「糟糠の妻」ということわざはご存知ですか?あまり周知されていないことわざだと思います。漢字も何だか難しそう!!「妻」という漢字があり、人が関係していることわざなのかな?とぱっと見た感じではイメージが湧きにくいですよね。
本記事では、「糟糠の妻」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。今回はしっかりと意味を理解して、ポイントをしっかり抑えておきましょう。こんな難しいことわざを知っていたら自慢しちゃおう!!
それでは本題に入りましょう!
読み方 | 糟糠の妻(そうこうのつま) |
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意味 | 貧しさを共にしてきた妻を自分が豊かになっても大切にするという意味 |
使い方 | 苦労して成功したとき、出世などしたとき |
英文訳 | a wife who has shared one’s poverty |
類義語 | 知己朋友・苦楽を共にする・酸いも甘いも |
糟糠の妻
このことわざの由来は、貧しい時から苦労を共にしてきた妻。糠などを食べるような貧しい頃から共に苦労を重ねてきた伴侶。「糟糠の妻は堂より下さず」という漢の政治家・栄弘の古事成語からきています。
「意味」貧しい時から苦労を共にしてきた妻を自分が富貴になっても大切にするべきである
長年苦労を共にしてきた妻がいたからこそ今の豊かな暮らしがあり感謝を忘れずにいつまでも大切にしていくべきという意味が込められています。
「ことわざのイメージ」糟糠の妻
「糟糠」という漢字がぱっと見た感じが貧しそうだな。良い意味ではなさそうという印象が強いと思います。意味も酒粕とぬかのこで粗末なものになります。
糟糠=貧しい時代
貧しい時から一緒に頑張ってきたんだなと漢字を見て読み取ることができますね。
妻=共にしてきた人
苦労を共にしてきたのは誰なのか。もうこれも一目で分かりますよね。
今の自分があるのは誰のお陰なのかを改めて考えることができますし、大切にしていこうというメッセージが込められています。
「使い方」お祝いの時に使う言葉
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]今度わしとばあさんの金婚式じゃのう[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]もうそんな時を迎える日が来たんですね[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]貧しい時から苦労をたくさんかけてきてしまったけれど、今こうして幸せでいられるのはばあさんが支えてきてくれたおかげじゃよ。ありがとう。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]ふふふ。私は糟糠の妻ですね。こちらこそ感謝でいっぱいですよ。[/chat]
この例文のようにおめでたい時に使えることわざです。
辛い時を乗り越えられたのはそばでずっと支えてくれていた人がいたからと改めて大切な存在であること気付かされる
という意味合いで使っています。
「例文」長く共にしてきた人に対して使う時
・糟糠の妻のようなうちの女房には華やかな服は似合わないので、シンプルなもので良いですよ。
このような使い方だと「糟糠」=ぬかみそ臭い(所帯じみている)妻と意味になってしまいネガティブな使い方になってしまうので注意が必要になります。
・糟糠の妻には感謝の気持ちでいっぱいです。
・長年連れ添った糟糠の妻を失って寂しい日々を送っていると、孫がたくさん遊びにきてくれた
どちらも妻を大切にしていると伝わりますし、温かいメッセージが込められていますよね。
参考文献:北原保雄編著(2007)『明鏡 ことわざ成句使い方辞典』大修館書店
「類義語」糟糠の妻2つ紹介
・苦楽を共にする
・酸いも甘いも
どちらも辛い時や大変な時を経験してこそ幸せな今があるという意味合いですね。
「対義語」糟糠の妻2つ紹介
・不義理
・不誠実
どちらも裏切るといった意味が込められている言葉になります。
「英文」It is both a suffering-troubles wife.
・It is both a suffering-troubles wife.(Good wife.)
◎suffering:苦しみ、苦労
◎troubles:苦しい状況
◎wife:妻
まとめ
どうでしたか?
糟糠の妻は難しそうな漢字で聞き慣れないことわざですが、これでまたひとつことわざマスターに近づきましたね!意味や由来を知ることでどういった場面で使えて、気をつけなければいけないのかが分かりましたね。
・苦楽を共にしてきた妻を褒める時や感謝をするとき、尊敬の意味を込めて使う
・けなすようなネガティブな意味では使わないこと
ことわざの意味には歴史があり知れば知るほど面白さがあります。漢字のイメージと意味がしっかりと結びつくことによってより理解を深めることができると思いますよ。
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