“上手の手から水が漏る” 皆さんは読めますか?
上手の手から水が漏る(じょうずのてからみずがもる)と読みます。
上手・・・手・・・水・・・漏る・・・?
何を連想しましたか?
本記事では、上手の手から水が漏る(じょうずのてからみずがもる)という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終わるころには、”上手の手から水が漏る”を使ってみたくなるかもしれません!
それでは、見ていきましょう!
読み方 | 上手の手から水が漏る(じょうずのてからみずがもる) |
---|---|
意味 | どんなに上手な人でも、時には失敗をするというたとえ
いつも完璧にこなす人が、珍しくしくじること |
使い方 | 名人と言われるほどの人でも、時には思わぬ失敗をするとき など |
英文訳 | “Even Homer sometimes nods”
(ホメロスでさえ時にはしくじる) |
類義語 | 猿も木から落ちる |
対義語 | 愚者も一得 |
「上手の手から水が漏れる」とは
[box03 title=”語源”]「上手の手から水が漏れる」の語源を確認しておきましょう。とは言ってもはっきりした語源や由来があるわけではありません。なにをやらせてもまず失敗しない人が、珍しく過ちを犯したときなどに使う言葉です。[/box03]
「上手の手から水が漏れる」に使われている漢字の「上手」は「うわて」や「かみて」ではなく「じょうず」と読みます。
ことわざからイメージ 「上手の手から水が漏れる」
上手の手からも水が漏れる
とした方がイメージがわきやすいのではないでしょうか?
どんなに経験を積んだ名人でも間違うことはあります・・・よね?
満身創痍にならず常に、初心忘るべからず。
何事にも気を引き締めて取り組みたいものですね!
私は間違いだらけで名人にすらなれません・・・日々精進していきたいと思います!
「使い方」プロでも失敗することがある
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]なるこさん、どうしたんだい?今日の味噌汁はやけにしょっぱいぞ?具合でも悪いのかい?[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]そうですか?どれどれ・・?あら本当だわ[/chat]
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]上手の手から水が漏れることもあるもんだな~。具合でも悪いのかい?[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]悪くないですよ。お味噌の量を間違ったようですね~[/chat]
なるこさん、お味噌の量間違ってしまったみたいですね。こんな場合 これほどの人でもそんなことがあるのかという驚きを表す場合が多いようです。
「例文」いつもは完璧な人でも時に失敗すること
「普段はこんなミスなどしたことないのに、あの日の私はどうかしていた。上手の手から水が漏るというものだ」
上手な人が失敗した時にそれを弁護したり慰めたりするときに使う言葉で、自分自身に対しては使いません。
「まさかプロのアナウンサーである彼女が、あんな簡単なところを読み間違えるなんて……。上手の手から水が漏ることって本当にあるのね」
他人を弁護したり慰めたりするときに使います。
「類義語」猿も木から落ちる
どんな名人・達人にも、時には失敗することがあるというたとえ。
木登りが上手な猿でも、時には落ちてしまう事から、名人達人だけでなく誰もが失敗する事がある。
「対義語」愚者にも一得
《「史記」淮陰侯伝の「智者も千慮に必ず一失あり、愚者も千慮に必ず一得あり」から》愚かな者でも、たまには採るべきいい考え方をするということ。
出典:コトバンク
「英文」Even Homer sometimes nods
「Even Homer sometimes nods」を直訳すると「ホメロスでさえ時にはしくじる」となり、英語で「上手の手から水が漏れる」と同じような意味になります。ホメロスは紀元前8世紀末に存在したとされる詩人で『イーリアス』『オデュッセイア』の長編叙事詩の作者として知られた人物です。「nods」は「nod」の三人称で普通は「うなずく」と訳されますが「失敗する」という意味もあります。つまり「ホメロスのような偉大な詩人でも失敗することがある」となり「上手の手から水が漏れる」の英訳となるのです。
「上手の手から水が漏る」まとめ
いかがでしたか?
時には相手を立てるための礼儀として使われる場合もあるようです。昔昭和天皇が外国の大使と会食した際、洋風のテーブルマナーをよく知らなかったため、フィンガーボールに入った水を飲むものと勘違いして飲んでしまわれました。すると外国の大使も、天皇に恥をかかせまいと自分もフィンガーボールの水を飲んだそうです。
このように相手のことを思って行った事実は、いつまでも心に残るエピソードとして伝わっていきます。この大使の行動は「上手」の域を越えて「名人」と言えるのではないでしょうか。
そんな人になりたいもでのですね!
コメント