[chat face=”2058777.jpg” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]すべての道はローマに通ず[/chat]
とは、目的や目標までの手段は何通りもあるという意味です。
なんとなく聞いたことがある人は、多いかもしれませんが、そんなに頻繁には使いませんよね。
しかし何かの時に、このことわざを堂々と言い放ったら、なんかかっこよくないですか?笑
本記事では、「すべての道はローマに通ず」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
これを読み終わる頃には、あなたも上のローマ人のように堂々と言えるようになりますよ!笑
読み方 | すべての道はローマに通ず(すべてのみちはろーまにつうず) |
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意味 | ・出発点や手段が違っていても目的が一緒なら、同じ場所や結論に達すること。 ・真理は一つであるということのたとえ |
使い方 | 目的が同じでも手段や方法は何通りもあることや、真理はひとつであることを示したい時に用いる。 |
英文訳 | All roads lead to Rome. (すべての道はローマに通ず) |
類義語 | 百川海に朝す(ひゃくせんうみにちょうす) |
「すべての道はローマに通ず」とは
17世紀のフランスの詩人 ラ・フォンテーヌの寓話の『裁判官と修道士と隠者』に出てくる言葉「All roads lead to Rome.」に基づく。
[box04 title=”『裁判官と修道士と隠者』”]魂の救済を願う三人の人物が、同じ目標に向かいながらも、それぞれ裁判官と修道士と隠者という違う道を選んだことを「すべての道はローマに通ず」と表現しています。
[/box04]
ローマ帝国が栄えていた時代に、世界各地からの道がすべて首都ローマに通じていたことから、物事が中心に向かって集まることを指して「すべての道はローマに通ず」が生まれました。
古代ローマ帝国は道路政策がとても重要視されていたため、そこからローマを中心とした道路網の発達具合を誇ったこの言葉が生まれました。
「意味」目的はひとつでも方法はいくらでもある
「すべての道はローマに通ず」は
・真理というものは、どのような過程を通っても、必ず行き着くものである。
・真理に行き着くまでの道のりは、決してひとつではなく何通りもある。
という意味で、物事が中心に向かって集中することのたとえとして使います。
「ことわざのイメージ」
・中心に多くのものが集まっていく
・一生懸命に方法などを模索する人を励ます
・真理はひとつである
「使い方」方法は違うが目的が同じとき
「すべての道はローマに通ず」とは、どういう時に使うのでしょうか?
なるぞう爺さんたちが、何やら喋っていますね!
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]婆さんや、何をうなっているのじゃ?[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]う〜ん。黒豆の作り方なんだけど鍋でじっくり煮て作るか、圧力鍋でささっと作るかで悩んでますのよ。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]婆さんや、すべての道はローマに通ずじゃ。婆さんの黒豆は絶品じゃから、どんな方法でも大丈夫じゃよ![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]ポッ(*^o^*)じゃあ今日は時間があるから爺さんのために丁寧にお鍋で作るわ![/chat]
このように、方法や手段は違えど、目的は一緒のときなどや、方法で悩んでいる人に励ます意味で使ってもよいでしょう。
「例文」やり方は違くても同じ目標に向かっているとき
ここでは「すべての道はローマに通ず」の良い例文と悪い例文をあげていきます。
どのように違うのか、読み比べてみましょう。
私たち一緒の塾に入って一緒の大学を目指しましょうね!
きっとすべての道はローマに通ずるはずよ!
[chat face=”22099984-2-scaled-e1635569617223.jpg” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]この場合、一緒の塾に入るという同じ手段なので、不適切になります。 [/chat]
すべての道はローマに通じなくとも、里から里へ、いずれは人の居るところへ通じるのが当たり前だが、山の径だけは、ダメです。
参考文献:坂口安吾『我が人生観(八)安吾風流潭』
あの二人は、いつもプロジェクトの進め方が正反対で口論ばかりだが、
すべての道はローマに通ずように最後は成功して一緒に笑えればいいな。
このように、やり方や方法は違うが目指しているところが一緒の時などに使うとよいでしょう。
「類義語」百川海に朝す
ここでは「すべての道はローマに通ず」の類義語「百川海に朝す」を解説していきます。
利益のあるところには自然と多くの人が集まることのたとえ。として使われています。
[chat face=”22099984-scaled-e1635501650254.jpg” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]百川はあらゆる川 朝すは川が海に流れ込むこと という意味で、あらゆる川が最終的に海に流れ込む様子をたとえた言葉だよ。[/chat]
百川海に朝すは利益のあるところに集中する様子をたとえていて、真理はひとつという意味のすべての道はローマに通ずとは少し意味が違うので、それぞれ違いをしっかり理解しておきましょう。
類義語ではありませんがローマという言葉を使った
「ローマは一日にして成らず」ということわざがあります。
古代ローマ帝国の繁栄は、そう簡単にできあがったものではないといことから、
大きな事業は長年の努力なしには完遂しないというたとえとして用いられます。
例文:ローマは一日にして成らずというように、社長になるにはそう簡単になれるものではない。
「対義語」にあたる言葉はありません
ここでは「すべての道はローマに通ず」の対義語をあげていきたいのですが、「真理はひとつである」という考えは世界中で広く認識されているため、その反対の「真理は複数である」というような意味の言葉は、あまりみられないようです。
[box06 title=”本当にすべての道はローマに通じているのか?”]実際にすべての道はローマに通じているのかをプロジェクト「ローマへの道」が現代の道路で見事に視覚化しました。それがこちら[jin_icon_arrowbottom color=”#e9546b” size=”17px”]
幹線道路データと経路ルーティングエンジンを使い、ヨーロッパの異なる486,713地点からローマまでの最短距離を線で表しています。
厳密には地球上すべての道がローマにつながるわけではないが、ヨーロッパにおいては大半の道が実際にローマに通じているようです。
[/box06]
「英文」All roads lead to Rome.
ここでは「すべての道はローマに通ず」の英文を紹介していきます。
[box03 title=”All roads lead to Rome.(すべての道はローマに通ず)”]
All roadsは「すべての道」という意味。
[jin_icon_pencil color=”#e9546b” size=”18px”]◯◯lead to△△
「◯◯をたどって行くと△△へ到着する。」という意味です。
[/box03]
まとめ
すべての道はローマに通ずとは、
・出発点や手段は違っていても目的が同じなら、同じ場所や結論に達すること。
・真理はひとつである。というたとえとして使われています。
[chat face=”2640673-scaled-e1635739769849.jpg” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]しかし、本当に実際ヨーロッパでは大半の道がローマにつながっていたとは驚きですね![/chat]
あなたの周りに一生懸命に試行錯誤している人がいたら、このことわざで励ましてあげましょう。
目的までの手段や方法が複数あることを指して使いますが、
真理へたどり着くには試行錯誤しながら手段や方法を模索してもいいという意味もあります。
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