「起きて半畳寝て一畳(おきてはんじょうねていちじょう)」ということわざを知っていますか?
状況の説明かと思われた方もいるかも知れません。
本記事では、「起きて半畳寝て一畳」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!
読み方 | 起きて半畳寝て一畳(おきてはんじょうねていちじょう) |
---|---|
意味 | 人はむやみに富や地位を求めることはない |
使い方 | むやみに富や地位を求めることはない |
英文訳 | one should be satisfied without desiring more wealth and rank than necessary(必要以上の富をを望まずに満足すべき) |
類義語 | 千畳敷に寝ても畳一枚/千石万石も米五合 |
起きて半畳寝て一畳
【語源】どんなに広大な屋敷に住んでいようが、起きて読書に使う空間は畳半分があれば十分なのであり、寝るときには畳一枚分の空間があれば十分ということから。
[box06 title=”あわせて読みたい”]起きて半畳寝て一畳には「天下取っても二合半(てんかとってもにごうはん)」と続く場合があります。「天下取っても二合半」とは、「人は1度の食事で二合半以上食べることはできない、例え天下を取ってもそれは変わらないので贅沢を望むべきではない」という考えで、起きて半畳寝て一畳に続くこともあれば、別々の言葉として類義語に数えられることもあります。[/box06]
「意味」人はむやみに富や地位を求めることはない
人一人が必要とするものには限度があり、いたずらに欲を出すべきではないということ。広くて大きな部屋があっても、人が一人寝るのに必要なのは、せいぜい畳一枚分であるという意味から、起きて半畳寝て一畳といいます。
「ことわざのイメージ」
人間が生きていくために生活するのには、それほど多くのものはいらないということです。
尽きることのない物欲を戒める言葉でもありますね。
「使い方」必要以上のものを求めずに満足
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]一度くらいは豪邸に住みたかったのう。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]プール付きのですか?[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]そうじゃのう、庭があって、池があって、社交ダンスができるような広い部屋があってじゃな。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]そんな、家が狭くても困りませんよ、起きて半畳寝て一畳って言うじゃありませんか。[/chat]
この例文のように、必要以上のものを求めずに満足するという意味合いで使います。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」現状に満足し感謝する
ここは起きて半畳寝て一畳くらいの広さしかじゃないか。
大きさや広さなどの状態を表す言葉ではありません。
人と比べる事なく倹約生活でも、起きて半畳寝て一畳の思いがあれば何とかなるよ!
このように人間が生活するのに、無駄に広いのは不要なだけという使い方をします。
「類義語」起きて半畳寝て一畳2つ紹介
千畳敷に寝ても畳一枚
千畳もの広さの場所に寝ても、人は結局のところ一枚の畳しか必要としない
必要以上に欲を出さないという事です。
千石万石も米五合
千石や万石の俸禄をもらっている人でも一日に食べる米の量は五合だ
必要な時に必要なものがあれば良いという事です。
[jin-iconbox08]俸禄とは…江戸時代、領地をもたない武士にあたえられた給与。幕府や藩の米蔵から現米または米切手で支給された。[/jin-iconbox08]
「英文」必要以上の富を望まずに満足する
one should be satisfied without desiring more wealth and rank than necessary.
必要以上の富をを望まずに満足すべき
まとめ
いかがでしたか?
人が暮らしていくには、半畳や一畳ぐらいの広さでも十分であり、質素倹約こそ実は人間らしいと拡大解釈をする事もできます。
もちろん、優雅な暮らしに憧れを持って頑張ることはある意味必要ですが、現状の生活でも十分満足で幸せだという考えや教えが「起きて半畳寝て一畳」です。
贅沢を追うことをやめようと意識するのではなく、私欲を捨てた結果として、必要以上に贅沢を極めるのは必要のないものとなるのではないかと思います。
現状に満足し、感謝する心を持つことが大切ですね。
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