「縁の下の舞」の意味とは?ことわざの使い方や例文、類義語などを解説!

縁の下の舞
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「縁の下の舞」(えんのしたのまい)ということわざを知っていますか?よく似たことわざは知っているけど、このことわざは聞いたことがない…なんて方もいらっしゃるかもしれません。「縁の下の舞」とは、目につかないところで他人を支える苦労や努力をするという意味があります。

本記事では、「縁の下の舞」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、あなたもマスターになっているでしょう!

読み方 縁の下の舞(えんのしたのまい)
意味 目につかないところで他人を支える苦労や努力をすること。また、そのような人のこと。
使い方 誰かのためのサポートをしてくれたことに気づく時
類義語 えんの下の力持ち/の下の舞/内助ないじょこう
英訳 Dance under the edge(はしの下で踊る)
目次

縁の下の舞(えんのしたのまい)とは

寺院

 

「縁の下の舞」とは、目につかないところで、他人を支える苦労や努力をすることや、そのような人のことをいいます。

ここでは「縁の下の舞」について、由来や意味、使い方や類義語などを詳しく説明していきます。

「由来」縁の下の舞

神楽の楽器を吹く

・古くから陰暦三月二日に、大坂四天王寺の経供養に聖霊院で催された舞楽のしょう

・聖霊院の舞楽が、舞台上ではなく庭で非公開で演じられたところから、人が見ていない所でむなしく苦労することのたとえ。

四天王寺(してんのうじ)は、大阪市天王寺区四天王寺にある和宗の総本山の寺院。聖徳太子建立七大寺の一つとされている。山号は荒陵山(あらはかさん)、本尊は救世観音(ぐぜかんのん)である。

四天王寺Wikipediaより

 

[box06 title=”あわせて読みたい”]宮中のほか寺院も、雅楽が演奏される主要な場所のひとつでした。極楽浄土には美しい音楽が鳴り響いている、音楽を奏することは供養につながる、などの記述が経典にあるため、大陸から楽舞が伝わった当初から、仏教儀礼には音楽が取り入れられてきたのです。平安時代には、唐楽・高麗楽などの楽舞を中心にした、華やかで盛大な舞楽法要が開かれ、見る人々に極楽浄土の美しさを想像させました。

雅楽 GAGAKU/文化デジタルライブラリーより[/box06]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]日本では、神道と仏教は歴史上深い関わりがあり、神社で舞楽法要が行われることもしばしばあったそうじゃ。[/chat]

「意味」見えないところで誰かの支えになること

支えになる手

「縁の下の舞」とは、目につかないところで他人を支える苦労や努力をすることや、そのような人のことを意味しています。

「ことわざのイメージ」

・表舞台で活躍する人たちのための裏方作業。

・プロジェクトのリーダーを支えるための地道な事前準備。

自分のためではなく人のためにコツコツと準備し、物事が成功するための努力をすることを率先して行うというイメージがあります。

 

「使い方」誰かのためのサポートをしてくれたことに気づく時

仕分ける

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるリーダー” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]今回のプロジェクトは、かなりハードスケジュールになりそうだが、皆力を合わせて成功を目指すぞ![/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるスタッフ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]はい![/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるリーダー” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]それぞれの担当を決めないといけないな。[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるスタッフ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]それなら、それぞれのスキルを生かして作業内容をリストアップしてあります。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるリーダー” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]なんと心強い!まさに縁の下の舞とは君のような人のことだよ。[/chat]

この例文のように、指示されなくても率先して、必要な下準備をしていてくれていたことに気づいたという意味合いで使っています。

これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。

「例文」自分のための目に見えない努力に感謝する時

仕事をする女性

彼女が、先頭に立って引っ張ってくれるから、縁の下の舞だね。

先頭に立つことはリーダーシップを発揮していることになるので、この場合は使いません。

 僕がこうして舞台に立てるのも、彼らが縁の下の舞で、一生懸命動いてくれたからなんだな。感謝しかないよ。

目に見えない努力や苦労をしてくれていたおかげで、舞台に立てることへの感謝の気持ちをあらわしています。

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]誰かのためのサポートを、嫌な顔ひとつせずにできるのってすごいことだよね![/chat]

東のは赤縄紅糸の相牽連するは、人意を以て測る可からざるものあるを云ひ、西のは縁の下の舞の舞ひ得て妙なるも、堂上の眼に入らざることを云へるなり。東の方にて「縁の下の力持」と云ふよりも舞といへるはおもしろし。

幸田露伴『東西伊呂波短歌評訳』青空文庫より

「類義語」縁の下の舞3つ紹介

岩を支える人

えんした力持ちからも

人の目につかないところで、他人のために支える苦労や努力をすることのたとえ。

したまい

陰ながら人の支えとなる人、人知れず他人のためになるということ。

内助ないじょこう

表立たない場所からの援助。特に、夫の活躍を支えるために家庭を守る妻の功績のこと。

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]表舞台に立つことはないけど、その存在なしではあり得ないのじゃ。陰の働き手の価値はきわめて大きいということじゃな。[/chat]

「英訳」「例文」紹介

踊る人たち

・Dance under the edgeはしの下で踊る)

「縁の下の舞」を直訳すると、Dance under the edgeとなり、意味は「はしの下で踊る」となります。

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]日本では、「縁の下」っていうと「縁側えんがわ」をイメージするけど、英語だと「はしの下」のイメージなんだね。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]「はしとは、「ふち、へり、はし」のことじゃな。[/chat]

縁側(えんがわ)は、家の建物の縁(へり)部分に張り出して設けられた板敷き状の通路である。庭等外部から直接屋内に上がる用途ももつ。縁側は日本建築(日本家屋)に独特のものだが、西洋建築(欧風建築)にみられるウッドデッキ、ベランダ、テラス、ポーチ、バルコニーなどは縁側に意匠的には似ている。

縁側(えんがわ)より

・例文 One catches the hare and another eat it.

[jin-iconbox06]One catches the hare and another eat it.(一人はウサギを捕まえ、他の者がそれを食べる)[/jin-iconbox06]

誰かのための苦労や努力をあらわした英文になります。

「縁の下の舞」まとめ

感謝の気持ち

「縁の下の舞」とは、目につかないところで他人を支える苦労や努力をすることでしたね。

自分のことだけでなく、誰かのためにサポートしよういう気持ちは思いやりの心でもあります。誰かが自分のためや、物事を成功させるための苦労や努力していてくれたことに、気づいたら感謝の気持ちを伝えましょう。

あなたやあなたの周りの人が、お互いに思いやりの心を持つことで、より良い未来へとつながるのではないでしょうか。

目に見えない努力や苦労に気づいたら、感謝の気持ちを伝えよう。

 

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