「仰いで天に愧じず」とは、自分の行いや思いについて後悔しない、自信を持って生きるという意味が込められた言葉です。あなたは、自分自身を振り返り、何か後ろめたいことはありますか?
“何もないな。”と思えた方は素晴らしいですね!
本記事では、何も後ろめたい事がない時に使うことわざ「仰いで天に愧じず」の意味や類義語、使い方など順に解説していきます!
読み終える頃には、この言葉があなたの座右の銘となるかもしれません!
それでは、早速見ていきましょう。
読み方 | 仰いで天に愧じず(あおいでてんにはじず) |
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ローマ字 | Aoide ten ni hajizu |
意味 | 自分自身を振り返り、うしろめたいことがない様子。 |
使い方 | 清廉潔白な時。
「仰いで天に愧じずで、私は自信を持っている。」 |
英文訳 | I have nothing to hide in the sight of God and man.(私は神と人の目から隠れる必要がない。) |
類義語 | 俯仰天地に愧じず(ふぎょてんりにはじず) |
「仰いで天に愧じず」
孟子が、「空を見上げても、うつむいて下(地)を見ていも、自分自身が恥じるようなことをした覚えがないのであれば、誰に対しても胸を張っていなさい。」と言った言葉が由来とされています。
孟子(もうし)
- 亜聖(あせい)とも呼ばれていた
- 紀元前372年-紀元前289年(定かではない)
- 中国戦国時代の儒学者又は、思想家
- 儒教では、孔子に次いで重要な人物
「意味」堂々とした態度
「仰いで天に愧じず」とは、うしろめたいことがないのであれば、胸を張っていなさいと言うことです。
以下がわかりやすい例です。
- 自分の信念に従って生きる。
- 自分自身を愛し、自分に正直である
このことわざを日本風にいうならば、「お天道様(おてんとさま)が見ている。」ではないでしょうか!何か悪いことをしても、見つからなければ良いというわけではないですよね。
そもそも、見つかっていないということ自体、間違っているのです。なぜなら、神様が見ているかもしれないし、なにより、自分自身が悪いことをしたと認識しているのだから。。。
悪いことをすれば、あなたの心が暗くなります。あなたの自己肯定感が下がります。罪悪感に苛まれます。自分のことが嫌いになります。
誰も見ていなくても、褒めてくれなくても、自分に良いことが起きなくても、良いことを沢山すると、
あなたの心が明るくなります。あなたの自己肯定感がどんどん上がります。罪悪感なんて無くなってしまいます。自分のことが大好きになります。あなたはどっちがいいですか?もちろん、良いことをする方がいいに決まってますよね!
それでも、今までにしてきたことでうしろめたいことがあるなら、それに向き合うべきだと思います!そして、一歩一歩前に進みましょう!!
「使い方」疑われても、堂々としていられる時
わしの大切に残しておいた饅頭食べたんか?
いいえ。食べてませんよ。
嘘つけぇ。絶対ばーさんが食べたんじゃ!
ばーさんがそんなことするはずないよのぉ。疑ってしまってすまんかったのぉ。(わしの饅頭はどこへ行ったんじゃ?)
1時間後に、おじいさんは飼い犬のポチにあげたことを思い出しました。
この会話文のように、「仰いで天に愧じず」は疑われても堂々としていられる時や清廉潔白な時に用いられます。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」仰いで天に愧じず5つを紹介
例文1:「妹にプリンを食べたかと疑われるが、仰いで天に愧じず、私は絶対に食べていない。」
例文2:「会社で横領を疑われた。しかし、仰いで天に愧じす、そんなことあるわけない。」
例文3:「動画配信アプリのコメントで沢山のアンチ(批判)がきたが、仰いで天に愧じずの気持ちで頑張る。」
例文4:「あなたはえん罪なのだから、仰いで天に愧じずにいなさい。と身内から言われた。」
例文5:「政治家はいつも疑われる立場だ。しかし、自分は仰いで天に愧じず、何も隠し事はない。」
「類義語」俯仰天地に愧じず(ふぎょてんりにはじず)
「俯仰」とは、下を向く、空を見上げるという意味。また、「愧じず」とは、恥じていないという意味。
意味:自分自身を振り返り、後ろめたいことが何もないこと。
孟子が、
「仰不レ愧二於天一、俯不レ怍二於人一」
と、言ったことが由来とされています。
漢文を書き下し文になおすと、
「仰ぎて天に愧じず、俯して人に怍じず」
となります。
「英文」仰いで天に愧じずの意味
「仰いで天に愧じず」の英文と、単語の意味をご紹介します。
I have nothing to hide in the sight of God and man.
意味:私は神と人の目から隠れる必要がない。
・have nothing to hide
意味:やましいことは何もない
・in the sight of
意味:(人や神の)目から見れば
まとめ
いかがでしたか?
「仰いで天に愧じず」の意味と使い方をおさらいしましょう。
・意味は、自分自身を振り返っても、うしろめたいことがない様子。
・使い方は、疑われても、反省することがないので、胸を張っている時に使う。
日々生活する中で、疑われたり批判されたりすることは多々ありますよね。
もし、本当に悪いことをしていたのなら自分の非をしっかり認めて謝罪しましょう。そうすることで、疑われたり、非難されたりすることは減ると思います。
「仰いで天に愧じず」というように堂々と胸を張って生きていきたいですね。
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