「苦肉の策」って聞いたことありますか?また使ったことありますか?なかなか使いにくいことわざですが、シンプルに言い換えれば「苦しくても勝つためなら何でもやる」とか「勝つためなら手段を選ばない」などなど、つまりは自分を苦しめても選ぶ手段のことを言う。
では「苦肉の策」についてもっと詳しく解説していきます!
読み方 | 苦肉の策(くにくのさく) |
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意味 | 苦しまぎれの手段・自分を苦しめてまで、敵をあざむく手段 |
使い方 | 自分を苦しめてまでもその手段を選んだとき |
英文訳 | desperate measure
(必死の対策) last resort (最終手段) |
類義語 | 苦肉の計/苦肉の謀/窮策/窮余の策/窮余の一策/最後の手段 |
苦肉の策
では「苦肉の策」について意味・使い方/例文・類義語・英文の四つに分けて解説していきますね?
「意味」苦しまぎれの手段・自分を苦てまで、敵をあざむく手段
先ほども言いましたが、「苦肉の策」って言うのは「苦しまぎれの手段」「自分や仲間を苦しめてまで、敵をあざむく手段」になりますが、イメージしづらいですよね?ではもっと簡単に意味を変えてみれば「勝つためなら手段を選ばない」「自分自身を犠牲にしてでもやる手段」つまりは自分を苦しい状況にしてまでやる手段として覚えるとわかりやすいと思います。
ちなみに…
由来は「苦肉の策」は『三国志演義』でも使われている「苦肉計」(自分や身内をあえて傷つけることで相手を騙す)から、17世紀につくられた兵法書の『兵法三十六計(へいほうさんじゅうろっけい)』に記載されている戦術で、日本では「苦肉の策」を表します。
「使い方」自分を苦しめてまでもその手段を選んだとき
「苦肉の策」の使い方見ていきましょう!
※ここで注意!こちらは現在としての使い方をしています、もっと詳しく例文のところで解説しています
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]はぁ〜[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]どうしたの?[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]いや、最近店が大変でね?人気商品を半額にしようと思うんだけど[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]それは苦肉の策ね[/chat]
「例文」苦肉の策の間違いやすいポイント
こちらのことわざは簡単に見えて誤解しやすいことわざなんです!なので間違いやすいポイント→悪い例→良い例の順番で解説していきます
ではまず間違いやすいところから解説していきます!
「苦肉の策」って現代では「苦し紛れの策」として覚えられているんですが、実は元の意味が違うんです!
意味のところにも書きましたが「苦肉の策」の本来の意味は「自分や仲間を苦しめてまで、敵をあざむく手段」なんです、もちろん最近では「苦し紛れの策」として使われてるからそう使っても良いのですが、正しく使うならその違いを覚えましょう!
まず何が違うかって話なんですが、「苦肉の策」は ”自分自身を犠牲にして、苦しめてまで行なう手段” なんですが、現在では ”苦し紛れに出した方法” として使われてるのがほとんどです。意味自体は似ているんですが本来の意味は「自分を苦しめてまで勝つためならやる」の意味ですが、現在は「苦しいから取る最終手段」として使われることがほとんどです。でもそれの何が違うの?っと思うかもしれませんが、その状況は想定しての作戦なのか否かです!先ほどもう言いました本来では ”苦しめてまで” と言いましたね?つまりは勝つためならどんな手段であろうとやると決めているってことですよね?それに比べて現在では ”苦しいから” ってことは最終手段としてそうするしかない、つまり計画としてやっているのか方法の一つとしてやっているのかの違いです!
ということもう少しイメージしやすいように次にいくつか悪い例・良い例を考えましたので参考にしてみてください^^
・苦肉の策としてこちらの式場に変更することにした、きついと思うが頑張ってくれ
・なかなか厳しいし、例の苦肉の策を使いますか?
こちらを見ると現在の ”苦しいから” として使われているので、本来の意味として使うなら…
・これからの話だが、次はこちらを行うつもりだ。苦肉の策だがよろしく頼む
・次の戦いは苦戦になると思うがこちらから仕込むつもりだ、苦肉の策だがついてきてくれ
のように、”苦戦してるから” 使うのではなく ”苦戦をする覚悟でやる” として使うのが本来の意味です。
ことわざって難しく考えれば考えるほどわからなくなるので、そうなった時は一旦止まって意味をもっと身近にあるものと組み合わせて見るとわかりやすいと思います。
そして大事なのでもう一回言いますが、最近では現在の意味で使われるのはほとんどなので気楽に使っても大丈夫です!ただ正しく使いたいなら違いを知るのはマストです。
「類義語」苦肉の策を本来2つ現在4つ紹介
本来の類語
苦肉の計
苦し紛れに考えついた手段や方法、策略
苦肉の謀
敵を欺く手段として、我が身を苦痛に陥れてまで行うはかりごと
現在の類語
窮策
追い詰められたあげく、苦し紛れに考え出した手だて
窮余の策
苦し紛れに考え出したはかりごと
窮余の一策
苦し紛れに考え出したはかりごと
最後の手段
残されたたった一つの手段
「英文」苦肉の策2つ紹介
Desperate measures
<必死の対策>
Desperate:必死 Measure:対策
こちらはそのまま意味です! ”desperate measure” = 「desperate:必死 + measure:対策」
使い方としては例えば!自分の家で火事がおきたします、あなたは2階に住んでいます、そこであなたは逃げるために窓から出ることにしました、後で冷静になって改めて自分がやったことを思い返せば消防車を待ってればよかったのでは?と気づく、つまりは ”desperate measure” というのは必死で焦ってやる行動のことを言うんです。
Last resort
<最後の手段>
Last:最後 Resort :手段
こちらもそのままの意味になります! ”last resort” = 「last:最後 + resort:手段」
こちらも似たような意味ですよね?違いとしては ”last resort” は行動っていうよりかは ”最終手段として” また ”最後の切り札として” の作戦的な意味で覚えた方がわかりやすいと思います
まとめ
「苦肉の策」= 苦しまぎれの手段・自分や仲間を苦しめてまで、敵を欺く手段
「苦肉の策」本来 = 自分を苦しめてまでやる手段 現在=苦しいから取る手段
”Desperate measure” = 必死で焦ってやる行動
”Last resort” = 最後の切り
お疲れ様です!記事はここまでとなりますがいかがだったでしょうか?参考になれたなら幸いです^^
最後にですけど、「苦肉の策」を考えたことありますか?またやったことありますか?私はないと思いますが、できるなだけそうならないように皆さんも気をつけてくださいね。
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