肉を切らせて骨を断つの記事を書いていきます。
この記事では肉を切らせて骨を断つの
- 意味
- 使い方
- 英文
まとめて解説していきます。
- 意味は、自分も痛手を受ける代わりに、相手にそれ以上の打撃を与え、捨て身で敵に勝つこと
読み方 | にくをきらせて ほねをたつ |
ローマ字 | niku wo kirasete hone wo tatsu |
英文 | lose a battle to win a war |
意味 | 自傷を覚悟し、それ以上の重傷を敵に負わせる |
類義語 | 「寸をまげて尺を信ぶ」 「獅子は兎を搏つに全力を用う」 「獅子は小虫を食わんとてもまず勢いをなす」 |
対義語 | 「人を呪わば穴二つ」 「人を謀れば人に謀らる」 「 因果応報 」 |
『肉を切らせて骨を断つ』とは
由来「肉を切らせて骨を断つ」
江戸時代中期に竹刀で打ちあう稽古が始まり、歴史を経て継承され発展したものが現在の剣道である。竹刀と防具を使った打ち込み稽古は、武士の実戦の勘を鈍らせない目的で、鍛錬法として始められた。そうして強敵を倒す為の極意として生まれた言葉が「肉を切らせて骨を断つ」である。
※当初は『皮を斬らせて肉を斬る、肉を斬らせて骨を断つ』と使われていましたが、現在では『肉を斬らせて骨を断つ』に省略されています。
意味「肉を切らせて骨を断つ」
意味は、自分も痛手を受ける代わりに、相手にそれ以上の打撃を与え、捨て身で敵に勝つこと
戦略、戦術の戦いに勝つための具体的な方法です。
ビジネス社会で活用することも「使い方」「肉を切らせて骨を断つ」
「肉を切らせて骨を断つ」は剣道や戦いを舞台とする場面で使われる為、日常生活で使う機会はないかもしれません。今まで聞いた事も無かった方も多いでしょう。しかし、駆け引きやバトルに似た取引が繰り広げられるビジネス社会では「肉を切らせて骨を断つ」をビジネスシーンで活用することがあります。
✔ 「肉を切らせて骨を断つ」とは言うが、上司の身を切るやり方には納得出来ない。
✔ 「肉を切らせて骨を断つ」の精神で、相手より先に商談を勝ち取るぞ!
良い例と悪い例「肉を切らせて骨を断つ」
「肉を切らせて骨を断つ」良い例
✔ 今日の相手は強敵だ。肉を切らせて骨を断つ覚悟で、勝利を狙うぞ! ✔ 中小企業が肉を切らせて骨を断つ覚悟で巨大市場に乗り込んだ。
「肉を切らせて骨を断つ」悪い例
✔ スーパーで手羽先を購入したが、折る事も切る事も出来ない。主人に肉を切らせて骨を断ってもらった。
「肉を切らせて骨を断つ」だけ聞くと怖いイメージだったけど
強い戦国武将を想像させる言葉だね!
ホント勇ましい言葉!私は人の為に「肉を切らせて骨を断つ」行動を
していきたいって思ったよ。
剣道だけじゃなくて他のスポーツにも使えそうだよね。
類義語を二つ紹介「肉を切らせて骨を断つ」
皮を切らせて肉を切り、肉を切らせて骨を切る
「肉を切らせて骨を断つ」に似た部分が多い「皮を切らせて肉を切り、肉を切らせて骨を切る」は「自分を犠牲にし相手により強い打撃を与える」という意味で使われる表現です。自分の皮をあえて相手に切らせて相手の肉を切り、そして自分の肉をわざと切らせて、相手の骨を切るという意味です。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
自分の命を捨てる覚悟で物事に取り組めば、自然と活路が開かれ(浮かぶ瀬もあれ)、成功する道ができると言う意味です。
対義語を二つ紹介「肉を切らせて骨を断つ」
人を呪わば穴二つ
「自分の命を犠牲にする覚悟がなければ、何も成就することはできない」もしくは、「自分の命を犠牲にする覚悟を決めてこそ、成功に辿り着くことができる」となり、険しい窮地から脱出するための、心得のような意味合いを持つことわざです。
人を謀れば人に謀らる
人に手を出せば、 仕返しで損害を受けるのは目に見えているので、理不尽な目にあわされても他人に手を出してはいけないという戒めからきています。その文字面からもわかるように、「人を貶めようとすれば、自分も人によって貶められる、ひどい目に遭う」という意味を持つ言葉です。
英語の例文を二つ紹介「肉を切らせて骨を断つ」
ビジネスシーンでの例文
- Let them have a couple of small contracts. We will conquer the market at the end by losing a battle to win a war. 小さな契約なんて気にするな。「肉を切らせて骨を断つ」というように、最後に勝つのは我々だ。
- Let’s win the battle as if we fight to death for victory. 「肉を切らせて骨を断つ」かのごとく、死ぬ気で戦って勝利を勝ち取ろう。
英語での異なる意味合いを二つ紹介「肉を切らせて骨を断つ」
※英語に変換すると、多少異なる意味合いが二通りあります。
一つ目は「肉を切らせて骨を断つ」意味の解釈を柔軟に会話に入れたい場合は「大きな戦いに勝利するために、小さな(局所的な)戦いに負ける」という意味の『lose a battle to win a war』を使います。「小さなバトルにはあえて負けるようにし、全体的なバトルには結果として勝利を収める」というようなニュアンスがあります。
二つ目は「捨て身で戦い、勝つ」という意味合いで使用する場合『fight to death for victory』となります。
まとめ「肉を切らせて骨を断つ」
- 自分も痛手を受ける代わりに、相手にそれ以上の打撃を与え、捨て身で敵に勝つ。
- 主に、勝負時やビジネスシーンで使用される。
日常生活で使用する場面は無いかもしれませんが、日本古来の意味深い「肉を切らせて骨を断つ」を、是非覚え、後世へ残して欲しい言葉ですね。
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