「荒馬の轡は前から」ということわざを知っていますか?
初めて聞くという方も多いと思います。
そこで質問です。大きな問題に直面した時あなたはどうしますか?
この質問の意図は本記事を読み終える頃には分かっていただけると思います。
ですので、このことを考えながら本記事を読んでいって欲しいです。
これから、「荒馬の轡を前から」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
それでは、早速見ていきましょう!
読み方 | 荒馬の轡は前から(あらうまのくつわはまえから) |
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ローマ字 | Arauma no kutsuwa ha mae kara |
意味 | 面倒な問題に直面したとしても、正面からぶつかると良い。 |
使い方 | 堂々としている(するように言う)時 |
英文訳 | take the bull by the horns.(勇敢に難題と向き合う。) |
類義語 | 矢面に立つ/正面突破/身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ/死中に活を求める |
荒馬の轡は前から
暴れ馬に轡をつける時に後ろから取り付けようとすると馬の体重に比例した力で蹴られてしまうの可能性があり、大変危険です。
だから、思い切って前から取り付けを行う方が安全なのです。
轡というのは馬の口に取り付けられているもの。それに手綱を取り付け馬を従わせる道具。
口輪から転換した説がある。また、昔は「くつばみ」と言い、手綱を「くつわ」と言っていたこともある。
「意味」面倒な問題に直面したても、正面からとぶつかると良い。
「荒馬の轡は前から」とは、面倒な問題に直面したとしても、正面からぶつかると良いという意味です。
問題に直面したときは、正攻法で対処すれば先人の知恵や知識をうまく活用できることもあります。下手に近道するよりも正攻法を活用する方が確実です。
今まで仕事や私生活の中で何か失敗をした経験はありますよね。
そんな時に下手に誤魔化したり嘘をついたりしていませんか?
そうしてしまうことでかえって問題が大きくなってしまうかもしれません。ですので、下手なことをするより正面から向き合った方が良いということです。
「使い方」難しい問題に直面した時
ばーさんは昔、会社に勤めておったが何か大変だったことはあるか?
ある日社長に会ったんですが、すごく難しいお方で対応に困ったことがるのぉ。
その時どんな風に対応したんじゃ?
荒馬の轡は前からというように、全力で私にできることを考え失礼のないように対応したんじゃ。
確かに社長相手に小技は聞かんからのぉ。
この例文のように、難問に直面しても、正面からぶつかるという意味合いで使っています。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」荒馬に轡は前から3選
- 「わたしの座右の銘は荒馬に轡は前からで、どんな困難でも正面からぶつかる覚悟がある。」
- 「荒馬に轡は前からというが、時には柔軟な考えも必要だと思う。」
- 「彼は熱心な人でどんなことにも真っ直ぐだ。まさに荒馬に轡は前からとはこの人のことだろう。」
- 「荒馬に轡は前からというように、牛にも轡を取り付けるときは前からしようと思う。」
このことわざは例えているのであって、付け方を説明しているものではありません。
「類義語」荒馬に轡は前から4選
「荒馬の轡は前から」の類義語を4つご紹介します!
一つ一つ見ていきましょう!
矢面に立つ(やおもてにたつ)
意味:攻撃される立場に自ら立つということ。
戦争などで使われる“矢”(相手を傷つけるもの)に立ちはだかる姿をたとえています。それが派生し、精神的ダメージ(非難、質問、抗議など)を受けるような意味で使われるようになりました。
「矢表に立つ」とも言われる。
正面突破(しょうめんとっぱ)
意味:①戦闘において、敵の正面から攻撃を仕掛け勝つこと。
②あることをする時に、正々堂々と行うこと。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ(みをすててうかぶせもあれ)
意味:自らを犠牲にする覚悟があることで、初めて危険から逃れ、物事を成功させることができるということ。
溺れた時に、もがくとどんどん深みにはまっていきます。しかし、死んだ気になり流れ乗ると浅瀬にたどり着くということが由来になっています。
死中に活を求める(しちゅうにかつをもとめる)
意味:絶望的な状況にいても、なんとか助かろうと道を探すこと。
『後漢書・公孫述伝』の中で「男児当に死中に生を求むべし。坐して窮すべけんや」
に基づいています。現代語訳:男子というものは、必ず死ぬような状況でも、生きれる道を探し続けるべきである。
「英文」take the bull by the horns.
「荒馬の轡は前から」の英文をご紹介します!
take the bull by the horns.
日本語訳:勇敢に難問に立ち向かう。
直訳では、雄牛の角を掴むとなります。
なぜ、直訳から日本語訳のようになったのかというと、昔牛の角を掴んで牛を捕まえていたことが由来となっているからです。
まとめ
いかがでしたか?
・意味は、面倒な問題に直面したても、正面からぶつかると良いということ。
・使い方は、難しい問題に直面した時に使う。
何事にも真っ直ぐに取り組めれば、今以上に信頼せれると思います。
「荒馬に轡は前から」というように今出来ることを一歩一歩着実にしていき、自己価値を上げていきたいですね!
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