今回は「明日の事を言えば鬼が笑う」の意味や使い方について解説していきます。
あまり、聞いたことがない人もいると思いますが、どのような意味か、どのように使われているかを一緒に学んでいきましょう。
それでは早速「明日の事を言えば鬼が笑う」について見て行きましょう。
読み方 | 「明日の事を言えば鬼が笑う」(あすのことをいえばおにがわらう) |
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意味 | 未来のことなど予測できるわけがないのだから、あれこれ言っても仕方がないということ。 |
使い方 | 受験に受けてもいないのに、合格した時のことを考えるとは明日の事を言えば鬼が笑うものだぞ。 |
英文訳 | Fools set far trysts.(愚か者は遠い先の会合の約束をする) |
類義語 | 明日の事を言えば天井で鼠が笑う、来年の事を言えば烏が笑う |
明日の事を言えば鬼が笑う
「明日の事を言えば鬼が笑う」の「鬼が笑う」は「京都いろはかるた」の「来年の事を言えば鬼が笑う」が語源になります。鬼は災いを及ぼす邪気として表されましたが、いくつかの由来があります。
鬼は怖い表情をしている印象が強いですが、その鬼が笑うことは珍しいです。人間が未来の事も分からないのに、未来の話をしているとは滑稽であると嘲笑った説があります。
もう一つの由来として、鬼に対して村の殿様が村を襲わないように直談判した説です。直談判の内容は「もし芽の出た豆を見つけ出し、かつ村を襲わなかったら、殿様にしてあげよう」というものです。
鬼は芽の出た豆を見つけましたが、殿様に伝えている間に芽の出た豆はなくなってしまったそうです。殿様は「来年がある」と鬼を慰め、鬼が笑ったという説です。
【意味】未来のことをあれこれ言っても仕方がない
「明日の事を言えば鬼が笑う」の「鬼が笑う」には人が予測できないことを言ったときに使う言葉で、未来のことを言っても予測できるわけではないのだからあれこれ言ったところで仕方がないことです。「来年の事を言えば鬼が笑う」ともいいます。
【例文】予測ができない未来に対して
予測ができないことを話しているときに対して使うのが適切です。
しかしビジネスシーンなどある程度予想通り事が進むと考えられる状況やものごとに対しては多用することは避けたほうがいいでしょう。
例としては、
・テストが行われていないのに、100点を取れるかどうかの話をしているとは明日の事を言えば鬼が笑う状況だ。
・彼女がいないのに彼女がいる未来を妄想しているのは、明日の事を言えば鬼が笑うじゃないか。
・いつまでも未来のことを考えてたところで明日の事を言えば鬼が笑うとは思わないか。
こんなところでしょうか。日常生活では使う機会はないと思いますが、 自然に使えたらかっこいい印象を与えることができるかもしれません。
【使い方】明日の事を言えば鬼が笑う
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]これからの生活が楽しみじゃな。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]どうしたんですか。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]好きな人がいるんじゃが、その人との結婚後の事を考えていたんじゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]まだ付き合っていないのに、結婚生活のことを考えるとは明日の事を言えば鬼が笑いますよ。[/chat]
【まとめ】明日の事を言えば鬼が笑う
「明日の事を言えば鬼が笑う」は分からないのに先の事を話すのはしょうがないという意味があります。
この笑うは嘲笑うという意味で未来予測をする人をからかうときに使われますが、職場においては、先のことを予測するのはむしろ大事なことです。ある程度は先のことに考えを持つようにした方がいいでしょう。
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