世間では少し前に鬼滅の刃が流行しましたよね。
鬼というとなんだか怖い感じがしますが今回詳しく解説する「鬼も十八番茶も出花」は鬼も18歳ぐらいの年頃になればそれ相応に魅力がでてくるという意味です。「鬼って年取るの?」なんてちょっとおかしくなってしまいますよ。
使い方や意味だけではなく類義語や例文も紹介しますので読み終わるころには「鬼も十八番茶も出花」について詳しくなること間違いなし!でしょう。
読み方 | おにもじゅうはちばんちゃもでばな |
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意味 | ①器量の悪い人でも年頃になればみな美しく見えるものである
②年頃になれば人の世の情けも理解できるようになる |
使い方 | 私の娘も年頃になって「鬼も十八番茶も出花」というように素敵な女性になったように思います |
英訳 | Everything is a good in its season / ものは全て旬がよい |
類義語 | 蕎麦の花も一盛り/鬼も十七山茶も煮端 |
鬼も十八番茶も出花とは?
「鬼も十八番茶も出花」の語源は上方(京都)いろはがるたです。いろはがるたとは子供向きの歌がるたの一種でいろは47字に京の字を加え、これらを頭文字とした字札48枚と同じく絵札48枚の計96枚を一組にしたものです。
[chat face=”boy_04-1.png” name=”なると” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]なるこばあちゃん、番茶ってなあに?[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]番茶とはね、成長して硬くなった葉から作られる品質があまり良くなくて、値段が安い緑茶のことをいうのよ。でも北海道や東北、北陸ではほうじ茶を番茶と呼ぶので緑茶とは限らないのだけど、今回のことわざでは品質がやや落ちるお茶として紹介するわね[/chat]
「意味」 器量の悪い人でも年頃になれば美しくなる
子供のときは顔立ちが整っていなかったり、肥満だったり、不格好な人でも有る程度の年齢になればあか抜けてそれ相応に魅力が出てきます。年頃やある程度の年齢とは何歳なんだろうと疑問に思うかもしれませんがそれは「鬼も十八番茶も出花」からわかるように18歳ぐらいをいいます。また年頃になれば世の情け、人情など人への思いやりの心を持てるようになることもこのことわざの意味のひとつです。
「ことわざのイメージ」
醜い鬼のような人も18歳頃になればそれなりに美しくなり、粗末な番茶も湯を注いでだしたばかりのものは味わいが良い
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]番茶にはさまざまな由来があるの。御番菜(京都で副菜をよぶ名)のように番という字には普段使いという意味があるので普段使い用のお茶をそう呼んだ説や遅く摘む茶=晩茶から転じた説などがあるわ[/chat]
「使い方」見た目が不格好な自分の孫が成長して魅力的になったことを表現するとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]あんなにずんぐりむっくりで鼻垂れ小僧だったわしらの孫も18歳になるのぉ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]そうねぇ。すっかり男前になりましたよねぇ。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]小さいときからは想像も出来んな。まったく「鬼も十八番茶も出花」じゃなぁ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]あらあら。わたしにとっては今も昔もかわいいことには変わりませんけどね。ふふふ[/chat]
この例文のように昔は太っていて鼻水ばっかり垂らしていた孫も18歳という年頃になったらすっかり格好良くなったという意味合いで使っています。ちなみに、現在は女性に多く使われますが一昔前は男性にもよく使われていました。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」自分の身内に対して言うとき
あなたの息子さんは昔もかわいい顔立ちだったけど、年頃になったら「鬼も十八番茶も出花」で男前になったわね。
もともとが醜い、顔立ちが整っていない、不細工などマイナスなイメージだった人が年頃になって素敵になったという意味が「鬼も十八番茶も出花」ですのでことわざの意味的に違うこの例文は間違いです。
あんなにわがままだった娘も「鬼も十八番茶も出花」というように素敵な女性になったように思います。
この例はわがままだった娘も人のことを考えられるようになったという意味合いで使っており正しい使い方です。
「類義語」「鬼も十八番茶も出花」2つ紹介
蕎麦の花も一盛り
地味で目立たない蕎麦の花も時期が来ればそれなりに美しく見えるようにどんなものでも盛り来ると魅力が溢れるようになる。
鬼も十七山茶も煮端
醜い鬼でも17歳になればそれ相応な人になり、粗末な山茶でも煮出した(淹れた)ばかりは味わいも香りもよい。つまり旬の時期になれば素晴らしくなるということ。
「英文」「鬼も十八番茶も出花」2つ紹介
Everything is good in its season.
ものは全て旬が良い
この英文は「鬼も十八番茶も出花」の意味の英訳です。
If the person like the ugly ogre becomes 18 years old , charm overflows. The tea that I just poured it is delicious
醜い鬼のような人が18歳になれば魅力が溢れる。注いだばかりのお茶は美味しい。
この英文は「鬼も十八番茶も出花」をそのまま訳したものです。
まとめ 「鬼も十八番茶も出花」
いかがでしたか?
「鬼も十八番茶も出花」は外見に対していうことが多いような気がしますが、けして外見だけのことを言うのではありません。心が美しいことや振る舞いが美しいというのも成長の証です。年頃になってひとの気持ちが理解できるようになったというのもこのことわざの意味のひとつなので外面だけの解釈をせず深く考えてみることが大事かもしれません。
最後にこのことわざの意味を簡単に覚える魔法の言葉をポイントに記しておきます!
◇鬼も十八番茶も出花が一番!!
◇鬼も18歳が一番輝くときで、番茶も出したばかりが一番おいしい。
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