「一寸の光陰軽んずべからず」ということわざを知っていますか?
本記事では、「一寸の光陰軽んずべからず」という言葉の意味や類義語、例文など徹底解説していきます。
読み方 | 「一寸の光陰軽んずべからず」(いっすんのこういんかろんべからず) |
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意味 | わずかな時間であっても、決してむだにしてはならない。 |
使い方 | 極めて短い時間であっても、蔑(ないがし)ろにしてはいけないとき |
英文訳 | Time is precious. / Don’t waste time. |
類義語 | 時は金なり / 光陰矢の如し |
一寸の光陰軽んずべからず
もともとこのことわざは、故事成語として私たちの日常生活に馴染んだ言い回しになっ ています。
『偶成(ぐうせい)』という詩から
少年老い易く学成り難し 一寸の光陰軽んずべからず
未だ覚めず池塘春草(ちとうしゅんそう)の夢
階前の梧葉(ごよう)已(すで)に秋声
本来の故事成語は上記のようになっており、現在でも使われる言い回しは「少年老い易く学成り難し」と「一寸の光陰軽んずべからず」の二つとなっています!
若いうちはまだ先があると思って勉強に必死になれないが、すぐに年月が過ぎて年をとり、何も学べないで終わってしまう、だから若いうちから勉学に励まなければならない、という意味になっています。
「意味」わずかな時間であっても、決してむだにしてはならない
「一寸の光陰軽んずべからず」
「一寸」とは? … 一尺(約30.3センチ)の十分の一の長さ。曲尺(かねじゃく)の場合は約3.03センチに当たる
「光陰」とは? … 太陽と月のことを表していて、「時間」を指す
たとえ一寸(約3.03センチ)程のわずかな光陰(時間)であっても軽んずることなく、決して見逃さない
極めて小さな光でも見逃さないという表現から、どんなにわずかな時間でも無駄にせず、有効活用しようとする姿勢がうかがえますね
「使い方」時間の浪費を戒める
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]やあばあさん、ワシはついついスマホをいじってしまうのじゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]そうなのかい。なにか目的があっていじってるのかい?[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]いやあ、特に目的もなくだらだら何となくスマホをいじって時間が経ってしまうのじゃよ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]それはよくないねえ。「一寸の光陰軽んずべからず」じゃよ。少しの時間でも無駄にすると後悔することになるんじゃよ。[/chat]
この例文のように、「人生は短いのだから、わずかな時間でも無駄にしてはならない」という戒めの意味合いで使っています。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」少しの時間でもということを強調
「一寸の光陰軽んずべからず」の会話文を先ほど紹介しましたが、他にはどのような使い方ができるのでしょうか。以下にまとめてみましたので参考にしてみてください。
① 私はすることがないとベッドでゴロゴロしてしまう。母親に「一寸の光陰軽んずべからずよ」と叱られた。
② 「一寸の光陰軽んずべからず」を常に忘れず、電車の待ち時間といったわずかな時間でも有効活用しようと意識している。
このことわざを使うときは「わずかな時間の浪費を戒める」という意識をしたら使いやすいかもしれませんね。
「類義語」一寸の光陰軽んずべからず2つ紹介
時は金なり
時間はお金と同じように貴重なものなので、無為に過ごすことなく有効に活用しようという意味
光陰矢の如し
月日の経つのがとても早いこと。飛んでいる矢の様子から、月日の経つのはあっという間で二度と戻ってこず、無為に送るべきではないという戒めを含んでいる。
「英文」一寸の光陰軽んずべからず2つ紹介
・Time is precious. 「時間が大切である」
・Don’t waste time.「時間を浪費するな」
どちらの英語の表現もといった戒めの意味合いが含まれた表現となっています。
まとめ
以上、この記事では「一寸の光陰軽んずべからず」について解説しました
何をしても誰にとっても同じ時間が常に流れているので、せっかくなら無駄のないような時間の使い方を意識したいですね
そんな時に意識してほしいことわざが今回紹介した
「一寸の光陰軽んずべからず」となります!
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