「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざを知っていますか?
このことわざは、江戸時代から伝わるものでとても歴史的な言葉です。普段耳にしない言葉だからこそ覚えておくと良いと思います。
本記事では、「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、江戸時代にタイムスリップしているかも・・・?
それでは、いざ参る!
読み方 | 風が吹けば桶屋が儲かる。 |
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ローマ字 | Kaze ga fukeba okeya ga mokaru |
意味 | ある事が起きるとそれが原因となり、巡り巡って全く関係の無いところに影響をが及ぶ長い因果関係。 |
使い方 | 周りに影響を及ぼす時・大きな期待をしている時。思わぬ出来事。 |
英文訳 | It’s an ill wind that blows nobody any good. |
類義語 | ・瓢箪から駒。(ひょうたんからこま)
・バタフライ効果。 |
同義語 | ・大風が吹けば箱屋が儲かる。
・大風が吹けば桶屋が喜ぶ。 |
風が吹けば桶屋が儲かる
風が吹けば桶屋が儲かるの由来
この言葉ができたのは江戸時代・・・江戸時代の「世間学者気質」にはこの様に記されています。
「今日の大風で土ほこりが立ちて人の目の中に入れば世間にめくらが大ふんできる そこで三味線がよこふれる。そうするとネコの皮がたんといるよつて世界中のネコが大分へる、そふなれば鼠が暴れだすことによつておのづから箱の類をかぢりおる。爰にで箱屋をしたらば大分よかりそふなものじや思案は仕出しても是も元手がなふては埒明ず。
この、ことわざは思わぬところでビジネスが生まれると少々無理がある言葉に見えますがビジネスの極意のある面白いことわざです。
風が吹けば桶屋が儲かるの因果関係も紹介
・風が吹いて、埃がたつ。
・埃が立って人の目に入ると、失明する人が増える。
・当時、失明した人は三味線で生計を立てる人が多かった。
・三味線の胴を張るために、猫の皮が必要になる。
・猫の皮の需要が増えると猫が減り、ネズミが増える。
・ネズミが桶をかじるので、桶の需要が増える。
・桶屋が儲かる。
「意味」ある事が起きるとそれが原因となり、巡り巡って全く関係の無いところに影響をが及ぶ長い因果関係。

風が吹けば桶屋が儲かる
噂話で被害に遭うことや、関係の無い人までも巻き込む事も示していて思い込みの時なども例に上げられています。
逆にいい話で関係のない人まで噂が広まることもあります。
「ことわざのイメージ」
巡り巡って全く関係の無いところに影響があり周りの人に迷惑がかかる。
「使い方」周りに影響を及ぼす時・大きな期待をしている・思わぬ出来事の時。

熊さんが、今たいそう羽振りがいいそうな。



それはそれは。



熊さんの家の先に、古いお堂が会ったじゃろ。
そのお堂にイノシシが突っで壊れたんじゃ。
八っつぁんがそのお堂を直しに言ったら、多きな蜂の巣があったそうじゃ。八っつぁんは、その蜂の巣から美味しい蜂蜜を取ってきたそうな。
村の衆がこぞって蜂蜜を取りに行って、何人も鉢に刺されての。熊さんは、蜂に刺された時の薬をたくさん売ったんじゃと。



風が吹けば桶屋が儲かるですね。
「例文」大きな期待をしている時。
会社の新商品が狙い通りたくさん売れた。風が吹けば桶屋が儲かるだ!
狙い通りたくさん売れたでは、大きな期待をしている時の意味ではなく、狙って商品を売っているので、ことわざのイメージとは意味が違います。
風が吹けば桶屋が儲かる新商品も捨てたものじゃない。
思わぬ出来事で新商品がとても売れた事になります。
「類義語」風が吹けば桶屋が儲かるの類義語を2つ紹介
・瓢箪から駒:(ひょうたんからこま)
・バタフライ効果:非常に些細な小さなことが様々な要因を引き起こしだんだんと大きな現象へと変化する。
こちらの類義語はよくマーケティング学などで使われる事があります。特にバタフライ効果
「同義語」を2つ紹介
・大風が吹けば箱屋が儲かる。
・大風が吹けば桶屋が喜ぶ。
ほとんど意味は同じなのでどちらの言葉を使っても大丈夫です。
「英文」風が吹けば桶屋が儲かる
It’s an ill wind that blows nobody any good.
(誰の得にもならない風は吹かない)
まとめ
思いもしないことって生きていく中で沢山ありますよね!
きちんと理解してことわざを使う事が重要です。周りに迷惑をかけたりするのもよく無いので考えてから行動ですね!
ある事が起きるとそれが原因となり、巡り巡って全く関係の無いところに影響してしまう。
みなさんも、気をつけて使ってくださいね!
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