「牛に引かれて善光寺参り」の意味とは?わかりやすい使い方と例文を解説!

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友達について行ったコンサートがきっかけで、ファンになって充実した日々を過ごしたり、誰かについて行ったら思いがけずラッキーな出来事があったり。

そんな経験はありませんか?

牛に引かれて善光寺ぜんこうじ参り」ということわざは、まさにそのような意味を持っています。

え?牛と一緒に善光寺をお参りするって意味じゃないの?と勘違いされている方もいるのでは…

本記事で、わかりやすく解説していきますので、早速みていきましょう!

読み方 牛に引かれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり)
意味 他人の誘いにより思いがけず良い方向へ導かれること
使い方 思いがけず幸運と出会えたとき
英文訳 Goslings lead the geese to water.(雛がガチョウを水辺に連れて行く)
類義語 風が吹けば桶屋おけやもうかる/棚からぼたもち

 

目次

牛に引かれて善光寺ぜんこうじ参り

牛

「意味」他人の誘いにより思いがけず良い方向へみちびかれること

他人に連れられて、思いがけない場所に出かけること、他人の誘いにより思いがけず良い方向へ導かれることが、「牛に引かれて善光寺ぜんこうじ参り」の意味です。

[box03 title=”由来”]昔、信濃しなのの国に欲の深い老婆ろうばが住んでいました。ある日白い布を干していたら、どこからか牛がやってきて、その白い布を角に引っ掛けてしまい、そのまま走り去ってしまいました。怒った老婆ろうばは走って牛を追いかけているうちに、善光寺ぜんこうじの金堂にたどり着きました。辺りは暗くなり牛も見えなくなってしまいました。その時、仏様の光明がさながら昼のように老婆ろうばを照らし、足元には牛のよだれが文字のように見えます。読んでみると

うしとのみおもひはなちそこの道に なれをみちびくおのが心を
(ただの牛のしたことだと思うなかれ、こうしてあなたの心を仏の道へと導いてくれたのです)
このことがあって、老婆ろうばは信仰に目覚めるのです。ある日近くの観音様の足元に牛が角に引っ掛けていった白い布を見つけた老婆ろうばは、あの時の牛は観音様の化身だったと気づき、その後は善光寺ぜんこうじの仏様を深く信仰し、めでたく極楽往生ごくらくおうじょうを遂げました。
『善光寺にまつわる逸話』より

※信濃の国⇒現在の長野県

[/box03]

[box06 title=”あわせて読みたい”]善光寺ぜんこうじは長野県長野市にある、どこの宗派にも属さない無宗派の寺院です。誰でもお参りできる門戸の開かれたお寺です。江戸時代には「一生に一度は善光寺詣ぜんこうじまいり」と言われ、お参りすると極楽往生ごくらくおうじょうが叶うとされています。[/box06]

「使い方」思いがけず幸運と出会えたとき

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]この間、久しぶりに昔の友人に会ったんだよ[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]ああ、有名な書道家の友人って言ってたひとですね[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]そうそう。でも書道家になったきっかけが、昔わしが偶然誘った書道展だったらしくてビックリだよ![/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]まさに牛に引かれて善光寺ぜんこうじ参りですね![/chat]

 

「例文」良い方向へ導かれたとき

・偶然友人が連れて行ってくれたバーベキューで運命の人と出会って結婚が決まったの。まさに牛に引かれて善光寺ぜんこうじ参りだわ。

・友達のサッカークラブの体験に付き合って行ってみたことがきっかけで、僕はプロサッカー選手になったんだ。こういうのを牛に引かれて善光寺ぜんこうじ参りって言うんだよな。

 

牛に引かれて善光寺ぜんこうじ参りで、彼は友達に誘われてけ事にのめり込んでしまっているよ。

このように、好ましくない方向に使うのは間違いです

「類義語」「牛に引かれて善光寺参り」2つ解説!

風が吹けば桶屋おけやもうかる

桶屋
一見なんの関係もなさそうな所に影響がでる、また、あてにできそうもないことに期待をかける例え、というのが「風が吹けば桶屋おけやもうかる」の意味です。

強い風が吹くと砂埃すなぼこりがたつ⇒砂埃すなぼこりが目に入り盲人もうじんが増える⇒盲人もうじん三味線しゃみせんで生計をたてようとする⇒三味線しゃみせんがたくさん必要になり材料のネコの皮の需要じゅようが増えネコが減る⇒ネコが減るとネズミが増える⇒増えたネズミがおけをかじる⇒桶屋おけやもうかって喜ぶということなのです。

あてにできそうもないことに期待をかける例えとして、『東海道中膝栗毛とうかいどうちゅうひざくりげ』に出てくる逸話いつわがあります。
風が吹けば桶屋おけやもうかるだろう、と考えた男が、全財産を使っておけを買ったが全くもうからなかったという話です。
このことから、無理やりなこじつけとして使われたりもします

棚からぼたもち

ぼたもち
棚からぼたもち」の意味は、思いがけない幸運が舞い込んでくることです。
何もしていない・苦労していない・思いもよらない・自分にとって良いことなどが、重なって起きる時に使ったりします。
普段は「たなぼた」と略して使われていることが多いのではないでしょうか。

棚の下で寝ていたら、何かの拍子に上からぼたもちが落ちてきて、たまたま開いていた口の中に入ったという昔話が由来となっているようです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

牛に引かれて善光寺ぜんこうじ参りの意味は、思ってもみなかったことにより、良い方向へ導かれること

牛に引かれて善光寺ぜんこうじ参りの使い方は、思いがけず幸運と出会えたとき

ある日、突然幸運に恵まれることがあるかもしれません。人生何が起こるかわかりませんからね。
思いがけなく良い方向へ行きそうな時は、チャンスを逃さず、しっかりと自分のものにしていけたらいいですね!

 

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