「内で掃除せぬ馬は外で毛を振る」(うちでそうじせぬうまはそとでけをふる)ということわざを耳にしたことはありますか?主に子供のしつけに対して使われることわざです。
あまり耳慣れないことわざですが、どのような状態で使われるのでしょうか?
本記事では、「内で掃除せぬ馬は外で毛を振る」ということわざの意味や類義語、使い方などわかりやすく解説していきます。
それでは、見ていきましょう。
読み方 | うちでそうじせぬうまはそとでけをふる |
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由来 | きちんと手入れされていない馬は、外に出たときに汚れを落とそうとして毛を振り、飼い主の手入れの悪さがわかることから。 |
意味 | 家庭内でしつけをされていない子供は、外に出るとその行動や振る舞いから、家庭での教育のほどがすぐにわかるということのたとえ。 |
使い方 | 今日、電車に乗っていたら、座席に土足で上がって大騒ぎしている子供がいたよ。親は注意もせずスマホに夢中。まさに「内で掃除せぬ馬は外で毛を振る」だと思ったね。 |
類義語 | ・内の習は外で出る
・子は親を映す鏡 |
英文訳 | The house which is not cleaned inside shakes hair outside. (悪い事は内部だけに留まらず、すぐに露見する。丹精していない馬は、外で毛を振り落とすから手入れの悪い事がすぐ判る。) |
内で掃除せぬ馬は外で毛を振るとは?
[chat face=”tameninaruzo2.jpg” name=”ためになるZO” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]内で掃除?[/chat]
[chat face=”tameninaruzo2.jpg” name=”ためになるZO” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]外で毛を振る?[/chat]
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]疑問だらけじゃな(笑)
まずは由来を知ることで、意味を理解できると思うぞ?早速見てみよう。[/chat]
「由来」内で掃除せぬ馬は外で毛を振る
由来:きちんと手入れされていない馬は、外に出たときに汚れを落とそうとして毛を振り、飼い主の手入れの悪さがわかることから。
[chat face=”tameninaruzo2.jpg” name=”ためになるZO” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]なるほど!「内で掃除」とは、馬小屋の掃除や手入れをされていない馬という意味か![/chat]
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]そうじゃな。普段きちんと手入れがされていないと…[/chat]
[chat face=”tameninaruzo2.jpg” name=”ためになるZO” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]「外で毛を振る」つまり、無意識に他人が不快に思う行動をとる。[/chat]
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]うむ。その様子から普段の教育のほどがわかってしまうというたとえじゃな。[/chat]
「意味」家庭内のしつけの悪さは、外での行動や振る舞いでわかってしまうということ
「内で掃除せぬ馬は外で毛を振る」とは、家庭内でしつけをされていない子供は、外に出るとその行動や振る舞いから、家庭での教育のほどがすぐにわかるという事のたとえです。
例えば、電車の中で土足で座席に上がり大騒ぎ。親はすぐそばにいるけれども、まったく注意する様子はない。。。このような状態を目の当たりにしたら、「内で掃除せぬ馬は外で毛を振るだなぁ」と思わずにはいられないでしょう。
「ことわざのイメージ」
家庭内の教育
子供のしつけ
「使い方」度を超えた子供の悪行を目の当たりにしたとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]今日はとても不快な思いをしたよ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]珍しいですね。どうしたんですか?[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]なるおと映画を見に行ってきたんだけど、子供達がずっとゲームしながら大声で話し続けてるんだ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]まぁ。。。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]気になって、ストーリーが入ってこなかったよ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]せっかくの映画でしたのに。。。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]たぶん兄弟だと思うんだけど、親はまるで注意しないんだ。まさに「内で掃除せぬ馬は外で毛を振る」だね。[/chat]
この例文のように、外での子供の行動や振る舞いから「家庭内のしつけを疑問に思う・家庭内のしつけの悪さがわかってしまう」というような場合に使います。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」しつけをされていないことが行動にあらわれるとき
「あの厩舎の馬はまるで手入れされていないな。かわいそうに…内で掃除せぬ馬は外で毛を振るだね。」
そのものずばりの意味ではありません。主に子供の家庭内のしつけについてのことわざなので、この使い方は適正ではありませんね。
あの子は、飼い犬を散歩させる時、絶対に糞を持ち帰らないんだ。それどころか、散歩しながら買い食いしたおやつのゴミも道端にポイ捨てだよ。まさに「内で掃除せぬ馬は外で毛を振る」だよね。
このように、「外での行動や振る舞いから、家庭内できちんとしつけをされていないことがわかる」というたとえとして使います。
「類義語」内で掃除せぬ馬は外で毛を振る2つ紹介
内の習は外で出る
家庭での行いや習慣は、外に出たときに表れるという意味です。
子は親を映す鏡
子供の行動や振る舞いを見れば、その親がどんな親であるかを知ることができるという意味です。
良くも悪くも、外での子供の振る舞いから、常日頃の家庭内のしつけや親の行動がわかってしまうという事ですね。
「対義語」内で掃除せぬ馬は外で毛を振る
形は生めども心は生まぬ
親は子供の体は生んでも、その心までは生んでいないので、子供の賢愚、善悪は、親のせいではないという意味。
「英文」内で掃除せぬ馬は外で毛を振る
The house which is not cleaned inside shakes hair outside.
(悪い事は内部だけに留まらず、すぐに露見する。丹精していない馬は、外で毛を振り落とすから手入れの悪い事がすぐ判る。)
「内で掃除せぬ馬は外で毛を振る」まとめ
「内で掃除せぬ馬は外で毛を振る」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
意味は、家庭内でしつけをされていない子供は、外に出るとその行動や振る舞いから、家庭での教育のほどがすぐにわかるという事のたとえ。
使い方は、外出先で不快に思うような、子供の行動や振る舞いを目の当たりにし、「家庭内のしつけを疑問に思う・家庭内のしつけの悪さがわかってしまう。」というような場合に使います。
主に家庭内のしつけについてのことわざでしたね。
外出先でいくら取り繕っていても、家庭のしつけや教育の悪さは滲み出てしまうものです。
親が口うるさいと感じたとしても、それは子供のしつけや教育の一環なので、反抗ばかりせず、しっかり耳を傾け、時には素直に従って、万が一にも、外出先で「内で掃除せぬ馬は外で毛を振る」が自身に向けて発せられることがないように気を付けていきたいですね。
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