皆さんは四苦八苦(しくはっく)ということわざを使ったことはありますか?
非常に苦しんだり苦労したりすることです。
聞いたことや使ったことがある人は結構多いんじゃないでしょうか。
でも
[chat face=”image-17.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]なんでそう言われているの?この使い方で合ってるかな?[/chat]
って思う時ありませんか?
本記事では、「四苦八苦」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
それではみていきましょう!
読み方 | 四苦八苦(しくはっく) |
---|---|
意味 | 非常に苦しむこと。 |
使い方 | 苦しんだり苦労している時に用いる。 |
英文訳 | struggle(闘争) |
類義語 | ・七転八倒(しちてんばっとう) ・悪戦苦闘(あくせんくとう) ・七難八苦(しちなんはっく) |
四苦八苦とは
仏教の開祖である釈迦が説いた、人間の苦悩の原因をあげた仏教用語である。
[chat face=”image-16.png” name=”釈迦” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]この世は自分の思い通りにならないことばかりである。[/chat]
釈迦は人生の現実を直視して、自らの思うままにならぬもの・ことの満ちあふれているさまをつきとめ、それを苦とよんだ。それは自己の外部だけではなくて、自己の内にもあり、究極は人間の有限性とそれから発する自己矛盾とに由来する。
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
四苦とは避けることができない先天的な苦しみ
①生苦(生きる苦しみ)
②老苦(老いる苦しみ)
③病苦(病気の苦しみ)
④死苦(死ぬ苦しみ)
八苦とは生きていく上で生じる後天的な苦しみ
⑤愛別離苦(愛する者と別れる苦しみ)
⑥怨憎会苦(怨み憎しむ者に会う苦しみ)
⑦求不得苦(欲しいものを手に入れることができない苦しみ)
⑧五陰盛苦(人間の身心を形成する物質的、精神的現象から苦しみが盛んになること)
参照:https://relaxation-yuragi.com/mental-170/
「四苦」と「八苦」をあわせて12個の苦しみという意味ではない。
生苦・老苦・病苦・死苦の四苦に愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五陰盛苦の4つを加えたものを八苦という。あわせて四苦八苦という。
「意味」非常に苦しんだり苦労したりすること
「四苦八苦」とは仏教では「人が生きるうえで逃れられない、あらゆる種類の苦しみの総称である」と説かれています。
しかし現代では生死に関する深刻な問題ではなく、日常的な困難でもこのことわざを使用することができます。
「ことわざのイメージ」
・苦しんでいる
・悩んでいる
・もがいている
「使い方」思い通りにならないとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]ばあさんや、なにをうなっているのじゃ?[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]パソコンの操作が未熟で、執筆中の記事を仕上げるのに四苦八苦してしまってねぇ。う〜ん…そんな時はYouTubeで調べようかしら![/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]YouTubeとはなんぞや?歯磨き粉かなんかかな?[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]話にならんわぁ![/chat]
なるぞう爺さんはYouTubeを、何かのチューブだと思ったんですかね(^◇^;)
このように「四苦八苦」とは思い通りにならず悩んでいる時や苦しんでいる時に使われています。
「例文」困難な目にあって苦労しているとき
現在では、本来の仏教語でのニュアンスよりも少々手軽に、日常会話でも頻繁に使われています。
・数学のテストは四苦八苦したが、とても簡単だった。
[chat face=”image-15.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]テストは簡単で悩み苦しんではいないので、この場合は適切ではないのよ。[/chat]
・自分はコミニケーションが苦手なので、人間関係を築くのにいつも四苦八苦している。
・子供の時は親の離婚やイジメなどで四苦八苦していたが、大人になってからは好転し始めた。
その仕事が、思うようにはかどらず、四苦八苦の揚句を、へとへとになって寝るときなどは、きっと、うなされるのである。
参考文献:山之口貘『あとの祭り』
「類義語」3つご紹介
七転八倒
激しい苦痛などで、ひどく苦しんで転げまわること。
悪戦苦闘
非常な困難の中で苦しみながら一心に努力すること。
七難八苦
ありとあらゆる苦しみや災難。
「英文」2つご紹介
Struggle with making a plan.
計画を立てるのに四苦八苦する。
[chat face=”image-27.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]makingは作ること planは計画の意味。[/chat]
the struggle to get through the crowd exhausted her.
人混みを通り抜けるのに四苦八苦して彼女は疲れ果ててしまった。
[chat face=”image-28.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]the crowdは民衆 exhaustedは疲れ切ったの意味。[/chat]
まとめ
いかがでしたか?
「四苦八苦」ということわざは、非常に苦労したり悩んだり思い通りにいかないことを表しています。
生きていると、四苦八苦する時が少なからずありますよね。
生きている限り、あらゆる苦しみは必ず出てくるものです。
何事も思い通りにならないという真理を、まず人生の大前提として受け止めたら、その先にまた違った景色がみえてくるかもしれませんね。
・「四苦」と「八苦」の総称であり、元は仏教用語である。
・単に「苦しんでいる」というよりは「思い通りにならず必死になっている」という意味合いで用いられる。
・現代では手軽に使用されているとはいえ、あまりに些細な事柄に「四苦八苦」を用いるとやはり誇大表現の感が濃くなる。
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