「匕首に鍔を打ったよう(あいくちにつばをうったよう)」ということわざを聞いたことがありますか?なんだか難しい言い方ですね。このことわざは、ある条件の中では、不適切であり、常識的に考えておかしいこと。不釣り合いなこと、不調和のもののたとえて言うことです。
本記事では、「匕首に鍔を打ったよう(あいくちにつばをうったよう)」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!
読み方 | 匕首に鍔を打ったよう(あいくちにつばをうったよう) |
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意味 | 不釣り合いなこと、不調和のもののたとえ。 |
使い方 | 常識的に考えておかしいこと |
英文訳 | It seemed like a bearded collar |
類義語 | 小刀に鍔を打ったよう/小刀に金鍔を打ったよう/小刀に鍔/木綿布子に紅絹の裏 |
「匕首に鍔を打ったよう(あいくちにつばをうったよう)」
由来は、「匕首(あいくち)」とは、鍔(つば)のない小刀のことです。中国の短刀で「匕首(ひしゅ)」と呼ばれるものがあり、そこから充てられた文字です。鍔(つば)をつけないことで懐に隠せるぐらい携帯しやすく、護身用に使われていました。「匕首(あいくち)」を「合口」とも書きます。
「鍔(つば)」は、刀剣の柄と刀身との境目に挟み、柄を握る手を防御するものです。
鍔(つば)がない刀が一般的でしたが、相手を刺した時に、勢い余って手が滑って、自分の手を怪我してしまうことを防ぐために、鍔(つば)が付けられたといわれています。下級武士に支給された刀には鍔(つば)がついていなかったので、鍔(つば)がある刀は、名刀であると考えられいました。
有名な刀鍛冶が鍛えた匕首(あいくち)に、装飾が美しい鍔(つば)を付けたくなりますが、実際に付けてみると、鍔(つば)が大きすぎて不格好で、匕首(あいくち)としての携帯性が失われ、使いづらくなります。匕首(あいくち)には鍔(つば)は必要ないという意味です。
匕首(あいくち)に鍔(つば)があったら恰好がつかないことからできたことわざです。
(1)類義語
小刀に鍔を打ったよう/小刀に金鍔を打ったよう/小刀に鍔/木綿布子に紅絹の裏
(2)同義語
匕首に鍔(あいくちにつば)
「意味」 不釣り合いなこと、不調和のもののたとえ
「匕首に鍔を打ったよう(あいくちにつばをうったよう)」
・短い小刀に鍔をつけても不釣り合いであるという意味。
・釣り合わない物、ふさわしくない物のたとえ。
「ことわざのイメージ」
ある条件の中では、不適切であり、常識的に考えておかしいことをイメージするとわかりやすいと思います。
「使い方」常識的に考えておかしいこと
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]もうすぐ、孫の結婚式なんじゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]それは、おめでとうございます。あら、やだ。その恰好![/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]なんじゃ?なんかおかしいかの?[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]結婚式をハワイでするって聞いてますけど、いくら何でもそんな、アロハシャツ着て出席するなんて…。「匕首に鍔を打ったよう(あいくちにつばをうったよう)じゃないですか!恥ずかしいから、ちゃんとしたタキシードに着替えて出席してくださいよ。
[/chat]
この例文のように、常識的に不釣り合いという意味合いで使っています。
これを参考に下にいくつかの例題をのせています。
「例文」ピントはずれなことをする
「匕首に鍔を打ったよう(あいくちにつばをうったよう)」
スーツを新調したら、匕首に鍔を打ったよう(あいくちにつばをうったよう)にぴったりのサイズだった。
ピント外れな、おかしいことに使うことわざなので、サイズがちょうどぴったりであるときに使うのは間違いですね。
1DKの住まいに、憧れのスターが使っているのと同じ、超高級なソファーセットを購入したが、ベッドを置く場所が無くなり、ソファで寝る羽目になった。匕首に鍔を打ったよう(あいくちにつばをうったよう)だねぇ。と彼女に言われた。
普通で考えればわかることなのに、間取りを考えて購入してないところが、常識から外れていておかしいこと。このようなときに使用するのが良い例です。
「匕首に鍔を打ったよう(あいくちにつばをうったよう)」まとめ
「匕首に鍔を打ったよう(あいくちにつばをうったよう)」は、ある条件の中では、不適切であり、常識的に考えておかしいこと、不釣り合いなこと、不調和のもののたとえて言うことわざです。
意味は、
・短い小刀に鍔をつけても不釣り合いであるという意味。
・釣り合わない物、ふさわしくない物のたとえ。
使い方は、
ある条件の中では、不適切であり、常識的に考えておかしいこと。
不釣り合いなことや、不調和なことをしていること。
「匕首(あいくち)」は、「合口」と書かれるときは、人との相性、気が合う、物が合わさる、といった意味になります。
「匕首に鍔を打ったよう(あいくちにつばをうったよう)」のような、ピントが外れたことをしないように気をつけてくださいね。
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