「一文惜しみの百知らず(いちもんおしみのひゃくしらず)」ということわざを知っていますか?よく見るけど、ことわざの意味は分からない…なんて方もいらっしゃるかもしれません。
本記事では、「一文惜しみの百知らず」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!
読み方 | 一文惜しみの百知らず(いちもんおしみのひゃくしらず) |
---|---|
意味 | 目先のことに心を奪われて、後で大損することに気づかないことのたとえ。 |
使い方 | お金について話す時など。 |
英文訳 | Penny-wise and pound-foolish.
(小金には賢いが大金に愚か) Lose not a hog for a halfpenny worth of tar. (半ペンス分のタールを惜しんで羊を死なすな) |
類義語 | 一文惜しみの百失い/一文拾いの百落とし |
一文惜しみの百知らず(いちもんおしみのひゃくしらず)
一文などのごくわずかなお金を惜しんだために、後で百文という大金を損する愚かさをいった言葉です。
ちなみに「一文」は、江戸時代の最小単位の貨幣一枚のことです。
「意味」わずかな金銭を惜しみ、大きな損失をこうむることである
ここでは、金銭に重きを置いた意味になっていますが、金銭以外にも使われます。
目先の小さな利益などに気を取られて、その後の大きな利益を見ていないという意味でもあります。
「ことわざのイメージ」
夏休みの宿題を思い出して下さい。
明日やればいっか。と思い、ついつい後回しにしてしまいがちですよね。
でも夏休みの最終日、大変な思いをしませんでしたか?
つまり目先の小さな利益、ここでは今日宿題をやらなくていいという利益を惜しんで、大きな損失、最終日に大変な思いをするということですね。
「使い方」宿題を後回しにするとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]夏休みの宿題が出たそうじゃな。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]そうなんです。。でも、まぁ明日からでいいかなと思ってます。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]一文惜しみの百知らずじゃな。後で大変な思いをするぞ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]そうですよね。今日からやります。[/chat]
この例文のように、目先の利益に囚われると、後で大変な思いをするという意味合いで使っています。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」買い物をするとき
一文惜しみの百知らずだわ。スーパーに行くのは面倒くさいからコンビニで買おう。
ここでは、わずかなお金の節約は必要ないという意味で使っていますね。
わずかなお金を出し惜しみしたせいで、すぐ壊れるなんて、一文惜しみの百知らずだね。
わずかなお金を惜しんだせいで、結局また新しいものを買うことになり、余計お金がかかってしまうという意味で使っていますね。
「2つの類義語」一文惜しみの百知らず
一文惜しみの百失い
目先のことに気をとられ、後で大損することに気づかないことのたとえです。
一文拾いの百落とし
一文拾って、百文落とす。つまりは小さな利益を得て、大きな損をするという意味です。
「対義語」損して得取れ
「損して得取れ」とは、今は損をしても、最終的には大きな利益になって返ってくることがあるという意味です。
主に商売に対して使われる言葉です。
「2つの英文」一文惜しみの百知らず
Penny-wise and pound-foolish.(小金には賢いが大金に愚か)
Penny=小金、pound=大金という意味です。
Lose not a hog for a halfpenny worth of tar.(半ペンス分のタールを惜しんで羊を死なすな)
半ペンスとは、イギリスの通貨単位のことです。
1ポンドが=20 シリング。
1 シリング= 12 ペンス。つまり1ポンドは 240ペンス ということになります。なので、半ペンスは1/480ポンド分のお金ということになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
目先の利益に囚われると、後で大損をする
「一文惜しみの百知らず」にはこのような意味がありましたね。わずかなお金を大事にすることも非常に大切なことですが、全体を見ることも大切なことですね。
コメント