怒りに任せて行動した後に、失敗したなぁ…。と思ったことはないですか?頭に血が上っているときの言動には気をつけたほうがいいですよね。
「怒りは敵と思え」ということわざを知っていますか?よく見るけど、ことわざの意味は分からない…なんて方もいらっしゃるかもしれません。
本記事では、「怒りは敵と思え」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!
読み方 | 怒りは敵と思え(いかりはてきとおもえ) |
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意味 | 怒ることは自分の身を滅ぼすことになるから慎むべきである |
使い方 | 相手のことを考えずに言動すると反感をかう。 |
英文訳 | Anger and heartsease are utter enemies.(怒りと安心は仇敵) |
類義語 | 怒りは愚かな者の胸に宿る |
怒りは敵と思え
「由来」徳川家康の遺訓
由来は、徳川家康の遺訓にあることばで、怒りは必ず相手の怒りや恨みを招き、結局は自分の身を滅ぼすことになるということからできたことわざと言われています。
遺訓は徳川家康が言ったという証拠はなく、『徳川美術館長、徳川義宣氏の研究成果として、今流布している家康遺訓と言われているが、水戸光圀作「人のいましめ」(「天保会記」1830年)であったようである。』と書かれています。
水戸光圀作「人のいましめ」の教訓文は、「名古屋叢書三編 第十三巻 天保会記鈔本」(名古屋市教育委員会 1987.3)44頁に記載されています。
「人の一生は重荷を負ひて遠き道をゆくがごとし、急ぐべからず。不自由を常とおもへば不足なし。心に望み起こらば困窮したる時を思ひ出すべし。堪忍は無事長久の基。怒りは敵と思へ。勝つこと(ばかり)を知りて負くることを知らざれば害その身にいたる。おのれを責めて人を責めるな。及ばざるは過ぎたるに勝れり」
意味は、人の一生は重い荷物を背負って遠い道を歩いて行くようなものです。急いではいけません。自由にならないことがあたりまえのことだと思えば、全てが満足できます。心の中に望みが起きたならば、とても困った時のことを思い出しなさい。耐え忍ぶことは、健康でおだやかに長く続けるもとになります。怒りは自分に害を与えるものと思いなさい。勝つことばかりにこだわって負けることを受け入れられなければ悪いことが身の上に起こるでしょう。自分を責めて他人を責めてはいけません。慎むことはやり過ぎることより勝れているからです。
(1)類義語
怒りは愚かな者の胸に宿る
この言葉は、旧約聖書の「伝道者の書」に書かれています。些細なことで怒りを爆発する人は器量が狭く愚か者であるということです。
(2)類義語
一朝の怒りにその身を忘る
この言葉は、一時の怒りのために前後を忘れ、身を滅ぼすという意味です。
「意味」怒る自分こそが敵
「怒りは敵と思え」の意味は、怒りは慎むべきであるという戒めの言葉。怒りをもてば、相手の怒りや憎しみを招くことになり、結局自分の身を滅ぼすことになること。
「ことわざのイメージ」
耳の痛い言葉ですが、やたらと怒っても相手には反感ばかりが生まれ、ろくなことにならないという感じですね。
「使い方」感情的になると損
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]だれじゃ!庭の盆栽が壊れて落ちてる!もう知らん!許さん![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]そんなに怒って、いったいどうしたんですか?[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]ためになるこさんには、関係ないんじゃ。口を出すな![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]せっかく話を聞いてあげようと思ったのに、怒りは敵と思えというでしょ。もう話を聞いてあげません。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]あ、あ~。すまんかった。あんまり頭にきてたんで、すまん。悪かった。[/chat]
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」怒り爆発で後悔
「怒りは敵と思え」というように、相手になぜそのようなことをしたのかを仲良く話合い和解した。
平和的に和解したときに使うのは間違いです。
「怒りは敵と思え」というが、夫婦げんかでお皿を割ったのは、後始末も大変だし、やるんじゃなかった。
怒りで後先のことを考えずに行動すると後悔することになりますね。このような使い方は良い例です。
「怒りは敵と思え」まとめ
怒りに任せて行動した後に、後悔したことがありますね。頭に血が上っているときの言動には気をつけたほうがいいですよね。
意味は、怒りは慎むべきであるという戒めの言葉。怒りをもてば、相手の怒りや憎しみを招くことになり、結局自分の身を滅ぼすことになるという意味です。
使い方は、相手のことを考えずに言動すると反感をかうので、感情的になるのは損をするというときに使います。
自分だだけを正当化し、相手(他人)が悪い、相手だけに責任があると思うから「怒り」の感情が湧いてくるのです。怒りにまかせて人間関係にひびが入らないように、一呼吸おいて冷静に落ち着いてから、言動しましょう。
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