「一葉落ちて天下の秋を知る」ということわざを知っていますか?とても響きがかっこいいことわざですね。意味自体もすごくかっこいいので、ぜひご覧ください!
本記事では、「一葉落ちて天下の秋を知る」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!
読み方 | 一葉落ちて天下の秋を知る(いっちょうおちててんかのあきをしる) |
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意味 | 僅かな前兆からこれから起こる未来や大事を予知する |
使い方 | 経済状況を読み、上場する企業を言い当てる |
英文訳 | Small signs, tell big things.(小さい前兆が大きな出来事を伝える) |
類義語 | 桐一葉(きりひとは)
先見の明(せんけんのめい) |
一葉落ちて天下の秋を知る
「由来」一葉落ちて天下の秋を知る2つある
『淮南子』:中国 前漢時代の学者たちが編集を行った思想書
この「一葉落ちて天下の秋を知る」の由来は2つあります。
①ひとつは『淮南子(えなんじ)』という中国 前漢時代の哲学書に記述されている文から
②もうひとつは豊臣家の家来(けらい)であった片桐且元(かたぎりかつもと)が豊臣家の衰退していく未来を詠んだ句から
①「葉が落ちる時期が早い青桐(あおぎり)を見て秋の訪れを察知する」
②「桐一葉落ちて天下の秋を知る」
直接的な由来となっているのは②で「一葉落ちて天下の秋を知る」に桐という字が入っているのは豊臣家の家紋が桐をモチーフとしていたからです。
「意味」小さな前兆から大事を予知すること
この「一葉落ちて天下の秋を知る」には、わずかな前兆からこれから起こるであろう大きな出来事を予知するという意味があります。
青桐の落ち葉が落ちるというのはとても小さな出来事ですよね。ですが青桐の葉が落ちた後、秋という季節が訪れます。
季節が変わるというのは一つの大きな節目でもあります。
その節目を知ることができる、秋の訪れを予知する=天下の秋を知るに喩えているんですね。
「一葉落ちて天下の秋を知るのイメージ」
小さな出来事からこれから起こることを予知するという未来予知を表していることわざです。また、季節による青桐の変化を喩えにしているのがまた味がありますよね。未来予知をしゃれた言い方にすることができます。
「使い方」経済状況を読んで上場する企業を言い当てる
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]A企業は株主数が多く株も流通しておるから、近頃上場するぞい。[/chat]
[chat face=”tameninaruzo2.jpg” name=”ためになるZO” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]え、本当かな?これで外れてたら恥ずかしいよ?[/chat]
数日後…
[chat face=”tameninaruzo2.jpg” name=”ためになるZO” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]ん~と、A企業が上場だって!?くわしいぞうさんが言った通りだ。[/chat]
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]それみたことか!わしは一葉落ちて天下の秋を知ることができるからのう。[/chat]
[chat face=”tameninaruzo2.jpg” name=”ためになるZO” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]さすが、くわしいぞうさん!尊敬します。[/chat]
この例文のように、前兆を読み取り、それから起こる大事を予知するという意味合いで使っています。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」人の将来性や政治の流れを予見する
小さな出来事を読み取れるので一葉落ちて天下の秋を知ることができる
予想が当たっていたので一葉落ちて天下の秋を知ることができた
悪い例ではただ単に小さな前兆に気づける、予想が当たるという意味で使われています。
一葉落ちて天下の秋を知るというようにその人の特徴から将来性があるかどうか見極めることができる
友人は政治の流れを読みこれからを全て言い当てている。一葉落ちて天下の秋を知ることができる人だ
良い例では
小さい前兆を人の特徴、政治の流れと喩え、
天下の秋(大事な出来事)を将来性の有無、政治のこれからに喩えることができています。
「類義語」一葉落ちて天下の秋を知る2つ紹介
①桐一葉(きりひとは)
由来でも少し出てきましたが、主に衰退(すいたい)を予知する力を意味します。
一葉落ちて天下の秋を知るは前兆を読み取り、大事を予知する力を意味します。
意味が少し似ていますので、間違えないように注意する必要があります。
②先見の明(せんけんのめい)
未来や将来を見通す力、先読みする力
この二つの言葉を使った例文も紹介していきます。
「経済の先生がA企業は倒産すると予知していたが、桐一葉というようにA企業は倒産してしまった」
「こんな結末になるとは…。先見の明があればこうはならなかったのに」
など、物事の将来を予知する、先読みする力を意味します。
「対義語」一葉落ちて天下の秋を知る2つ紹介
①案に相違(そうい)する
自分が思っていたこととは違う出来事が起こる、予想や予測が外れたこと
②目測(もくそく)が甘い
見積もった内容や見当に正確さが欠けている
この二つの言葉を使った例文も紹介していきます。
「案に相違する結果だったが、これはこれで良い結果だ」
「寸法規格の目測が甘いせいで、精度が低くなっている」
というように自分が思っていたことは違っていた、先読みする力が不足していたという意味で使われます。
「英文」一葉落ちて天下の秋を知る2つ紹介
① Small signs, tell big things. (小さい前兆が大きな出来事を伝える)
この例文で使った英単語には
「Small signs, tell」=小さい前兆が伝える、「big things」=大きな出来事を
という意味があります。
② A straw will show which way the wind blows.(一本の麦わらを見れば風向きが分かる)
この例文で使った英単語には
「A straw will show」=一本の麦わらを見れば、「which way the wind blows」=風向きがどちらかわかる
という意味があります。
「一葉落ちて天下の秋を知る」の小さな出来事により大きな出来事を察知できるという意味につながりますね。
「一葉落ちて天下の秋を知る」まとめ
以上が「一葉落ちて天下の秋を知る」の意味や分かりやすい使い方になります。
僅かな前兆から、これから起きる未来や大事を予知すること
物事の将来や衰退を予測、予知するときに使える
このような先読みする力や小さな違和感から大きな物事に変わるというのを予知できれば、色々なことに役立ちますよね。
また、青桐の特性を予知する力に喩えたとてもかっこいいことわざです。「一葉落ちて天下の秋を知る」ことができれば、周りから一目置かれること間違いなしです!
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