「粉骨砕身(ふんこつさいしん)」ということわざは、漢字だとまさに「骨が粉になる・身が砕かれる」という文字の並びなので怖いような痛いような、そんなイメージがあります。
なんかかっこいい技の名前のような感じもする…フンコツサイシンッ!!
文字の並びを見ただけでは分からないことわざである粉骨砕身の正しい意味と使い方を調べてみました。
- 「骨が粉になる・身が砕ける」とはどんなこと?
- 「粉骨砕身」はどんなときに使うことわざかチェック
- 類義語と対義語も4字熟語のことわざでご紹介!
読み方 | ふんこつさいしん |
ローマ字 | Funkotshu saishin |
意味 | 精一杯働くこと |
使い方 | 全力を尽くして取り組むときに使用 |
類義語 | 粒々辛苦(りゅうりゅうしんく) |
対義語 | 遊惰放逸(ゆうだほういつ) |
英文 | do one’s best |
粉骨砕身とは
「意味」精一杯・全力で働くこと
粉骨砕身の意味は「精一杯・全力で働くこと」です。
ことわざのイメージ
骨が粉になり、身が砕けるほどにがむしゃらに全力に物事に取り組む様子をイメージしましょう
これは取り組んだことの結果に関わらず、「めっちゃ一生懸命やった!」ことに使われるぞ
「使い方」全力で力を振り絞って働く様子を表す
若い時は仕事に全力じゃった…
あのときのなるぞうさんは毎日栄養ドリンクを飲んで頑張っていましたね。おかげで助かりました。
体力の限界まで働いて日々粉骨砕身だったな。あんなことができたのもなるこさんといっしょにいたおかげだよ。
きゃっ♡そんななるぞうさんに骨抜きにされちゃいそうです♡
ラブラブななるぞうさんとなるこさん。
若いころ一生懸命がむしゃらに働いた様子を「粉骨砕身」となるぞうさんは表現しています。
なるこさんも「粉骨砕身」に対して「骨」を会話にいれて面白い返しをしていますが、「骨抜きにされる」は「(骨がないかのように)相手に抵抗できないほどメロメロ」の意味です。
「骨が粉になる」と「骨抜き」じゃずいぶん意味が違うね。
良い例と悪い例「例文」
良い例
夏休みは粉骨砕身に勉強したから、第一志望の学校に合格できた。
一生懸命勉強したことを「粉骨砕身」を使って表現しています。
悪い例
思い切ってあの子に告白してみなよ、何事も粉骨砕身さ!
粉骨砕身は「当たって砕けろ」と言う意味ではありません。
ちょっと漢字の並びからすると「当たって砕けろ」に似ているけど、全然違うからね!
「類義語」粒々辛苦(りゅうりゅうしんく)
粉骨砕身の類義語は粒々辛苦(りゅうりゅうしんく)です。
つぶつぶがつらくて苦い…??
なるぞうさんは漢方薬のようなイメージを持ってしまっていますが、粒粒辛苦の粒粒は「穀物の粒」のことです。
辛苦は味のことではなく、「辛い思い・苦しい思い」のことです。
粒粒辛苦は「穀物の粒ひとつひとつは農家の人の辛い思いや苦しい労働の結果である」こと、つまり「小さい努力を重ねて苦労すること」を意味します。
「身が砕けて骨なる」ようなダイナミックな印象はありませんが、「粒粒辛苦」も身を削って果てしない努力をする様子が表されています。
「対義語」遊惰放逸(ゆうだほういつ)
粉骨砕身の対義語は遊惰放逸(ゆうだほういつ)です。
なんか漢字からして「遊ぼう!」「だらだらしよう!」なイメージがにじみ出てる…
遊惰放逸(ゆうだほういつ)は「自由気ままに遊びまくる」ことです。
「放逸」は責任から逃れる、という意味はあるので、より遊ぶことへのイメージが「悪いもの」「堕落的なもの」なものになります。
「英文」do one’s best
「粉骨砕身」を英文訳するとdo one’s best です。
日本語に直訳すると「ベストを尽くす」という意味です。
「体がぼろぼろになるほど」という意味は含まれないが、「全力を尽くす」という意味では「粉骨砕身」と意味は同じじゃよ!!
まとめ 「粉骨砕身」
「粉骨砕身」はかっこいい技の名前ではなかったけれど…
「身が砕けるほどに全力」で何かに取り組む姿・頑張る姿はかっこいいぞ!!
何かを全力で頑張る様子を「粉骨砕身」と表現します。
- 意味 「粉骨砕身」の意味は「全力で取り組む」ことです。
- 使い方 物事に全力で取り組むとき・ひたすら頑張るときに使います。
「粉骨砕身」の意味は、予想通りだった人も「思ってたのと違う!」人も、ぜひ何かに全力で取り組んだ後は「自分は粉骨砕身だった!今日もお疲れ様!」と自分を労わってくださいね♪
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