「阿漕が浦に引く網(あこぎがうらにひくあみ)」ということわざの、意味や使い方について解説します。
秘密にしたいことや、隠しておきたいことがある人もいるのではないでしょうか。
このことわざのように、何度も繰り返して、秘密が知れ渡ってしまわないように、気をつけなくてはいけませんね。
それでは早速見ていきましょう。
読み方 | 阿漕が浦に引く網(あこぎがうらにひくあみ) |
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意味 | 隠し事も、度重なれば知れ渡る |
使い方 | 何度も繰り返したことによって、皆に知られることになる |
英文訳 | A secret is disclosed in when |
類義語 | 度重なれば顕るる |
阿漕が浦に引く網
[box03 title=”阿漕が浦に引く網の由来”]古今和歌六帖による。「逢うことを阿漕の島に引く網のたび重ならば人も知りなむ」という歌が由来の言葉です。[/box03]
「意味」隠し事も、度重なれば知れ渡る
隠し事や悪事を何度も繰り返し行っていると、いずれは知れ渡ってしまう、という意味が「阿漕が浦に引く網」です。
悪いことはできませんね。
『阿漕』には、欲深い、強欲、図々しいといった意味もあります。
[box06 title=”あわせて読みたい”]阿漕が浦は伊勢の海岸をいいます。このあたりは伊勢神宮の膳部(かしわでべ)調達のために禁漁区となっていました。ところが、阿漕という名の漁師が老母の病に効くという魚を求めて密漁したのです。何度も繰り返すうちに発覚し、捕らえられて簀巻き(すまき)にされて、沖合に沈められてしまいました。それからこの一帯を、阿漕が浦と呼ぶようになりました。[/box06]
「例文」悪いことはできません
毎晩夜中に、こっそり冷蔵庫を漁る弟
・弟は上手に隠しているつもりらしいが、阿漕が浦に引く網というように、父も母も気づいているわ。
夫に隠れて遊び回っている妻
・妻が夜中にこっそり何度も出かけているのは気が付いている。阿漕が浦に引く網というだろう。
こっそり給食を大盛にする
・阿漕が浦に引く網というが、彼が素知らぬふりでいつも給食を大盛にしていることは、クラス中が知っている。
「使い方」何度も繰り返したのでバレてしまう
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]こっそりパチンコに通っていたこと、なんでバレてしまったんだろう?[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]お隣の奥さんが、○○○ヤ屋から出てくるあなたを、何回も見かけたのよ[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]お隣の奥さんに見られていたのか![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]阿漕が浦に引く網というけれど、ご近所のみなさん知っていいるわ[/chat]
これが「阿漕が浦に引く網」の正しい使い方かどうか、色々意見はあると思いますが、この使い方は覚えやすいと考えられました。
「阿漕が浦に引く網」まとめ
いかがでしたでしょうか?[box05 title=”阿漕が浦に引く網の意味と使い方”]・阿漕が浦に引く網の意味は、隠し事も度重なれば知れ渡る。人の強欲さをたとえたものです。
・阿漕が浦に引く網の使い方は、何度も繰り返したことによって、皆に知られることになるです。[/box05]
欲深い気持ちに負けて、悪いことを繰り返してはいけないという教訓が込められていると感じました。
そうならないように注意しながら、楽しく日々過ごしていきたいですね。
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