「冬来たりなば春遠からじ」ということわざをご存じですか?
「冬来たりなば春遠からじ」の意味は
「今は不幸な状況であっても、じっと耐え忍んでいれば、いずれ幸せが巡ってくる」という意味です。
ここでは、以下の内容を詳しく解説していきます。
- 意味や由来
- 使用例
- 英文紹介
読み方 | ふゆきたりなばはるとおからじ |
ローマ字 | huyukitarinaba harutokarazi |
意味 | 苦しい時期を耐え忍べば、幸せな時が必ず巡ってくる |
使い方 | 冬来たりなば春遠からじというから、あと少し頑張れば成功できるだろう |
類義語 | 石の上にも三年 |
対義語 | 泣きっ面に蜂 |
英文 | If winter comes, can spring be far behind? |
冬来たりなば春遠からじとは
イギリスの詩人シェリーの「西風に寄せる歌」の一節が由来
「意味」耐え忍んでいればいずれ幸せが巡ってくる
「冬来たりなば春遠からじ」とは、苦しい時を耐え忍べば、幸せな時が必ず訪れるという意味です。
寒くきびしい冬が来たということは、暖かい春が目の前まで来ているということからこういった意味になったようです。
また、このことわざはイギリスの詩人シェリーの「西風に寄せる歌」の一節
「If winter comes, can spring be far behind?」に基づいています。
(パーシー・ビッシ・シェリー(Percy Bysshe Shelley、1792年8月4日 – 1822年7月8日)は、イングランドのロマン派詩人。)
なんだかとっても勇気をもらえることわざですよね。
イギリス詩人シェリーの詩はこちら
ことわざのイメージ
受験生が志望校に合格することを目標に、冬の間必死に受験勉強する姿が浮かびました。
「使い方」相手を励ます目的
はあ・・・また負けてしもうた・・・
あらあら、どうしたんだい?
最近将棋の大会で勝てなくなってきてのう・・・
わしは毎日練習しとるのに・・・もう引退時かのう。
「冬来たりなば春遠からじ」ですよ。
次はきっと勝てますよ。もう少し頑張ってくださいな。
良い例と悪い例「冬来たりなば春遠からじ」
「冬来たりなば春遠からじ」悪い例
あっという間に春が来てしまう!という表現では使わない
A. 君のチームのサッカーの調子はどう?
B. 順調だよ!春の大会では優勝間違いなしだな。
A. それは良かった!この調子で頑張って。
B. 「冬来たりなば春遠からじ」だよね、スピード上げて練習に励むよ!
・・・この場合、辛い時期を乗り越えたという感じではないですよね。
「冬来たりなば春遠からじ」良い例
目標に向かって辛抱強く物事に取り組むとき
A. う~受験勉強辛いなあ。
B. 「冬来たりなば春遠からじ」だ。今はしんどくても、これだけ頑張っているんだからきっと合格するよ。
「類義語」 石の上にも三年
辛くても辛抱して続ければ、いつかは成し遂げられるということ。
「対義語」2つ紹介
泣きっ面に蜂
不運・不幸なことの上に、さらに不幸が重なること。
一難去ってまた一難
次々と災難に見舞われて困惑すること。
「英文」 If winter comes, can spring be far behind?
If winter comes, can spring be far behind?を訳すと、
「冬が来るなら、春ははるか遠くにあり得るのだろうか?(いや、そんなことはないはずだ)」といった感じです。
ここから、冬が来たということは春はすぐそこまで来ている、辛い時期を乗り越えれば幸せが巡ってくる
という意味となったようです。
まとめ
「冬来たりなば春遠からじ」について解説しました。正しい意味や使い方を知っていましたか?
- 意味 「苦しい時期を耐え忍べば、幸せな時が必ず巡ってくる」
- 使い方 一つの目標に向かって辛抱強く取り組むとき
家族や友人を励ますときに積極的に使ってあげましょう。
コメント