鬼に金棒という、ことわざの意味や使い方について解説します。
鬼に金棒ということわざには、鬼が金棒を持って暴れているような怖いイメージがありますが、現在のビジネス現場でも肯定的な意味合いでもよく使われています。
この記事では、鬼に金棒の意味や由来をはじめ、類義語や対義語の解説と例文も紹介をしていきます。
読み方 | 鬼に金棒 おににかなぼう |
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意味 | 強い鬼にさらに武器を持たせる意味 |
使い方 | 毎年のように優勝しているプロ野球チームに甲子園の優勝投手が入団し、鬼に金棒となった。 |
英文訳 | If he masters English in addition,
he will become the perfect correspondent(to be sent abroad). その上英語を身に着ければ特派員として鬼に金棒だ。 |
類義語 | 鬼に金梃 おににかなてこ
鬼に鉄杖 おににてつじょう 虎に翼 とらにつばさ 弁慶に薙刀 べんけいになぎがた 獅子に鰭 ししにひれ 竜に翼を得たる如し りゅうにつばさをえたるごとし |
対義語 | 餓鬼に苧殻 がきにおがら |
鬼に金棒とは
由来「無敵の強さ」
鬼に金棒は、金棒をともった鬼が無敵の強さを発揮することが由来となっています。「鬼」とは、角や牙を生やし手に金棒を握った想像上の怪物のことで、「金棒」は「かなぼう」と読み「鉄棒」とも書くものです。
金撮棒(かなさいぼう)や金梃(かなてこ)とも呼ばれ、おとぎ話などで鬼とともに描かれているように、大きくて重い金属製の武器のことを指しています。
「鬼」や「金棒」には人材やスキルという意味も
「鬼」は、「鬼の弁慶」というように勇猛な人物のことや「仕事の鬼」というようにひとつのことに精力を注ぐ人物のことも指しています。
また「金棒」も強力な武器という意味が転じて高いスキルや資金力のほか、強力なサポート体制のことのたとえとしても用いられるものです。
これから、高い能力を持っているチームに最新のシステムが導入されるようなケースなどにも鬼に金棒が使われるようになりました。
強い鬼にさらに武器を持たせる意味から
強い鬼にさらに武器を持たせる意味から
ただえさえ強いものに、何かを得たり、良い条件が加わったりして、さらに強さを増して無敵になるという意味です。
鬼に金棒を使った例文
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]昨日のサッカーの決勝観た?[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]観たよ!3年連続優勝はすごいよね![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]今年から有名なプロサッカーの監督が指導するらしいよ。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]まさに鬼に金棒だ!来年度の優勝するかもしれないね![/chat]
1.英語が話せるA子さんが中国語も話せれたら、まさみ鬼に金棒だ!
2.社運を賭けたプロジェクトに精鋭メンバーが集められた。
フランス語が得意なB子さんが加わってくれたら鬼に金棒なのにとみんなが思っている。
鬼に金棒の2つの類義語
虎に翼 とらにつばさ
「虎に翼」とは、陸の王者である虎が翼を得たなら、天空にまで勢力を拡大してさらに強大となるこいうことを表し「鬼に金棒」と同じ内容を指すことわざです。ネコ科の猛獣である虎は、古来より恐ろしいものや強大なもののたとえとして故事などで取り上げられています。
弁慶に薙刀 べんけいになぎがた
「弁慶の薙刀」とは、弁慶は源義経の忠臣としてしられる平安末期から鎌倉初期の僧で怪力無双の豪傑として有名です。
弁慶愛用に「岩融(いわとおし)」という薙刀は、岩でも貫くほど弁慶はまさしく天下無双の強さを発揮したそうです。
他にも、
鬼に金梃 おににかなてこ
鬼に鉄杖 おににてつじょう
虎に翼 とらにつばさ
弁慶に薙刀 べんけいになぎがた
獅子に鰭 ししにひれ
竜に翼を得たる如し りゅうにつばさをえたるごとし
鬼に金棒の対義語
餓鬼に苧殻 がきにおがら
力のない者が、折れやすい苧殻を振り回すようなもので、頼りにも力にもならないことのたとえ。
※苧殻とは 麻の茎の部分の皮をはいだもの。
まとめ
「鬼に金棒」は、どちらも秀でたものである場合に使いますが、主たるものは鬼であり、金棒は同格以下と受け取ることがある点に注意は必要です。
褒め言葉のつもりでもちょっとしたミスで逆効果になりかねないので、気をつけていただければと思います。
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