[chat face=”108097-e1646395657433.jpg” name=”メエ” align=”left” border=”none” bg=”blue”] ウルフ。誰の音楽を聞いているの?不思議そうな顔して。 [/chat]
[chat face=”1103750-e1646399672722.jpg” name=”ウルフ” align=”right” border=”none” bg=”gray”] 俺のお気に入りの歌手の新曲なんだけど、前に聞いたことがあるような感じなんだよな~。メエも聞いてみるか? [/chat]
[chat face=”108097-e1646395657433.jpg” name=”メエ” align=”left” border=”none” bg=”blue”]・・ほんとだ。曲は違うのに、中身は似ている・・。こういう状態を表す四字熟語を僕、知ってるよ!同工異曲っていうんだよ![/chat]
[chat face = “1103750-e1646399672722.jpg” name = “ウルフ” align = “right” border = “none” bg = “gray”]同工異曲?何だ、それ。[/chat]
メエくん、なかなか物知りですね。今回は、ことわざではなく四字熟語の紹介です。
本記事では、「同工異曲」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
この言葉は、他の四字熟語とちょっと違う特徴があるんです。その点も、後ほど解説しますね。
読み方 | 同工異曲(どうこういきょく) |
---|---|
ローマ字 | doukou ikyoku |
意味 | 手法や技量が同じであっても、味わいや趣きは様々であること。転じて、見かけは違っていても内容はほとんど同じであること。 |
使い方 | 最近の映画は同工異曲で、差別化を図ることが難しそうだ。 |
英文訳 | 「be practically the same(実際は同じである)」
「much the same(似たり寄ったり・大同小異の)」 |
同工異曲とは
[box03 title=”【由来・語源】韓愈の『進学解』より”]中国・唐の時代の詩人である韓愈が書いた『進学解』によるものです。
この中の一文に「子雲、相如、同工異曲」とあり、これを訳すと、「子雲や司馬相如(しばしょうじょ)など、同じ作りだが異なる曲がある。」となります。
つまり、「同じ作り方でも、実際は違う曲調に聞こえる」と言っているわけです。[/box03]
「意味」 見た目は異なるが、内容は似たり寄ったりであること。
例えば、会社の会議などで出される案件が、表面的には違うように聞こえるけれども内容は似通っているという意味が「同工異曲」です。
「ことわざのイメージ」
一見すると違うように見えたり聞こえたりするが、実は大した違いはなく似通っている。
「使い方」一見すると違うように見えたり聞こえたりするが、中身は似ている事を言いたい時
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]なるこさんとテレビを見るのも久しぶりじゃな。昔はこうやってよく一緒に見たもんじゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]本当ですね。でも、なるぞうさん。あれですね、最近の歌番組ときたら、みんな似たような感じの歌ばかりで・・・。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]まったくじゃ。わしら年寄りには歌い手の違いならわかるが、歌っとる曲は似たりよったりに聞こえてしょうがないわい。こういう事を何と言うんじゃったかな・・えーっと・・。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]ああ!同工異曲ですよ![/chat]
「例文」見た目は違っても中身が似たりよったりの時
この2冊の本は、外見も中身もそっくりだね。同工異曲な本だ。
[chat face=”108097-e1646395657433.jpg” name=”メエ” align=”left” border=”none” bg=”blue”]これ、違うよ!同工異曲っていうのは、原則として見た目が異なるもの同士が対象なんだよ。この例文なら、外見は違うのに読んでみたら内容は似たようなものだったって言う場合が同工異曲なんだ。[/chat]
アイドルグループが次々と生まれているけれど、歌も曲も似たようなものばかりで、私には同工異曲に感じる。
[chat face=”1103750-e1646399672722.jpg” name=”ウルフ” align=”right” border=”none” bg=”gray”] さっきのメエの解説だと、これは正しい使い方だな。 [/chat]
「類義語3つ紹介」同工異曲
- 【大同小異(だいどうしょうい)】⇒細かい点に違いはあるが、だいたいは同じであること。
- 【換骨奪胎(かんこつだったい)】⇒外見や外形は元のままで、中身だけを取り換えること。「奪胎」は「胎盤を奪い、生まれ変わらせること」を表す。
- 【五十歩百歩(ごじっぽひゃっぽ)】⇒少しの違いはあっても本質的には同じであること。
戦闘の際に50歩逃げた者が100歩逃げた者を臆病だと笑ったが、逃げたことには変わりはないという『孟子』の寓話から。
対義語3つ紹介「同工異曲」
- 【千差万別(せんさばんべつ)】⇒様々に異なり、同じではないこと。
- 【雲泥万里(うんでいばんり)】⇒非常に大きな違いがあること。天と地ほどかけ離れていること。天にある雲と地にある泥では万里もかけ離れている様子からできた言葉。
- 【多種多様(たしゅたよう)】⇒種類や性質、状態などが様々であること。
[chat face=”1103750-e1646399672722.jpg” name=”ウルフ” align=”right” border=”none” bg=”gray”] お~い、メエ。おメエ か?さっき、同工異曲には他の四字熟語とは違う特徴があるって言ってたのは。[/chat]
[chat face=”108097-e1646395657433.jpg” name=”メエ” align=”left” border=”none” bg=”blue”]偉いね、 ウルフ。ちゃんと覚えていたんだね。そうなんだ。この四字熟語一つで「同じ」と「違う」っていう真逆の意味を持っている珍しい言葉なんだよ。他の四字熟語には無い特徴でしょ? [/chat]
[chat face=”1103750-e1646399672722.jpg” name=”ウルフ” align=”right” border=”none” bg=”gray”] へ〜・・。面白いな。そんな特徴がある言葉なら、ずっと覚えていられるな。[/chat]
英文2つ紹介「同工異曲」
This problem is practically the same.(今回の問題は本質的には同じである。)
「practically」は「実際には・ほとんど」などを意味する言葉です。後ろに「同じ」という意味の「same」をつけることで、「ほとんど同じであること」を伝えることができます。
The results were much the same.(その結果はほぼ同じであった。)
「much」には「ほぼ・だいたい」などの意味があります。一種の熟語表現と同じなので、「much the same」=「ほぼ同じ」と覚えても構いません。
まとめ
さあ、ではこれまでのまとめをメエくんに解説してもらいましょう。メエくん!よろしくね。
[chat face=”108097-e1646395657433.jpg” name=”メエ” align=”left” border=”none” bg=”blue”]は~い!ここまで「同工異曲」という四字熟語について勉強してきたよ。
・読み方 どうこういきょく
・意味 見かけは異なるが内容は似たりよったりであること
あとは、特徴として「同じ」と「違う」という真逆の意味を持っていること。
四字熟語って、調べていけば発見することが多くておもしろい言葉なんだ。
みんなも四字熟語を見かけたら、「どんな意味があるのかな」って調べてみてね。
もしかしたら誰も知らない、びっくりするような意味が隠されているかもしれないよ。
それじゃあ、またね! メエでした!
[/chat]
「同工異曲」を「同巧異曲」と書くのは誤り。間違いやすいので気をつけること。
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