よだれが垂れるほど魅力的なもの、あるいはぽかんと口を開けてしまうほどうらやましいものを表現する言葉の登場です。
本記事では、「垂涎の的(すいぜんのまと)」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
読み方 | 垂涎の的(すいぜんのまと) |
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意味 | 多数の人がぜひ欲しいと思う魅力的なもの |
使い方 | 魅力的でぜひ欲しいと思われるものがある時に |
英文訳 | coveted(切望された) |
類義語 | 皆が熱望する |
対義語 | 無関心 |
垂涎の的(すいぜんのまと)とは
前漢の『賈誼新書(かきしんしょ)』に出てくる表現が語源と言われている。
「意味」 多数の人がうらやみ、欲しがる対象のもの
「ことわざのイメージ」
多数の人がぜひ欲しい、うらやましいと思う対象物
「使い方」多くの人の欲望の対象として
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[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]ええ、天然のブルーダイヤモンドが垂涎の的なので、処理しているものにも需要が見込めますからね。[/chat]
「例文」人口に膾炙している表現「垂涎」
「垂涎の的」となると多数の人が欲しがっているという意味だが、「的」を外すと個人が欲しいものとなる。
殊にこの紀行を見ると毎日西瓜何銭という記事があるのを見てこの記者の西瓜好きなるに驚いたというよりもむしろ西瓜好きなる余自身は三尺の垂涎を禁ずる事が出来なかった。毎日西瓜の切売を食うような楽みは行脚的旅行の一大利得である。
(正岡子規『徒歩旅行を読む』)
「垂涎」は「すいえん」と読むこともあります。また「垂涎三尺」という表現もあります。
彼は驚喜の目を瞠らずにはおられなかった。濃い赤と青とで彩られた、臓腑骨節の精緻な絵図を見ると、彼はそこに人体についてのすべての秘奥が、解き明かされてあるように思われた。その絵図と絵図との間に走っている、模様のようなオランダの文字は、一字も半字も読めなかったけれども、彼の心は激しい好奇と感激とにみたされずにはいなかった。彼は、心の底からそれに垂涎した。価は、二十五人扶持の彼にとっては、力に余る三両という大金だった。が、彼は前後の思慮もなかった。懐中していた一朱銀を、手金としてその通辞に渡すと、彼は金策のために、藩邸へ馳せ帰った。
(菊池寛『蘭学事始』)
「類義語」垂涎の的2つ
皆が熱望する
多数の人が強くほしいと思うこと
羨望の的
「垂涎の的」がものに対するのに対して、もう少し広く使える。
「対義語」垂涎の的
無関心
誰も重要と思わない様子
「英文」coveted
It is so cute to make people’s mouse water.
かわいいので垂涎の的だ。
まとめ
黒曜石、鏡、おいしい食べ物、先史時代から垂涎の的となるものは多数存在しています。あると豊かな気分になりますね。
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