12月に入るといよいよ年末の足音が聞こえてきますよね。街は忙しい人達で溢れ、なんとも気忙しい時期になります。
商売人にとってもビジネスマンにとっても、やはり一年の締めくくりは一番忙しい時ではないでしょうか?
そんな時に
[chat face=”焦るサラリーマン.jpg” name=”おつかれさん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]✉焦眉の急を要する案件、対応求む![/chat]
なんてメールが飛び込んで来たものなら、ただでさえ忙しいのに「あぁーーー!!どうしたら良いんだーー!」と、、、なってしまいますよね。
その前に、”焦眉の急”って、そもそもどの位急ぎなんでしょうか・・・?
年末に突入する前に、まずはこの言葉自体をマスターしておきませんか?
Here we go!!
読み方 | 焦眉の急(しょうびのきゅう) |
---|---|
意味 | 眉毛が焦げるほど危険がひどく迫っていること。状況が切迫していること。 |
使い方 | 目の前にまで危機が迫っている場面 |
類義語 | 轍鮒の急(てっぷのきゅう)
緊急事態(きんきゅうじたい) |
英文訳 | Urgent need(切迫した状態、緊迫した状態) |
焦眉の急(しょうびのきゅう)
[box03 title=”由来”]中国南宋時代の禅宗の灯史(一般的に仏教界における歴史書)、五灯会元に収められている禅問答(修行僧が質問し、師匠がそれに答える問答集)の中に記されている一つのエピソードが由来だとされています。
修行僧が師匠に質問をしました。
修行僧:切迫する状況とは、どんな状況ですか?
師匠:火がまゆを焼くときである。[/box03]
「意味」眉毛が焦げるほど危険がひどく迫っていること。状況が切迫していること。
「焦眉」の「焦」は焦げる、「眉」は眉毛、眉毛を焦がすくらい自分の近くまで火が迫ってきていて、とても危険な状態を表しています。
[box01 title=”言葉のイメージ”]👉差し迫った危険が、もうすぐそこまできている状態の事
👉とても危険な状態
👉一番追い詰められている状況[/box01]
[chat face=”焦る小僧さん.png” name=”小僧さん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]眉に火がつく・眉毛に火がつくも同じ意味を表す”ことわざ”だよ![/chat]
「使い方」目の前にまで危機が迫っている場面
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]ばあさん、最近思うのじゃが・・・年々夏を超すのが辛くなってきたのう・・・[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]そうですね・・・35度を超える猛暑日が続いておりますから、辛いですね~[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]今もなお自然が破壊され続けていて、環境問題も深刻なものになってきよったしの[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]私たちの子や孫が住みづらい世界にならない様、焦眉の急として、私達一人ひとりが生活の”エコ化”を進めていかなくてはなりませんね[/chat]
このように
環境問題、社会問題、ビジネス上の問題の様に 主に個人の危機というよりは、社会全体の切迫した危機に対して言及する場面で
焦眉の急(しょうびのきゅう)
は使われます。
[box06 title=”もひとつおまけに・・・おかわりコラム”]先日の台風で大きな被害に見舞われた 九州地方の人達に対する生活支援をどのように進めるか、焦眉の問題であろう[/box06]
[chat face=”にっこりお坊さん.png” name=”お師匠さん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]焦眉の急は”焦眉”のみで使われることもありますよ[/chat]
「例文」悪い例と良い例
先週、部長より「まとめておいてくれ」と頼まれた案件の納期が、実は今週末であるという事が分かり、焦眉の急である。
[chat face=”焦る小僧さん.png” name=”小僧さん” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]差し迫った状況、追い詰められた状況に気が付いて慌てふためく様子を言い表しているので、正しくは”尻に火が付く”だね[/chat]
日本の小学生の国語力の低下は焦眉の急を要する問題となってきている。子供達は言葉を知識として理解するのではなく、経験の中で理解する必要がある。
[chat face=”にっこりお坊さん.png” name=”お師匠さん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]小学生の国語力の低下が切迫している状況であり、早急な対策が必要である状況、まさに焦眉の急はぴったりですね[/chat]
「類義語」”焦眉の急”2つ紹介
轍鮒の急(てっぷのきゅう)
轍(車輪の跡)にできた水たまりにいる鮒が、水がなくなり干からびそうなっている様子から派生した言葉。目の前にさし迫っている危険や困難を表している。
緊急事態(きんきゅうじたい)
すみやかな対策が必要とされる重大な事態、何事を差し置いても最優先で対応しなくては、大きな被害や損害を被ってしまう事態。
[chat face=”焦る小僧さん.png” name=”小僧さん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]どちらかというとネガティブな時に使われる言葉なんだね。ビジネスだと、”最優先事項”という位置づけになるね[/chat]
「英訳] Urgent need
Urgent need(切迫した状態、緊迫した状態)
urgentは” 緊急の“”切迫した”、needは”必要””ニーズ”となります。つまり「緊急を要するニーズ」と言い換えることが出来ます。
●That building is also in urgent need of renovation.(あの建物は、早急な改修を必要としています)
●We face an urgent need.(私達は緊急の必要性に直面しています)
●Our company urgently need to improve Mental Health Care.(私達の会社では、メンタルヘルスケアの改善が急務です)
[chat face=”焦るサラリーマン.jpg” name=”おつかれさん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]英文ビジネスメールで、件名に”URGENT”を頻発させていないかな?受け手は”プレッシャーを掛けられている!””失礼な奴だな!”と不愉快に感じてしまい、逆に読んでもらえない事も・・・ビジネスマンたるもの、相手への不要なプレッシャーはNG。”I need your help”など、相手を気遣う言葉を多用しよう![/chat]
是非、使ってみて下さい!
まとめ
この記事では、焦眉の急(しょうびのきゅう)をご紹介致しました。
現代社会では、目の前に迫った危機として 温暖化や自然災害、少子高齢化等 政治問題や環境問題、経済問題などに使うことが多い言葉です。
一方、ビジネスにおいては割と危機的状況というより、”最優先事項”など、すぐに取り掛かって欲しい旨を相手に伝える時に使われることが多いです。
[box04 title=”ポイント”]危険が差し迫っている事態や差し迫った危険な状況を表す。ビジネス上においては、何らかの対応が今すぐ必要だと相手に伝える際に用いられる[/box04]
何はともあれ・・・・焦眉の急を要する様な自体はなるべく避けたいもの・・・・
そのような状況に陥らないよう、事前に対策を立てる事が大事だと思えますね。
いかがでしたか?ことわざを使いこなして、あなたの毎日がまたちょっぴり豊かなものになりますように!!
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