私達は生きている限り、様々な他人と出会い そして別れがありますよね。
あなたにとって”友”と呼べる人はどんな方でしょうか?ある中国の偉人は”友”を作るならば”必ず自分より優れた人を選びなさい”と言ったそうです。
[chat face=”komatta_man2.png” name=”こまったくん” align=”left” border=”pink” bg=”none” style=””]なんか、高飛車な嫌な人間に見えちゃいそうだけど・・・そもそもなんでこんな事を教訓にしたのかなぁ・・・・??
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今回のお題は”己に如かざる者を友とするなかれ”
- 己=”おのれ”と読み、自分自身のこと。
- 如かざる=「しかざる」と読み、及ばない、敵わないということ。
- 者=人のこと。
- するなかれ=してはいけないということ。
しかし、何を以てして自分より”優れている人””劣っている人”を判断するのでしょう・・・?地位?財産?それともその人の才能でしょうか・・・?
いずれにしても中国の偉人が残した言葉にしては、いささか らしくない言葉ですね。
こんな意味で使われることわざだったのね!?と、この記事を読んだ皆さんの新しい気づきになれば幸いです。
読み方 | 己に如かざる者を友とするなかれ(おのれにしかざるものをともとするなかれ) |
---|---|
意味 | 自分よりも劣った者を友として付き合ってはいけない |
使い方 | お互いを高めあえる様な人と付き合いなさいという場面 |
類義語 | 悪人の友を捨てて善人の敵を招け(あくにんのともをすててぜんにんのかたきをまねけ)
善悪は友による(ぜんあくはともによる) |
英文訳 | Do not be friends with someone who are not as good as you are. (自分よりも劣っている人とは友達にならないこと) |
己に如かざる者を友とするなかれとは
[box02 title=”由来”]
論語の”学而第一”の中の言葉で、”忠信を主とし、己に如からざる者を友とするなかれ” と言うようなことが、孔子の言葉として書かれているようです。
対訳:忠信を基本とし、自分より 劣った者を友にするな、自分に間違いがあったら、それを認めることを迷ってはいけけない※”忠信を主とし”とは、真心をもって人と付き合いなさい、という事。人に親切にして、人の信頼を裏切らないようにしなさいと解釈する事が出来ます。[/box02]
「意味」自分よりも劣った者を友として付き合ってはいけない
自分よりも劣った者を友として付き合ってはいけない。自分よりも劣ったものと付き合って、偉ぶって自己満足に陥ってはいけないという意味です。
孔子は、近しい友は自分の手本となる様な者が最適で、誰を選ぶかで自分自身が良くも悪くもなる事を説いています。良い手本が親しい相手ならば、なりたい自分になる近道になるということなのでしょう。
[chat face=”koushi.png” name=”孔子さん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]要するに、レベルの低いもののグループの中でお山の大将気取りをしたところで、得るものは何もないということです。[/chat]
「使い方」お互いを高めあえる様な人と付き合いなさいという場面
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]まぁた隣の爺と酒を飲み過ぎて、夜が更けてしもうたわ・・・いやはや・・・こうも毎回だと次の日の仕事に支障が出るのぁ~。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]おじいさん・・・この際ひと言申し上げます。己に如かざる者を友とするなかれですよ。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]う、うぐっ!![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]悪い交友関係は有益な習慣を損ないます!おじいさんにはもっと自分の手本となる方とお付き合いをして頂きたいものです!![/chat]
このように
お互いを高めあえる様な人と付き合いなさいと相手を窘める場面でも
己に如かざる者を友とするなかれ(おのれにしかざるものを友とするなかれ)
を使うことが出来ます。
[chat face=”koushi.png” name=”孔子さん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]誰を手本にするかで、人は考え方や感じ方も変わりますね。自分にとっての良い手本を見つけると言う事は、存外 骨の折れることなんですよ。[/chat]
「例文」己に如かざる者を友とするなかれ・悪い例と良い例
己に如かざる者を友とするなかれというので、性格的に合わないAさんとはこれ以上付き合うのは止めておこう
[chat face=”nigaoe_tsuda_umeko.png” name=”なるほどおばさん” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]ウマが合わないから付き合う事を止めるのであれば、この場合はふさわしくないですね[/chat]
己に如かざる者を友とするなかれと言われるように、あなたには無いような素晴らしいものをたくさん持っている相手と付き合った方が良いよ。
[chat face=”nigaoe_edogawa_ranpo.png” name=”なるほどおじさん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]お手本にしたいと思う相手と付き合っていきなさいと言っているので、この場合にはぴったりだの。[/chat]
「類義語」己に如かざる者を友とするなかれ・2つ紹介
悪人の友を捨てて善人の敵を招け(あくにんのともをすててぜんにんのかたきをまねけ)
自分に好意的であるが、その人が悪人であるならば 友として付き合うのは止め、自分に敵意があったとしても、過ちや欠点を指摘してくれる人が善人であれば 友として大切にすべきである。
善悪は友による(ぜんあくはともによる)
人は付き合う友人次第で、善くも悪くもなるということ。”人は善悪の友による”ともいう。
「英訳] Do not be friends with someone who are not as good as you are.
Do not be friends with someone who are not as good as you are. (自分よりも劣っている人とは友達にならないこと)
Do notは” ~してはならない“、be friendは ”友達になる”、 someoneは” 誰か”の意味となりますが、この場合は”人”となります。
whoは関係代名詞で、直前にある単語”someone“の説明を以降でしています。
as good asは、2つ以上のものを比較して差がない場合、つまり”=”の状態の時に使う表現で、”someone“=”you“となります。
直前に”not“がありますので、この場合は”someone“≠”you“、自分より良くない人つまり自分より劣っている人となります。
関係代名詞(who/which/that)
2つの文をつなぎ、直前の名詞を詳しく説明する文を作る。直前の名詞の情報を追加するイメージ
Look ! There is a pretty boy. (見て!かわいい男の子がいるよ)
関係代名詞を入れると・・・
Look ! There is a pretty boy who is wearing red cap. (見て!赤い帽子をかぶったかわいい男の子がいるよ)
as(原級)as
2つ以上のものを比較して差がない、同じだという場合に使う表現。
原級→bad 比較級→worse 最上級→worst
The weather this summer is as bad as last summer. (今年の夏は、昨年の夏と同様に天気が悪いね。)
ご参考までに!!
まとめ
この記事では、己に如かざる者を友とするなかれ(おのれにしかざるものはともとするなかれ)をご紹介致しました。
よく人を育てるのは”周りの環境”だと言われます。その中で一番大きく影響しているのは身の回りに居る”人”ではないでしょうか?
今回のことわざの最大のポイントは、”自分に及ばない者とは友人になるな”の”及ばない”はどんな点であるかを考える事です。
年齢でしょうか?それとも社会的地位?貧富?才能?・・・・これらの有る無しはさして大きな問題ではないと筆者は考えます。
最大のポイントは人として見習いたい、あの人の様になりたいと思える様な人としての”徳”ではないでしょうか?
だから、孔子はこのように説いたのではないかと思います。
いかがでしたか?ことわざを学んで、またあなたの毎日がより一層豊かなものになりますように!!
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