「桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿」の意味とは?わかりやすい使い方と例文を解説!

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る馬鹿梅らぬ馬鹿」って長いことわざですね。でも、聞いたことがあるのではないでしょうか?

しりたいちゃん

桜も梅も同じような木のような気がするけど、ると馬鹿と言われて、らないと馬鹿と言われるなんて…。どうしてでしょうね?

なるZO

わしが、どんな木も、バシバシ切ってやるぞよ。

ためになるZOさんは、なんだかすごく張り切ってますね。

本記事では、「桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。では、見てみましょう。

読み方桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿(さくらきるばかうめきらぬばか)
意味桜は下手に伐るとダメになるが、梅は伐らないと良い実ができないので、木によって対処の仕方が違うこと。
使い方その性質に合う適正な対応をすることが必要である
英文訳prune your plum trees but not your cherry trees.(梅は剪定しますが、桜は剪定しません。)
類義語桜折る馬鹿柿折らぬ馬鹿/梅は伐れ桜は伐るな
目次

桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿

桜の枝

由来は庭木の剪定せんてい方法の違いのことからきています。

桜は枝の切る場所が悪いと、そこから腐りやすくなってしまうので切らないほうが良いのです。

でも、梅は枝を切らないと、無駄な枝がどんどんついてしまうので、切ったほうがよいとされています。

「意味」その適正を見定めること

梅と桜は、同じバラ科スモモ属に分類されます。

  • 桜の花は、枝と枝の間につぼみが付きます。
  • 梅の花は、枝に直接咲きます。
桜の枝

桜の木

  • 枝を伐ると、そこから腐りやすくなる⇒伐らないほうが良い。
  • 桜の剪定方法は、とにかく太い枝を切らないこと。
  • 細い枝のうちにしっかりと手入れする。

桜の花は、枝が細かく分かれたその先に咲きます。

  • 枝の先端に花芽が多く付きやすい。
  • 一度剪定して新たに伸びた枝の途中には花が咲きません。

桜の剪定は11月頃が適期です。

梅の木1

梅の木

  • 枝を切らないとむだな枝がついてしまう⇒伐ったほうが良い。
  • 梅の花は伸びた枝全体に枝から直接花が咲く
  • 上に向かってたくさん伸びる枝を切らないと、枝が込み合って日が差し込まず、花が咲きにくくなる。
  • 細い枝を剪定し、風通しを良くする。

梅は古い枝はすぐに枯れてしまう

  • 積極的に剪定し新しい枝を伸ばした方が良い
  • 小枝を刈り込んで新しい枝を伸ばした方が、多くの花が咲く

梅の剪定は7月頃が適期です。

というわけで、その適性を見定めて対応しないといけないという意味です。

「ことわざのイメージ」

桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿って、どっちにしても馬鹿にされること?あらやだ!

「使い方」よく見極めること

なるぞう

そろそろじゃな。

なるこ

そうですねぇ。

なるぞう

桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿というからの。よく見極めること、ここを伐って…。

なるこ

この枝はこのままで切らないの?

「英文」桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿

prune your plum trees but not your cherry trees.

(梅は剪定しますが、桜は剪定しません。)

prune(剪定)・plum (梅)・cherry (桜)

「例文」桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿2つ紹介

桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿というけど、どの木も伐ってしまえばいい。

その木に合う適正な選定をしないのは、馬鹿な行為であるということです。

桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿というけど、桜を伐らなかったら、ボーボーになって見苦しくなってしまった。

伐らないほうが良いといっても、ほったらかしでいいということでは、ないですよね。

「類義語」桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿3つ紹介

梅の木2

梅は伐れ、桜は伐るな

桜の枝は伐らずに折るほうがよく、梅の枝は折らずに伐るほうがよい。
同じ切るにしても、どの木は切るのがよく、どの木は切って悪いのかを知らぬ者は馬鹿だということ。

桜折る馬鹿、柿折らぬ馬鹿

桜は枝を折ると枯れてしまうことがある。刃物を嫌う柿は枝を折るほうが新しい枝が茂って多くの実をつけるということ。

桃を切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿

来年の花や実を期待するためには、桃は剪定(せんてい)してはいけないし、梅は剪定しなければいけないことをいう。

「対義語」桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿

ごめんなさい。見つからなかったです。

ごめんなさい

まとめ 桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿

桜も梅も同じような木のような気がするけど、

その適性を見定めて対応しないといけないという意味です。

使い方は、特性をよく見極めて特性に合わせるということです。

『梅切らぬバカ』(映画)

タイトルの『梅切らぬバカ』というのは、「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」というコトバからきている。これは、「自由奔放に育てた方がいい桜の木や、細かい剪定や手入れが必要な梅の木を育てるのと同じように、人との関わりにおいても相手の性格や特徴を理解していくことが大切だ」というところからきている。それを、庭から伸びてしまっている梅の木を一つの象徴として、人と人との向き合い方にも言えるのだということを諭しているということで意味が深い。

また、この作品での老母役の加賀まりこの評価が非常に高いが、自閉症の「ちゅうさん」役の塚地武雅も見事な役の成りきりだった。この作品を撮ったのが38歳と映画監督としては比較的若い和島香太郎が取っているということにもいささか驚きだった。

梅切らぬバカ

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