皆さんは「蛇に見込まれた蛙」ということわざをご存じですか?
「蛇に○○まれた」と聞くとほとんどの方は違う言葉をイメージするのではないでしょうか。
「見込む」は現在では「あてにする。望みをかける。」という意味で使われることが多いのですが、
このことわざで使われている「見込む」は見入るの意味で、じっと見詰められることを指しています。
この記事では「蛇に見込まれた蛙」の意味や使い方、類義語など解説していきます。
- 意味
- 使い方
- 類義語
それでは詳しく見ていきましょう!!
読み方 | へびにみこまれたかえる |
ローマ字 | HEBINIMIKOMARETAKAERU |
意味 | 恐ろしさのために逃げもかくれもできず、体がすくんでしまうことのたとえ。 |
使い方 | 刑事に取り囲まれた犯人は、蛇に見込まれた蛙のようだった。 |
類義語 | 蛇に睨まれた蛙/猫の前の鼠/鷹の前の雀/鷲に兎 |
対義語 | ー |
英文 | It cannot be shrunk and moved. (身体がすくみ動くことができない) |
蛇に見込まれた蛙とは
ここでいう「見込む」とは、執念深くとりつくという意味を指しています。
蛇を前にしてしまっては、蛙は恐ろしさのあまりに身動きかとれなくなってしまうことから生まれました。
類義語
- 蛇に睨まれた蛙
- 猫の前の鼠
- 鷹の前の雀
- 鷲に兎
どれも、恐ろしさのため逃げることも手向かうこともできず動けなくなるという意味です。
どの類義語も、生き物の名前が引用されているものが多く、生き物たちの関係性が伺え、興味深いですね。
「意味」逃げることも手向かうこともできず、身がすくんで動けなくなることのたとえ。
あまりの恐怖や苦手なものを前にして身がすくんで動けなくなってしまったこと、誰しもあると思います。
高所恐怖症の人にとってのバンジージャンプなど…
まさにその状況を示すことわざです。
ことわざのイメージ
蛙にとって天敵の蛇、あなたが蛙の立場であればどうでしょう。
逃げることも手向かうこともできず、体が動かなくなってしまうことでしょう。
「使い方」強い相手に脅威を感じて戦う意欲を全く失ったさまのたとえ
なるこちゃんは学生の時に恐かった先生はいたかい?
いたわよ。中学時代の部活動顧問の先生は恐かったわ。
練習をサボっているところが見つかったときは、
心臓が止まるかと思ったわ。
なるほど。その時のなるこは、蛇に見込まれた蛙
のようになってしまったんだね。
そうね。大人になってから愛情を持って指導してくれてたことが
わかったけど、そのときは本当に恐かったわ。
「例文」蛇に見込まれた蛙(へびにみこまれたかえる)
●部活動の先輩に部屋に呼び出されたとき、われわれ新人は蛇に見込まれた蛙のように縮こまった。
●いたずらが見つかった長男は、母親を前にして蛇に見込まれた蛙のように固まった。
この状況を想像するとどちらもドキドキハラハラ…
体がすくんでしまう状況が想像できます。
「英文」It cannot be shrunk and moved.
It cannot be shrunk and moved.
(身体がすくみ動くことができない)
- shrunk:縮む
- move:動く
まとめ
いかがでしたか?
「蛇に見込まれた蛙」というように恐ろしいものを前にすると皆さんも身動きがとれなくなってしまうことがあるのではないでしょうか。それでも逃げなければならないときや、相手に逆らって立ち向かわなければならないときもあるのかもしれませんね。
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