「念には念を入れよ」ということわざをご存じでしょうか?
注意した上にさらに注意することです。「念には念を」という言い方をする場合もあります。
十分に気をつけるということじゃな。
- 誰でも何かを始めるときには注意をするが、さらにもっと注意が必要である。
- おっちょこちょいな人は特に注意!
本記事では、「念には念を」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
読み方 | 念には念を入れよ(ねんにはねんをいれよ) |
ローマ字 | Nenni wa nen o ireyo |
意味 | 注意したうえにさらに注意すること。十分に気をつけること。 |
使い方 | とても注意しなければならないことがあったとき。 |
類義語 | 石橋を叩いて渡る/分別の上の分別/転ばぬ先の杖 ほか |
対義語 | 一か八か/念者の不念/念の過ぐるは無念 ほか |
英文 | Make assurance double sure. ほか |
念には念を入れよとは
「意味」注意したうえにさらに注意すること。十分に気をつけること。
「注意したうえにさらに注意すること。十分に気をつけること。」とはどういうことでしょうか。
意味から連想するイメージを挙げてみます。
ことわざのイメージ
- ざっと見ただけでは不十分である。
- 時間をかけてじっくり見たり調べたりする。
- 注意を重ねることは大切だ。
よく見ないと、気づかずに失敗したということも起こりうる。なにごとも最初が肝心じゃ。はやる気持ちはあっても、ここはひとつ深呼吸じゃよ。
「使い方」とても注意しなければならないことがあったとき。
先日、健康食品を勧められて頼もうかと思っておる。
そんなにすぐに決めて大丈夫なんですか?
まあ、ざっと見たところ問題なさそうじゃ。
おじいさん、念には念を入れよですよ。体に入るものですから、注意しないと。
「例文」念には念を入れよの良い例と悪い例
良い例
あの山は初心者向きなので危険はないとは思うが、念には念を入れよ。
悪い例
念には念を入れよ。しっかり思いを込めて拝んだ。
それは、神や仏に念を込めて祈ることじゃな。同じ「念」でも意味が違うぞ。
「類義語」念には念を入れよ6選
石橋を叩いて渡る
【意味】用心の上にも用心を重ねて慎重に行動すること。
分別の上の分別
【意味】常識的な慎重な考慮や判断を重ねること。
転ばぬ先の杖
【意味】失敗しないように前もってよく備え、入念に用心すること。
濡れぬ先の傘
【意味】用心して前もって準備しておくことのたとえ。
浅い川も深く渡れ
【意味】簡単そうに見えることでも、油断せず慎重にせよという戒め。
瀬を踏んで淵を知る
【意味】前もって試して、危険を察知することのたとえ。
「対義語」念には念を入れよ5選
一か八か
【意味】結果がどうなるかはわからないが、運を天にまかせて思い切ってやってみること。
念者の不念
【意味】ふだんから注意深い人でも、ときには不注意なことをしてしまうこと。
念の過ぐるは無念
【意味】あまりにも念を入れすぎると、かえって注意が行き届かなくなること。
過ぎたるは猶及ばざるが如し
【意味】なにごともやり過ぎるとよくない。足りないことと同じだということ。
薬も過ぎれば毒となる
【意味】薬には適量があって、それを過ぎるとかえって体の毒になるということ。
「英文」念には念を入れよ4選
Make assurance double sure.
【和訳】保証を二重にする。
assurance(保証)/double(二重)/sure(間違いない)
Mind your step and watch your step.
【和訳】足元に注意し、足元に気をつける。
mind your step(足元に注意)/watch your step(転倒注意)
Be careful enough.
【和訳】油断禁物・十分気をつける。
be careful(気をつける)/enough(十分)
Act very careful.
【和訳】慎重に行動する。
act(行為・行動・演技)/very(とても)/careful(慎重・念入り)
まとめ
いかがでしたか。
「念には念を入れよ」は、「念」を重ねることで、重要さを強調していることわざでした。
「一か八かでやってみよう。まあ、なんとかなるさ」で切り抜けられる問題もありますが、念には念を入れて慎重に行動しなかったばかりに、大問題に発展する場合もあります。
用心に越したことはありませんね。
では、もう一度まとめます。
- 意味…注意したうえにさらに注意すること。十分に気をつけること。
- 使い方…とても注意しなければならないことがあったとき。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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