あなたは親に何か言われて「うるさいなぁ。」と思ってしまったことはありませんか?
親は子供が心配で、つい口うるさくなってしまうんですよね。
あくまでも子供のために言っていますが、子供にはその気持ちが伝わらず反抗してしまったり…。
そんな「親の子に対する愛情がわからず、子が勝手気ままにふるまうこと。」という意味の「親の心子知らず」ということわざがあります。
本記事では、類義語や対義語、使い方について分かりやすく解説します。
読み終わるころには、親の大切さに改めて気づいていただけるのではないでしょうか。
読み方 | 親の心子知らず |
---|---|
意味 | 親の子に対する愛情がわからず、子が勝手気ままにふるまうこと。 また、自分が親になってみなければ、親の気持ちはわからないということ。 |
使い方 | 親の深い愛情に気付かない子をあらわすとき |
英文訳 | No child knows dear he is to his parents. (自分が両親にとって大切だということを子供は知らない。 |
類義語 | 子を持って知る親の恩 / 親の思うほど子は思わぬ / 親思う心に勝る愛などない |
親の心子知らず(おやのこころこしらず)
「意味」親の深い愛情を子は分からないということ
「親の心子知らず」の意味は「親の子に対する深い愛情がわからず、子が勝手気ままにふるまうこと。」また、「自分が親になってみなければ親の気持ちはわからない」という意味です。
「親の心子知らずのイメージ」
親は子供のことを思って、ついあれこれ口出ししてしまいがちですが、それが子供にはうるさく感じてしまう…そんな、どの家庭でもあり得る親子の関係を表すことわざです。
「使い方」親の深い愛情に気付かない子をあらわすとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]ばあさん、何を見ておるんじゃ?[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]昔のアルバムを見つけたんですよ[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]懐かしいのぉ
この頃はいつも子供たちが心配でしかたなかったの[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]みんなヤンチャでしたからねぇ
親の心子知らずで好き勝手やってましたよね[/chat]
この例文のように、親の深い愛情に気付かない子という意味合いで使います。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」親の心子知らず2つ紹介
また、お隣さんとトラブルを起こしたけど「親の心子知らず」で、オヤジが何を考えているのか分からないよ。
このことわざは「親の心の中が分からない」という意味ではないので間違った使い方です。
思い返せば「親の心子知らず」で、両親には心配ばかりかけたよ。
親の深い愛情に気付かない子をあらわすときに使いますので、こちらの使い方は正しいです。
「類義語」親の心子知らず3つ紹介
子を持って知る親の恩
自分が親の立場になって初めて子育ての大変さがわかり、親の愛情深さやありがたさがわかるということ。
(例文)「子を持って知る親の恩」で、両親には感謝しないといけないね。
親の思うほど子は思わぬ
親はいつでも子供の身の上を案じているものであるが、それと比べて子供のほうは、それほど親のことを思っていないということ。
(例文)私はこんなに心配しているのに「親の思うほど子は思わぬ」で、あの子は帰りが遅くなるときにも全然連絡をよこさないのよ。
親思う心に勝る親心
子が親を思う気持ち以上に、親の子に対する慈愛の気持ちはさらに強いものだということ。
(例文)「親思う心に勝る親心」と言うが、自分が親になって初めてその気持ちが分かったよ。
「対義語」親の心子知らず1つ紹介
子の心親知らず
親はいつまでも幼い子どものように思っていて、成長する子どもの本当の心がわからないということ。
(例文)お母さんは「子の心親知らず」で、自分で考えてやろうとしていることにも口出ししてくる。
「英文」親の心子知らず3つ紹介
No child knows dear he is to his parents.
自分が両親にとって大切だということを子供は知らない。
家族は当たり前の存在になってしまって、自分がどれだけ愛されているか忘れがちになりますね。
Children do not know how indebted they are to their parents.
子どもたちは両親にどれほどお世話になっているのかわからない。
子どもに対して親がしてくれていることは当たりまえになってしまって、感謝の気持ちを持てずにいることが多いかも知れませんね。
There is no love like a father’s.
父親からの愛に勝る愛などない。
たとえ子供にかける言葉が少なくても、心の中の愛情が誰よりも大きいお父さんは多いでしょうね。
まとめ
「親の心子知らず」ということわざについて解説してきましたが、いかがでしたか?
意味は親の子に対する愛情がわからず、子が勝手気ままにふるまうこと。また、自分が親になってみなければ、親の気持ちはわからないということです。
使い方は親の深い愛情に気付かない子をあらわすときに使います。
ただ単に「親の心を子供は知らない」という意味ではないので注意しましょう。
親子は常に一緒にいて、あたり前な存在になってしまい、お互いの大切さも忘れがちになります。
言葉遣いが乱暴になったり、話を上の空で聞いてしまったり…。
でも、いざという時に頼りになるのは、やはり家族です。
親からの愛情をあたり前と思わず、子供からも愛情のお返しが出来たら、とても幸せですね。
コメント