去る者は日々に疎し(さるものはひびにうとし)の意味と使い方を徹底解説!

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「去る者は日々に疎し」ということわざは、なじみのない言葉と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

このことわざの意味は生きていれば多くの人が実感するであろう体験のことを指しています。そのため、イメージしやすいことわざです!

この記事では「去る者は日々に疎し」の意味と使い方を詳しく解説していきます!

読み方さるものはひびにうとし
意味親しい人でも会うことがなくなると、日がたつにつれ疎遠になってしまうこと
使い方「去る者は日々に疎しにならないように、卒業してもお互い連絡を取り合おうね。」
類義語「遠ざかるは縁の切れ目」「遠くなれば薄くなる」
由来中国南北朝の文集
英訳Out of sight, out of mind.
目次

去る者は日々に疎しとは

ことわざの由来は中国の詩です。

「意味」仲のいい人でも会わないとだんだん疎遠になる

「去る者は日々疎し」の意味とは、仲の良い人でも会うことがなくなると、時間が経過するとともに疎遠になっていくことです。

仲が良くても、進学や引っ越しなどで次第に連絡を取らなくなり、気が付いたら連絡することもなくなっていた、そんなイメージです。

「疎し」とは「親しくない」「関係が薄い」という意味です。

「使い方」かつて仲の良かった人と連絡を取ることがなくなってきたとき

なるこ

このまえ古い写真を整理していたらね、近所に住んでいて仲よくしていた子の写真が出てきたの!!あの時を思い出して見入ってしまったわ

なるぞう

ああ、それは懐かしいねぇ。その子とは今も会ってるの?

なるこ

それがね、遠くへ引っ越してしまって、しばらくは年賀状のやり取りがあったんだけれども、もう連絡が途絶えてしまったの。やっぱり実際に会えなくなるとね、去る者は日々に疎しとも言いますしね。私も写真をみるまで忘れてしまっていたわ。

なるぞう

ちょっと切ないけれど、会えなくても仲良くいるというのは難しいね。

使い方2

捨てると忘れてしまう

英語のことわざに、Out of sight, out of mind というのがあります。

視界の外に出たものは、心の外に出る

人間は忘れる生きものですし、複数のことに、ずっと同じ熱量で意識を向け続けることはできません。

筆子ジャーナル

「例文」

小学校のときは毎日のように一緒にいた仲間も、「去る者は日々に疎し」と言われるように社会人となった今では人づてに近況を知るのみになってしまった。

もともと嫌いだった先輩だが、部署が変わってからは顔を合わすことがなくなった。「去る者は日々に疎し」と言われるように、自分は今は先輩のことは忘れてのびのびと仕事している。

「去る者は日々に疎し」はかつて仲の良かった人や親密な付き合いのあった人が疎遠になっていくことを表します。そのため「もともとそんなに仲の良くなかった人」「付き合いのなかった人」と連絡が途絶えることや疎遠になることについては使用できません。

「去る者は日々に疎し」は仲の良い人でも会えなくなってしまい遠ざかっていく、一種の「切なさ」のあることわざです。

くわしいぞう

「懐かしさ」や「寂しさ」を込めて振り替えられる関係性に使うともいえるかもしれませんな

なるこ

もとから別に仲の良かったわけでもない人が遠く離れるときは特に「切なさ」はないのでしっくりこない表現ですね

「類義語」距離の近かった人が遠ざかることを表す

かつては仲の良かった人と疎遠になる様を表すことわざが類義語となります。

以下のようなものがあります。

「遠くなれば薄くなる」

「遠ざかるは縁の切れ目」

「遠くなる」というワードが入ることで、以前は「近かった」関係性の変化を表現しています。

「由来」中国の○○が書いた詩

中国南北朝時代の文集である文選に収録されていた作者不明の詩の一節が由来です。

去る者は日に以て疎く来るものは日に以て親し

(別れてしまった人は時間が経過するほどに遠くなり、こちらに近づく人とは時間がたつほどに仲良くなるものだ)

これは旅人古いお墓のそばを通りかかったときに、遠く想いをはせて作られた詩の一節だそうです。

くわしいぞう

旅のなかで多くの人と出会い別れた人だから書くことのできた一節かもしれないのう。

なるこ

昔に作られた詩だけれども、現代でも充分通じるものがありますね

なるぞう

詩とはちょっと違うかもしれないけれど人の別れの切なさは、歌の歌詞にもよく歌われているんじゃ!!

「英訳」視界からいなくなれば、忘れる

「去る者は日々に疎し」の英訳は

Out of sight, out of mind

(見えなければ忘れることになる)

となっています。

なるZO

韻を踏んでいて耳に残るフレーズだYO!!

「まとめ」生きていれば誰にでも体験するような出来事のことわざ

かつては仲良しだった人が引っ越しや進学などで疎遠になってしまうこと、「あんなに仲よくしていたのに今は遠い」と感じることは多くの人が体験することです。

難しそうに聞こえたり、あまり耳にすることのないことわざでも、実は自分の今までの経験に当てはまるものは多いので、ことわざを調べるときは自分の経験と結び付けてみるのも良いかもしれません。

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