「小田原評定」という、ことわざの意味や使い方について解説していきます。
「小田原評定」とは、長引いてなかなか結論に至らない会議や話し合いのことです。
「評定」とは相談のことです。同じ漢字で「評定」と読む場合がありますが、こちらは「学業成績を評定する」など、ある基準に従って対象の価値を決めることを指します。
それでは早速、詳しく見ていきましょう!
読み方 | 小田原評定 おだわらひょうじょう |
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意味 | 話し合いや会議が長引いて、なかなか結論に至らないこと |
使い方 | このまま小田原評定を続けるよるよりも、何か他の行動を起こした方が得策だろう。
父と息子が口論をしているのがどちらの頑固なので小田原評定に終わった。 |
英文訳 | fruitless debate (実を結ばない討論、無益な討論)
inconclusive conference(決定的ではない会議) a long debate which achieves nothing(何にも成し遂げない長い討論・何の討論にも至らない長い討論) |
類義語 | 押し問答 おしもんどう
水掛け論 みずかけろん 平行線 へいこうせん |
小田原評定とは
小田原評定の語源は「城内で議論が長引き滅ぼされたこと」
戦国時代に相模(神奈川県)の小田原城の北条氏が、豊臣秀吉の軍勢に攻められて包囲されたときに、戦いを続けるか和睦すべきかを相談していたが、なかなか意見がまとまらなかったことで滅亡に落ち込んだ、という故事がある。
「意味」話し合いや会議が長引いて、なかなか結論に至らないこと
多くの人が集まって話し合いや相談をしているが、時間ばかりかかってなかなか結論が出ないこと。
また、その話し合いの内容の低さを皮肉ること。
小田原評定の3つの使い方
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]佐藤君、きのうの会議はどうだった?[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]結論からいうと小田原評定だった。3時間も話し合いしたのに決まらなくて今日も会議だよ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]決まらなかったのか。大変だね。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]今日こそ、結論が決まるといいな[/chat]
1、このまま小田原評定を続けるよるよりも、何か他の行動を起こした方が得策だろう。
2、父と息子が口論をしているのがどちらの頑固なので小田原評定に終わった。
小田原評定の3つの英文訳
fruitless debate (実を結ばない討論、無益な討論)
inconclusive conference(決定的ではない会議)
a long debate which achieves nothing(何にも成し遂げない長い討論・何の討論にも至らない長い討論)
fruitlessは、「実を結ばない」「結果を生じない」「無益な」「むなしい」などに訳すことができます。
debateは、debateはdiscussionと書き換えることも可能です。
小田原評定の3つの類義語
・押し問答 おしもんどう
・水掛け論 みずかけろん
・平行線 へいこうせん
両者の意見が食い違って議論が解決しないこと
まとめ
いくら考えても、答えが一向に出ないときもありますよね。
そのようなときは一度その議題から離れ、気分転換することも一手です。そうすることで、結果的に短い時間で結論が出ることに繋がることもあるかもしれません。
「小田原評定」の意味と使い方を覚え、正しく使えるようにしましょう。
「小田原評定」を使うときの心中を表すなら「がっかり」や「イライラ」といった言葉がぴったりでしょう。ビジネスシーンや問題解決や今後の計画など、結果や結論を急ぐシチュエーションがほとんどです。そのような状態の会議や話し合いは「小田原評定」であるのは、とてもストレスのかかることです。「小田原評定」で残るものは時間のロスとストレスかもしれません。
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