出典 | 荀子 勧学 (中国) |
使い方は、師が弟子を超えたときに使用する。
青は藍より出でて藍より青し
中国の思想家荀子によって記された、「荀子」の第一編「勧学」の中の言葉からきています。
「青、取之於藍、而青於藍」
こちらが原文となるそうですが、まぁ、読めませんね。笑
もしかしたら、漢文の参考書などでみたことがある人もいるかも
ちなみに、参考までにこれを書き下すと、
「青は、之を藍より取りて、藍より青く」になります。
【意味】弟子が師よりも優れていること
さて、そんな漢文をルーツにもつこちらのことわざですが、意味は、
青色の染料は草の藍からとる。それは、もとの藍とりももっと青い
ということが転じて、
弟子が師よりも優れていることのたとえという意味になりました。
【例文】非行少年がノーベル賞をとった例
このことわざ、一体どんな場面でつかうのでしょう。
例をあげるなら、
いやぁ、まさか昔はやんちゃ生徒だった君がノーベル賞を取るなんて、驚いたなぁ。まさに「青は藍より出でて藍より青し」ってやつだな。はははは!
こんなところでしょうか。いや、結構どころかかなり極端な例になってしまったことは許してください。
というか正直な話、日常生活の文脈でこんな言い回しをする機会って、あまりないのではと思わないでもない。
いや、ということは逆に無理にでも使うことを意識していけば、知的なキャラクターとして見てもらえるかもですね。
【使い方】弟子が師を超えたとき
先生!お久しぶりです!
おぉ!久しいなぁ!ところでお前あのノーベル賞を受賞したんだってな!
そうなんですよ!これも先生のおかげです!
いやぁ完全に追い越されちまったなぁ!まさに「青は藍より出でて藍より青し」ってやつだな!
先ほどの例文を会話にして表現してみました。
改めて見るとなかなかレアな状況ですね。
【類義語】青は藍より出でて藍より青し・2つ紹介
「青は藍より出でて藍より青し」の類義語2つ紹介します。
出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ)
弟子が師匠よりもすぐれている、ということ。
まさに出藍の誉れという通り、彼女の国語力や語彙力は先生よりも優秀だと言える。
氷は水より出でて水より寒し(こおりはみずよりいでてみずよりさむし)
元のものよりも程度がまさること。
]氷は水より出でて水より寒しとはいうが、3ヶ月で師匠を超えたのは驚くことだ。
【英文】青は藍より出でて藍より青し・2つ紹介
「青は藍より出でて藍より青し」の英文を2つ紹介します。
Blue is out of indigo and bluer than indigo
青は藍より出でて藍より青い
- blue:ブルー
- out of:より
- indigo:インディゴ
「青い」という意味の形容詞 blue のすぐうしろに er がついて、bluer という形になっていますね。2つを比較して表現する場合には、形容詞のすぐうしろに er をつけます。(これを比較級と言います。)
The scholar may win the master.
弟子が師に勝つこともある
- scholar:学者
- may:~かもしれない
- win:勝つ
- master:師匠
【まとめ】青は藍より出でて藍より青し
- 由来は中国の「荀子」
- 意味は、弟子が師よりも優れていること
- 使い方は、師が弟子を超えたときに使用する
ここまでが、ことわざ【青は藍より出でて藍より青し】についてです。
正しく理解して、正しく使っていけるようにしましょう。
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