袖振り合うも多生の縁の意味とは?使い方や類義語を徹底解説!

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袖振り合うも多生の縁ということわざをみなさんは聞いたことがあるでしょうか。
なんとなくあるような無いような。。。そんな方が多いと思います。

このことわざの歴史には仏教の教えがあり、なんとも趣のある意味が含まれていました!

本記事では、サラッと使えちゃうとカッコいい!袖振り合うも多生の縁ということわざの意味や由来、使い方について分かりやすく解説していきます!

 

読み方 袖振り合うも多生の縁(そでふりあうもたしょうのえん)
意味 行きずりの人との出会いやことばを交わすことも単なる偶然ではなく、縁があって起こるものである。
使い方 袖振り合うも多生の縁と言いますから、これからよろしくお願いします。
英文訳 Even a chance acquaintance is decreed by destiny.
(偶然に知り合うことも運命による)
類義語 一河の流れを汲むも多生の縁(いちがのながれをくむもたしょうのえん)
躓く石も縁の端(つまづくいしもえんのはし)
行きずりの宿世(ゆきずりのすくせ)

 

目次

袖振り合うも多生の縁とは

袖振り合う蝶

 

このことわざは、江戸時代後期に始まったといわれるカルタの一種、
京都の『上方(かみがた)いろはかるた』や大阪の『尾張(おわり)いろはかるた』の「そ」の読み札が語源と考えられています。

 

「意味」 ふとした他人とのふれあいも前世からの縁があって起こるものである。

「袖振り合うも多生の縁」は、仏教の教えが元になっています。その教えとは、
「人との縁は偶然ではなく、全て深い因縁によって起こるものである。そのため、どんな出会いも大切にしなければならない。」というものです。

「袖振り合うも多生の縁」の「袖振り合う」は人と人がふれあう、あるいはすれ違うという意味があり、「多生」は六道(仏教において輪廻転生する6種の世界)の間で何度も生まれ変わること=輪廻転生を意味します。
そして「多生の縁」は、前世で結ばれた因縁のことです。

私だけでしょうか…ちょっとロマンティックを感じますね( *´艸`)

 

「袖振り合うも多生の縁のイメージ」

たまたま道ですれ違った人、電車で隣合せになった人でも前世からの因縁によるものだから、大切にした方が良い。

 

「使い方」初対面の人、初めて一緒にお仕事をした人にお礼を述べられたときなど

 

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]今日は本当にお世話になりました。[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]いえいえ。とんでもないことです。「袖振り合うも多生の縁」と言いますから。[/chat]

 

「例文」袖振り合うも多生の縁 悪い例、良い例をご紹介!

いろはかるた

袖振り合うも多生の縁と、彼との別れを惜しんだ

「袖振り合う」が別れを連想させますが、誤った使い方になります。

・袖振り合うも多生の縁と言いますから、ここでお会いしたのも偶然ではないかもしれませんね。

・袖振り合うも多生の縁と言うし、せっかく同じチームになったんだから、協力して頑張ろう。

・袖振り合うも他生の縁というが、行きずりにふと知り合った人たちの話にも教えられることは多かった。
[古賀政男*私の履歴書|1973]

初めて会った人でも、なぜだか過去に会ったことある気がしてしまったり、ある場所に行くとよく見かける人、というのは誰でも経験があることではないでしょうか。

そんな出来事を目の当たりにしたときに、涼しい顔で
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]これを「袖振り合うも多生の縁」というのかな[/chat]
などと言ってみたいものです。

「類義語」袖振り合うも多生の縁 類義語3選!

一河の流れを汲むも多生の縁(いちがのながれをくむもたしょうのえん)
躓く石も縁の端(つまづくいしもえんのはし)
行きずりの宿世(ゆきずりのすくせ)

一河の流れを汲むも多生の縁

同じ流れの水を汲むというような、ちょっとした人間関係も、みな前世からの因縁によるものである。

躓く石も縁の端

偶然つまずいた路上の石にさえ、その人とは何かの因縁がある。 すべての物事に前世の因縁があることを強調したたとえ。

行きずりの宿世

道を行く時すれ違うのも前世からの因縁であるということ。

ご紹介した上記以外にも「袖振り合うも多生の縁」の類義語まだまだあるようです。
「袖振り合う」がやはり人を連想させるからか、「袖振り合うも多生の縁」が一番、人と人とのご縁を表現していて温かみを感じられる気がします(*^^*)

 

「対義語」 兄弟は他人の始まり

  • 兄弟は他人の始まり

同じ家に生まれ育った兄弟や姉妹も、成長してそれぞれ家庭をもつようになると、しだいに疎遠になっていく。肉親の情はあっても、親子とは違い、時には他人のように行き来しなくなったり、対立することも出てくる。

ふとした出会いを大事にせよ、という教えがある一方で現実は悲しいものですね…。
ことわざの多くは庶民の生活のなかで生み出された教訓と言いますから、古くから肉親の対立問題は存在していたのでしょう。

「英文」Even a chance acquaintance is decreed by destiny.(偶然に知り合うことも運命による)

直訳すると「偶然でさえ運命によって命じられている。」となり、偶然に知り合うことも運命による、という意味になります。

まとめ

守るひとたち

「袖振り合うも多生の縁」の趣を感じていただけたでしょうか!?
それでは最後にポイントをまとめました!

・「袖振り合うも多生の縁」は、仏教の教えが元になっている。

・意味 ふとした他人とのふれあいも前世からの縁があって起こるものである。

・別れを表現することわざでは無い。

 

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