「転んでもただでは起きぬ」ということわざを知っていますか?
たとえ失敗しても、そこから何かを学べることがあります。
この言葉を知っているだけで、失敗することは決して怖いことではないと
感じていただけると思います。
本記事では、「転んでもただでは起きぬ」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。この記事を読んで、皆さんも日常的にこの言葉を使ってみてくれたら嬉しいです。
読み方 | 転んでもただでは起きぬ(ころんでもただではおきぬ) |
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意味 | たとえ失敗した場合でもそこから何かを得ようとすること。 |
使い方 | 根性がある人、または欲深い人のたとえです。 |
英文訳 | All is fish that comes to net. |
類義語 | 「こけた所で火打ち石」「受領は倒るる所に土を掴む」「こけても馬の糞」 |
転んでもただでは起きぬ
「意味」どんな失敗からでも利益を得る
転んでも必ずそこから何かを拾って起き上がるという意味から、どんな場合でも何か得になることを見つけ出す者を指します。
「ことわざのイメージ」
何かを失敗しても、その失敗から学ぶことはたくさんありますが、
転んでもただでは起きぬとは、どんな失敗からでも何かしらの利益を得ようとする欲深い人、または根性のある人のたとえで使われることが多いです。
[chat face=”tameninaruzo2.jpg” name=”ためになるZO” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]失敗からしか学べないことがあるんじゃな。[/chat]
「使い方」失敗を成功の糧にすること
夫婦の会話の中で確認してみましょう。
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]今日財布を落としてしまって、財布は見つかったけどお金は全部なかったよ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]あら。それは災難でしたね。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]財布を落とさないような、チェーンのようなものを紳士服売り場に出すことを思いついてね。早速デザイン部に仕事を依頼したよ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]失敗からお仕事を思いつくなんて。転んでもただでは起きぬとはこの事ですね。[/chat]
この例文のように、財布を落としてお金だけ盗られてしまうという、非常にショッキングな出来事をバネにし、仕事のアイディアに活かすという逆転の発想が窺えます。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」逆転勝利の意味ではない
夏休み中はずっと練習に明け暮れていたバスケットボールの試合で、最初は負けていたが最後は逆転勝ちで優勝できた。転んでもただでは起きぬと全員で喜んだ。
悪い例は、ずっと努力し準備していたことに対しては使うのは誤りです。逆転勝利しても、この使い方は間違いになります。また、ひたむきに努力していたことが実ったという意味でもありませんので気をつけましょう。
スケートの試合で転倒し怪我のため入院することになった。今後試合に復帰するため、自分のフォームを研究しトレーニングを重ねることで、怪我以前よりも身体の可動範囲を広げることができた。まさに転んでもただでは起きぬである。
良い例は、怪我から自分の欠点を研究し、以前よりも良い状態に身体を持っていく様子が窺えます。このような使い方をするのが良いでしょう。
「類義語」転んでもただでは起きぬ3つ紹介
こけた所で火打ち石
転んだらそこに落ちていた石の中から、火打ち石を見つけ持ち帰ったという意味で、何かに失敗しても何か得ようと、欲深い、根性がある人のたとえで使います。
受領は倒るる所に土を掴め
受領とは、国司四等官のうち現地に赴任して、行政責任を負う筆頭者を平安時代以後に呼んだ呼称です。この言葉は、受領はどんな場合にも利益を得ようとせよという意味で、平安時代の国守の強欲な性格を象徴したものです。
こけても馬の糞
昔、馬糞は肥料でした。たとえ転んだとしても、畑のいい肥料を見つけて持ち帰ったという意味で、こちらも欲深い、根性がある人のたとえで使います。
「英文」転んでもただでは起きぬ1つ紹介
All is fish that comes to the net.(転んでもただでは起きぬ。)
直訳すると(網に入ってくるものは全て魚)となりますが、
手に入れる物はなんでも利用するという意味で使われます。
そのことから「どんな機会でも利用する」という意味で使われるようになりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
・転んでもそこから何か得ようとする人を指します。
・欲深い人や根性のある人をたとえます。
・逆転して勝利したという意味ではありません。
新しい物事を始めると最初は失敗してしまうものです。
しかしその失敗から学び、成功に繋げようというものが転んでもただでは起きぬです。
意味としては「欲深い」や「根性がある」といった、何か普通の人とは違うようなことが表現されていますが、このような精神が成功への第一歩ではないでしょうか。
失敗は誰でも怖いです。
ただその失敗を前向きにとらえることができるかが、大事な鍵になると思います。
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